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宇宙大作戦/スタートレック HD完全版シーズン1

イントロダクション

スタートレックシリーズの原点にしてSFTVシリーズの金字塔である第1作「宇宙大作戦」を、特撮シーンをCGに置き換えたオリジナル4:3のHD完全版でチャンネル初放送!!

作品解説

米NBCネットワークで1966年9月8日より放送され、そのSFマインドと魅力的なキャラクターで人気を博し、現在まで続くスタートレック・シリーズの原点となった名作ドラマ。スタートレック世界の創造者にして製作総指揮のジーン・ロッデンベリーによるアイディアに満ちたストーリー、深みのある人物描写、そして希望的な未来観は今までのSFもののイメージを一新させ、劇場版や続編TVシリーズなどその作品世界を大きく広げたのみならず、その後のTVドラマ全体に計り知れない影響を与えた。レギュラーに東洋人・黒人を配したことは当時のアメリカとしては画期的なことであり、独創的な宇宙船のデザインやそれを支えた特撮技術も見逃せない魅力の一つだ。また「ワープ」や「転送」といった用語もこの番組で広く定着した。

本作は1969年に全3シーズンで終了した後もその熱狂的な人気はとどまるところを知らず、1979年の第1作目から現在までに13作製作された劇場版をはじめ、TVシリーズでも次々と続編が作られた。アニメ作品である「まんが宇宙大作戦(1973年~1974年)」をはさんで、本作から実に18年の時を経て放送開始された「新スタートレック」が全世界で大ヒットを記録、スタートレック世界の人気を決定的なものとした。その後「スタートレック/ディープスペース・ナイン(1993年~1999年)」「スタートレック/ヴォイジャー(1995年~2001年)」「スタートレック エンタープライズ(2001年~2005年)」「スタートレック: ディスカバリー(2017年~)」といったシリーズが現在も製作され続けている。

注)初回放送当時の情報となります

クリエーター:ジーン・ロッデンベリーについて

1921年8月19日米テキサス州エルパソ生まれ。「スタートレック」シリーズの生みの親であるクリエーター。第二次世界大戦中は爆撃機のパイロットを務め、戦後、民間航空会社に就職。その後文筆業を志すかたわら警官に転職する。TVドラマの脚本家として成功したため警察の仕事を辞し、さらにその後プロデューサーに転身。1963年、TVシリーズ「The Lieutenant(原題)」にて初のプロデュースを行った。ロッデンベリーは、「アンタッチャブル」(1959~1963年)や「スパイ大作戦」(1966~1973年)など名作シリーズを次々に生み出し、60年代のアメリカや日本のTV界を席巻していたデジル・プロ(TV「アイ・ラブ・ルーシー」の女優ルシル・ボールが設立したプロダクション)に「宇宙大作戦/スタートレック」の企画を持ち込み、1966年9月8日、ついに放送が開始された。

「宇宙大作戦/スタートレック」終了後、同作にてクリスチン・チャペル役を、そして「新スタートレック」ではディアナ・トロイの母ラクサナ役を演じたメイジェル・バレットと、日本で神前結婚式を挙げる。1974年、「人造人間クエスター」を製作するが、残念ながらパイロット版のみでシリーズ化にはこぎつけられなかった(この作品は「新スタートレック」のキャラクター、データのモデルになったとも言われる)。1979年、「宇宙大作戦」を映画化。劇場版『スター・トレック』はその後もシリーズ化される。そして1987年、「新スタートレック」をスタート。オリジナルである「宇宙大作戦」を超える7シーズンものロングランヒット作として結実させた。「新スタートレック」シーズン5放送中の1991年10月24日に惜しまれつつ逝去。1997年、遺灰が「宇宙葬」として宇宙に打ち上げられた。

スタートレックシリーズの年代設定

2063年(21世紀) 人類初のワープ飛行。バルカン人とのファースト・コンタクト
2151年(22世紀) 「エンタープライズ」アーチャー船長 (米制作年:2001~2005年)
2250年代(23世紀)「ディスカバリー」(米制作年:2017年~)
2266年(23世紀) 「宇宙大作戦」(本作)カーク船長 (米制作年:1966~1969年)
2364年(24世紀) 「新スタートレック」ピカード艦長 (米制作年:1987~1994年)
2369年(24世紀) 「ディープスペース・ナイン」シスコ司令官・艦長 (米制作年:1993~1999年)
2371年(24世紀) 「ヴォイジャー」ジェインウェイ艦長 (米制作年:1995~2001年)

今回お送りするHD完全版について

今回お送りする「HD完全版」は、60年代当時最高級の技術であったものの、現在のものと比較するとやはり時代を感じさせずにはいられない特撮シーンのミニチュアやマット画、光線などの合成を最新のCGに置き換えたバージョンである。さらに日本初放送時にカットされた部分を、当時のキャストを可能な限り集めて追加の吹き替えを行い復活させた完全版での放送となる(一部オリジナルとは違う声優も)。
なお今回は、本国で60年代当時に放送された米国オリジナル版のエピソード順でのオンエアとなる。

