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スパドラ!最新USレポート Vol.600:体を鍛えるのはハッピーでいたいから 「クリミナル・マインド」のシェマー・ムーアのトレーニング哲学

February 28, 2018

CriminalMinds_yr9_us600_0228.jpg「クリミナル・マインド」シーズン11まで、デレク・モーガン役で出演していたシェマー・ムーアが、米誌のインタビューに答え、ストイック過ぎるトレーニング哲学について語っている。
 
シェマーといえば、昼のソープオペラ「Young and the Restless」で注目され、「クリミナル・マインド」では女性ファンからの人気をさらった、ハリウッド有数の独身モテ男。ガルシア(カーステン・ヴァングスネス)とのお茶目な掛け合いも評判だったが、何より女性たちの視線を集めたのは、その肉体美だ。
 
シェマーがその鍛え抜かれた筋肉を見せ惜しみすることは決してない。だから、トレーニングをする理由も明確だ。
 
「正直に言うよ、見た目を良くしていたいんだ」
 
今年、48歳になるシェマー。ほぼスキンヘッドで通していたこともあって、とても40代後半には見えない。
 
「黒人は老けにくいというからね、頑張ってるんだ。だけど、ファーザー・タイム(時間の擬人化)は強敵だよ。彼は愉快なセンスの持ち主だが、戦うのは容易ではない。最後の最後には、彼に負けてしまうのだろうけど、あっさり負けるつもりはないよ。30年は戦うつもりでいる」
 
中年になれば誰もが「歳だから」と、老化にあっさり白旗を挙げるが、負ける戦いと知りつつも、シェマーは徹底抗戦するつもりなのだ。
 
「俳優人生の大半を体重を減らすこと、そして見た目をよくすることに費やしてきた」とシェマー。だが、チャラいのとは、ちょっと違う。人の目を引きつける肉体美は、俳優シェマーとって鎧(よろい)であり、剣。
 
だから武器を身に着けるためのトレーニングは、シェマーの生き方そのものだ。「ハッピーでいたいし、もっと刺激が欲しい。集中もしていたい。だから僕は体を鍛えるのを止めないんだ。完璧に体を絞っていないと、仕事の効率が上がらないように感じている」
 
生活のリズムにトレーニングを組み込み、何を食べるか食べないか、食事制限は身についている。チャラい気分では決してシェマーにはなれない。そして年々ファーザー・タイムは強敵になってゆくのだ。
 
「歳を取ってくるとね、今まで(トレーニングで)出来ていたことが簡単じゃなくなってくる。だけど、僕はあきらめない。筋肉痛はつらいけれど、“痛み無しに得るもの無し”だ。自分をそこまで追い詰めたら、自分に自信が持てるようになるものさ」
 
なるほど、自慢のシックス・パックはシェマーの自信そのものらしい。現実を見つめ、気分と筋肉を引き締めて俳優人生を送ってきたから、今のシェマーがある。
 
「僕の夢が何であれ、たぶんそこにたどり着くのは難しいだろう。だけど、挑戦するのを止めたから、できなかったんじゃない。時間切れになったから、できなかったんだ。今の僕にはまだ時間がある。時間があるうちは、はいつくばって、しがみついてでも前進あるのみだよ!」
 
まるでオリンピック選手のよう、目指すのは常に一段上。シェマーの肉体美と女心を溶かすスマイルには、こんな野心と努力が隠されているのだ。
 
 
<「cbs8.com」 2017年11月29日付け>