元首相。穏健党・党首のときに、連立与党でデンマーク初の女性首相に就任。良識ある人物で、中傷合戦や裏取引などには一切手を染めずに政治家としての手腕を発揮するも、2年半前に政界を引退。現在は欧州企業の理事を務めながら、講演活動を行っている。ついに政界復帰を決意するのだが……。離婚した夫フィリップとの間に長女ラウラ、長男マグヌスがいる。
1968年11月22日生まれ。代表作は映画『アフター・ウェディング』など。本作で、デンマーク テレビフェスティバル 主演女優賞を2年連続受賞。
声/唐沢 潤
ジャーナリストとしての嗅覚もするどい、デンマーク放送局TV1の人気ニュースキャスター。カスパーとの間に一人息子グスタウが生まれたが、現在はシングルマザーとして、仕事と子育てに奮闘中。ビアギッテに、スピンドクター(広報アドバイザー)の職をオファーされ……。
1982年1月16日生まれ。舞台『ナショナル・シアター・ライヴ2014/コリオレイナス』で、 トム・ヒドルストンと共演。「ゲーム・オブ・スローンズ 第5章」、『ピッチ・パーフェクト2』、『オートマタ』など、欧米作品にも多数出演。
声/坂井恭子
ビアギッテの元スピンドクター(広報アドバイザー)。現在はTV1でトーベン・フリースとニュース番組を持つ政治評論家。長年の恋人だったカトリーネとは別れたものの、息子グスタウの父親として子育てに積極的に参加。
1982年3月2日生まれ。 代表作は『Worlds Apart(未)』、『シージャック』、『LUCY/ルーシー』。本作で、デンマーク テレビフェスティバル 主演男優賞を受賞。
声/前田一世
カトリーネの上司で、TV1のニュース部チーフ。ドライなユーモアの持ち主。アワードも受賞しているベテラン・ジャーナリストだが、最近はTV1局内の出世競争に身を投じている。
1964年2月3日生まれ。「THE KILLING/キリング シーズン1」におけるサラ・ルンドのパートナー、イエン・マイヤ役でお馴染み。映画『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』などに出演。
声/山野井仁
コペンハーゲン大学教授。有能な経済学者で、女性に人気あり。ビアギッテから経済政策のアドバイザーを依頼される。学生時代に極左派として知られ、共産党の党員だった過去あり。
1964年5月6日生まれ。デンマークを代表するベテラン俳優の一人で、「THE KILLING/キリング シーズン1」のトロールス・ハートマン役で注目されて以来、「SHERLOCK/シャーロック3」 チャールズ・アウグストゥス・マグヌセン役や「ハウス・オブ・カード 野望の階段」など欧米作品への出演も多い。「ハンニバル」主演のマッツ・ミケルセンは実の弟。
声/押切英希
ビアギッテと別居中の夫。IT企業のトップ幹部としてキャリアを築いたが、政治家の妻をサポートするために退職し、家事と子育てを担当。当初は心から喜んでいた妻の首相就任だったが、多忙を極めていくビアギッテに対し次第に不満を募らせ、キャリア復帰の話も「首相の夫」であるためにあきらめざるをえず、ついに離婚を切り出した。
1958年9月14日生まれ。TV「THE KILLING/キリング シーズン2(ストランゲ役)」でおなじみ。
声/宮内敦士
1967年コペンハーゲン生まれ。コペンハーゲン大学で法学を専攻した後、1991年より映画やテレビ番組の脚本の執筆を手掛ける。「THE KILLING/キリング」クリエーター、ソーレン・スヴァイストゥルップの国際エミー賞受賞TVシリーズ「Nikolaj and Julie」(2003)の脚本や、デンマーク警察を舞台にした人間ドラマ「Anna Pihl」を制作。本作「コペンハーゲン/首相の決断」で英国アカデミー賞BAFTAを受賞。デンマークの人気料理番組“Dining with Price”の司会やレストラン経営も行っており、有名シェフ・料理研究家としての顔も持つ。英語圏の名前を持つが生粋のデンマーク人(祖先は18世紀にデンマークに移住したイギリス人)。