November 27, 2017
米国のみならず、日本、ヨーロッパなど世界中で人気のドラマシリーズ「クリミナル・マインド」。連続殺人事件など凶悪犯罪を徹底分析、犯人像を導き出し、早期解決に挑む、FBIの最強プロファイラー軍団の物語だ。ストーリーはフィクションだが、身の毛もよだつ犯罪の数々は現実に起こった事件にヒントを得ている。リアリティあるストーリー作りに協力しているのが、犯罪のスペシャリスト(専門家)たちだ。
番組のテクニカル・アドバイザーの一人、米ストックトン大学ジョン・ホワイト教授は、犯罪心理学のスペシャリストだ。500人以上のシリアルキラー(連続殺人犯)のデータベースを作成するなど、凶悪犯罪について膨大な情報量を持っている。
「人の心は魅惑的な探検地だ。なぜ人は犯罪を犯すのか、探っても探っても尽きることは無い」と、心理学の楽しさを語る、ホワイト教授。その溢れんばかりの探求心と知識を持って、「クリミナル・マインド」に協力している。
「脚本を読むのは楽しいね。とてもクリエイティブに描かれていると思う。脚本家たちは頑張っているよ」(ホワイト教授)
番組のプロデューサーはホワイト教授らテクニカル・アドバイザーに脚本を送り、意見を請う。現実的な視点を加えることで、別のプロットが生まれるかもしれない。
さらにホワイト教授は、これまで何人かの奇妙な犯罪者の情報を提供してきた。
「番組内で登場した多くの犯罪行為は、実際に起こった事件を元にしているんだ。よりドラマチックになるように、よりスピーディーに解決するように脚色を加えている」
番組への貢献も喜びだが、番組を通し、犯罪心理学にスポットライトが当たることに、ホワイト教授は手ごたえを感じているという。
「犯罪行為の分析、そして予知は今後ますます必要とされてゆくだろう」
犯罪分析および犯罪予知の時代へ。進化するプロファイリングを「クリミナル・マインド」はこれからも最前線で描き続ける。
<「philadelphia.cbslocal.com」 10月25日付け>