スパドラ!最新USレポート
スパドラ!最新USレポート Vol.601:「クリミナル・マインド」のマシュー・グレイ・ギュブラー、監督志望の自分が俳優になった理由
「クリミナル・マインド」の人気者、マシュー・グレイ・ギュブラーが、米エンタメサイトのインタビューに答え、番組のこと、そして時折こなす監督業について語っている。
マシューといえば、俳優、そしてモデルとしても活躍する長身イケメン。そしてファンの間では、監督としての顔を持ち合わせていることも知られている。監督作としては、「クリミナル・マインド」の複数エピソード、米ロックバンド、ザ・キラーズの曲「Don’t Shoot Me Santa」「Dirt Sledding」のPVなどを手掛けている。
「だから、僕はロサンゼルスに来たんだよ。大学でも映画製作を勉強した。監督になりたいと思って、ロサンゼルスにやって来たんだ」
マシューは、ニューヨーク大学で映画製作を専攻した本格派。インターンとして奇才ウェス・アンダーソン監督の元で学んだことも。
そんなマシューが俳優になったのは、意外や意外、監督としての自分をサポートしてくれるはずのエージェントからの勧めだった。
「そうなんだよ、監督(業の)エージェントから声を掛けられたんだ、『あるTV番組のキャスティング中なんだけど、その番組でエキセントリックなキャラクターを探しているんだ。それを聞いて君のことを思い出した。オーディションを受けてみないか? たぶん役は取れないだろうけど、いい勉強じゃないか』ってね」
もはや天才捜査官リード役は、マシューが演じる以外に想像がつかないほど、はまり役。期待せずに向かったオーディションが一転、マシューをスターにしたのだ。
「クリミナル・マインド」は米でシーズン13を迎えた。現在、放送中のTVシリーズの中でもトップクラスのロングラン番組だ。
「番組が始まった頃は、僕も世間知らずだったから、長く続くかもね、くらいに思ってたなあ。あの頃は何も知らなかった。今はもっと分からなくなっちゃったけど!」
マシューはジョークのつもりだろうが、キャストの入れ替わりの激しい「クリミナル・マインド」が、ここまで長く続くとは、確かに誰も分からなかったかもしれない。シーズン1から出演しているオリジナルキャストは、マシューの他にカーステン・ヴァングスネスとA・J・クックがいるものの、レギュラーとして出演を続けているのは、シーズン13現在、マシュー一人。マンディ・パティンキン、トーマス・ギブソン、シェマー・ムーアらが去り、最近では、アダム・ロドリゲス、アイシャ・タイラーが新加入した。
「現実だって同じじゃないか。僕らの人生に誰かがやって来て、誰かが去ってゆく。だけど、友情は永遠だとも言うよ。それでいいんじゃないかな」
お気に入りの俳優が降板するのは寂しいけれど、マシューがそこにいる限り、「クリミナル・マインド」は永遠なのだ。
<「assignmentx.com」 2017年3月16日>