August 16, 2017
ゴールデングローブ賞テレビドラマ作品賞を受賞した、「アフェア 情事の行方」主演のドミニク・ウエストが、英紙のインタビューに答え、ベッドシーンの裏側について明かしている。
「THE WIRE/ザ・ワイヤー」、映画『300<スリー・ハンドレッド>』など、これまでさまざまな印象的な役を演じてきたドミニク。不倫カップルが主人公の「アフェア 情事の行方」では、幾度となくベッドシーンを演じている。ロマンチックかつ官能的なシーンに、俳優たちはどのように臨んでいるのだろう?
「局部にカバーを付けなくちゃならないんだ。芝居で使う特殊なカバーだ。局部サポーターみたいなもの。まったく愚かなことだよ」
興ざめと言わんばかりに、撮影で使用する小道具について語る、ドミニク。全裸に見えるベッドシーンでも、男性局部はしっかりカバーで覆われていることが多いのだとか。女優たちも事情は同じだ。「たいてい乳首の上にパッチのようなものを貼るんだよね、これもまた愚かだ。まるで人形みたいじゃないか」
カバーやパッチなどで、まずは裸体をガード。それから臨む撮影がまた“愚か”。「(ベッドシーンの途中)情熱が高まってきたところで、カメラマンが『ねえ、君、もう少し左に寄ってくれよ』なんて言うわけさ。それだけじゃない、メークアップアーティストもやってきて、お尻にパウダーをつけるんだよ」
せっかくいいところだったのに…とはまさか言えない。限りなく全裸に近くても、これは演技なのだ。「セクシーとは程遠いね。言ってみれば出産のようなもの。獣医師が子牛を取り出す作業みたいなものかな」
とはいえ、実際に体が反応してしまうことも?「そりゃあるよ。だけどカバーで覆ってあるから、それ以上はどうにもならない。女優たちは気にしてないと思う。むしろ喜んでいるぐらいだ。自分が魅力的に感じてもらったわけだから、当然だろうね」
「アフェア 情事の行方」は、米国では有料チャンネルのSHOWTIMEで放送中。規制の多いネットワークのドラマと異なり、裸のシーンにも制限がなく、かなり過激なドラマと評判を呼んでいる。ドミニクと、不倫愛を演じるルース・ウィルソンの体当たりベッドシーンは、このドラマの見どころのひとつでもある。
「僕らは『アフェア 情事の行方』で数えきれないほど、ベッドシーンを演じてきた。彼女とはいつもどちらが上になるかで争いになるんだよ。下になった方は、服を脱がなくていいし、裸を見せることもないからね。いつもルースが勝ってる気がするなあ!」
ベッドシーンに関しては、いささか愚痴っぽいドミニクだが、それもすべてをさらけ出したい俳優としての熱意の表れなのだろう。「アフェア 情事の行方」では、そんなドミニクとルースの“演技”にも注目したいものだ。
<「standard.co.uk.com」 7月19日付け>