August 24, 2017
「アフェア 情事の行方」主演のドミニク・ウエストが、ベッドシーンの裏側について明かしたインタビューを紹介したが、では、お相手のルース・ウィルソンはどう思っているのだろう。英紙の企画でチャット・インタビューに臨んだルースがファンからの質問に答えている。
「刑事ジョン・ルーサー」で注目され、「アフェア 情事の行方」ではゴールデングローブ賞の女優賞も受賞したルース。実力派の英女優は、同じく英出身の共演者ドミニクとは既知の仲だったのだろうか?
「『アフェア 情事の行方』以前にドミニクと会ったことはなかったわ。もちろん『THE WIRE/ザ・ワイヤー』や『THE HOUR 裏切りのニュース』は見たことがあったし、彼の演技は素晴らしいと思う」
そして2人は米SHOWTIMEのドラマ「アフェア 情事の行方」で初共演。
「今となっては、お互いをよく知っていると言えるわね、それも、あっと言う間に。私たちアクターにとって、それ(他人とすぐに仲良くなれること)は得意じゃないといけないのよ。ベッドシーンの間、私たちはいつもくすくす笑ったりしてるわ。そして体が動く限り、もっともバカバカしい体位に挑むわけ」
ドミニクと“深い関係”になるには、時間はかからなかったらしい、あくまで演技の上での話。
ドミニクは、インタビューで「彼女とはいつもどちらが上になるかで争いになる。下になった方は、服を脱がなくていいし、裸を見せることもないからね。いつもルースが勝ってる気がする」と愚痴っていたが、ルースの言い分は?
「ドミニクにはたいてい上になってもらってるの。彼はそれがすごく嫌みたい、だってお尻を見せなくちゃならないから。撮影の前、私たちは少し不安な気持ちになるものだけど、だからって、彼が(ベッドシーンを)避けるなんてあり得ないわ。毎週毎週、脱いでいる。ホント、とんでもない仕事よね」
ベッドシーンで以外でも、「アフェア 情事の行方」はルースにとって、過酷なまでに心身を削る作品となったようだ。
「シーズン1はかなり大変だったわ。出番が多かっただけじゃなく、脚本の完成がギリギリなの。それが本当に厳しかった。それに、私の役は感情の揺れを表現しなければならないのだけど、私自身、それをしっかりと演じていたいという思いがあるの」
エピソードが進むにつれ、ルース演じるアリソン・ロックハートの心の闇は深くなってゆく。撮影を終えても、役から離れることが難しくなっていた。
「苦しいわ。だから友達にはいつも側にいてもらっている。外に出て、楽しむ時間が必要なの、あとは少しのお酒とね。ある意味打ちのめされたような気持ちにもなったこともある。これほどまで精神的に苦しんだ役は初めてよ」
ファンとのチャットでここまで打ち明けてくれるルース、心の扉を開く率直さが、役とのつながりを密にしてしまうのだろう。悩み、苦しみ抜いたルースの熱演を「アフェア 情事の行方」で確認したいものだ。
<「theguardian.com」 5月9日付け>