November 20, 2017
「ブラックリスト」そしてスピンオフの「ブラックリスト リデンプション」では主役としてトム・キーン役を演じるライアン・エッゴールド。「新ビバリーヒルズ青春白書」のさわやか教師役から一変して、ハードボイルドな工作員を熱演するライアンが、業界向け米オーディション誌で、「ブラックリスト」オーディション時の思い出を明かしている。
「ちょうどインディペンデント映画の撮影地から戻ってきたばかりで、(TVドラマの)パイロット版オーディションを受けるつもりはなかったんだ。もっとインディペンデント映画に出ておきたいと思っていたから」
「ブラックリスト」のオーディションを受ける前、実はライアンはそれほど乗り気ではなかったらしい。そこを押し切ったのが、ライアンを担当するエージェントだった。「ブラックリスト」のオーディション台本を差し出し、「この一本だけ」と懇願されたのだという。
「オーディション台本を読んでみた限りでは、平凡な夫役だった。だけど、オーディション会場に着いたとたん、(キャスティング・ディレクターに)『こっち側をやってみて、少しだけ準備する時間をあげるから』と言われたんだ。その『こっち側』っていうのが、とんでもないサイコパス!やりがいのある役だって分かった瞬間だったね」
見事トム役を手中に収めたライアン。しかし撮影が始まってからがまた大変だった。毎週のようにトムは違った顔を見せるからだ。
「すごく楽しいよ。脚本家たちと毎回話し合っている。まず彼らがアイデアを出してきて、僕は自分なりの提案をするんだ。ピンポン合戦のようなものさ。トムは最初、あまり考えずに(エリザベスを監視するという)一つの役目に集中していた。そのうち僕らはトムの壁を打ち破った。彼をダークで奇妙、かつ多面性のある男へと仕上げていったのさ。彼はある意味、カメレオンなんだ」
ヒットTVシリーズに数々出演、そしてインディペンデント映画『Literally, Right Before Aaron』では監督デビューも果たしている。選ばれる側、そして選ぶ側も経験したライアン、オーディションに臨む俳優たちへのアドバイスは?
「リラックスすることだね。自分ができることは決まっているから。誰もがオーディションではうまく演じなきゃと思うものだけど、配役されるには、俳優のルックス、声、動き、その他たくさんの要因がある。だから、とにかく自分の演技をするだけだ。君が最適だと思われたなら、役をものにできるだろう」
トム役を演じ、早5年。もはや言葉に貫録さえ漂う俳優に成長した。
<「backstage.com」 9月21日付け>