ストーリー

「宇宙―それは人類に残された最後の開拓地である。そこには人類の想像を絶する新しい文明、新しい生命が待ち受けているに違いない。これは、人類最初の試みとして5年間の調査飛行に飛び立った宇宙船U.S.S.エンタープライズ号の驚異に満ちた物語である」―オープニング・ナレーションより

地球を含む複数の惑星で構成される惑星連邦が設立されて約1世紀。西暦2264年、未知の惑星の調査や知的生命体との友好的接触を目的として、惑星連邦の宇宙艦隊が誇る全長289メートル、コンスティテューション級の宇宙船U.S.S.エンタープライズNCC-1701が430名の乗組員を乗せ、“人類未踏の地”である宇宙へ旅立った。エンタープライズ号を率いるのは、30歳の若さで船長に抜擢された不屈の精神力を持つ男ジェイムズ・T・カーク。地球人と異星人バルカン人の間に生まれ理性を重んじる副長のスポックや、人間味溢れる医療主任のドクター・マッコイといった優秀なクルーの力も得て、エンタープライズ号は広大な宇宙空間で起こる想像もできないような神秘現象、高度な文明を持つ生命体との遭遇などさまざまな冒険を繰り広げるのだ。

各話あらすじ

第1話「惑星M113の吸血獣」/The Man Trap

惑星M113に住む考古学者のクレイター夫妻に定期健康診断を実施するため、カーク、ドクター・マッコイらはM113に降り立つ。クレイターの妻ナンシーは、10年前マッコイの恋人だった女性だった。やがて同行した部下が死亡する事件が起き、死因を調べさせると、体中の塩分が一切なくなっている。クレイター博士が事件に関係ありと感じたカークは、逃げるクレイターを逮捕し、恐るべき事実を聞き出す。

ゲスト:アルフレッド・ライダー、ジャンヌ・バル、ブルース・ワトソン、マイケル・ザスロー
脚本:ジョージ・クレイトン・ジョンソン
監督:マーク・ダニエルズ

第2話「セイサス星から来た少年」/Charlie X

エンタープライズ号は17才の少年、ピーター・エバンスアルファ第5植民星へ運ぶことになった。ピーターは14年前、3才の時に宇宙船遭難事故で唯一人生き残り、以後セイサス星で奇跡的に成長した話題の少年だった。一見したところ、傷つきやすい思春期の一般の少年と変わりなかったが、実はピーターは恐るべき超能力を持っていた。

ゲスト:ロバート・ウォーカーJr.、チャールズ・J・スチュワート、ダラス・ミッチェル
脚本:D・C・フォンタナ(脚本) ジーン・ロッデンベリー(原案)
監督:ローレンス・ドブキン

第3話「光るめだま」/Where No Man Has Gone Before

エンタープライズは、200年前に行方不明となった宇宙船バリアント号の遭難信号レコーダーを回収する。それによるとバリアント号は磁気嵐に遭ったのだが、船が破壊された原因は人間の超能力に関係があるらしい。やがてエンタープライズは、バリアントと同様に磁気嵐に巻き込まれ、甚大な被害を受けてやっと脱出する。しかしミッチェル少佐が意識を回復したとき、彼の目が奇妙に光り始めた。バリアント号と同じケースをたどっていると知ったカークは、厳重にミッチェルを監視するが……。

ゲスト:ゲイリー・ロックウッド、サリー・ケラーマン、ポール・フィックス
脚本:サミュエル・A・ピープルス
監督:ジェイムズ・ゴールドストーン

第4話「魔の宇宙病」/The Naked Time

エンタープライズは、惑星サイ2000に接近。科学班を収容する任務を与えられた。ところが、科学班収容のために惑星に降りて来たジョーが不思議な病気を持ち帰り、それが船内に急速に広がり始めた。この病気にかかると患者はまるでアルコールか薬に酔っ払ったように自制心をなくしてしまうのだ。

ゲスト:ブルース・ハイド、スチュワート・モス、ジョン・ベラー
脚本:ジョン・D・F・ブラック
監督:マーク・ダニエルズ

第5話「二人のカーク」/The Enemy Within

エンタープライズ号は、惑星アルファ117で鉱石の標本を採集していたが、上院班員の1人が黄色い鉱石で傷を負い、船に収容される。この時、黄色い鉱石の影響を受けたためか、転送装置が故障してしまい、この結果、驚くべき事件が持ち上がった。続いて収容されたカークのすぐあとに、再びカークが転送されて来たのだ。この第2のカークは、人目につかずジェニーの部屋に潜入し、ジェニーに暴行を働いたのだ。このため、本物のカークが犯人として疑われるが……。

ゲスト:エドワード・マッデン、ガーランド・トンプソン、ジム・グッドウィン
脚本:リチャード・マシスン
監督:レオ・ペン

第6話「恐怖のビーナス」/Mudd's Women

エンタープライズ号は、正体不明の小型宇宙船を追跡するが、相手が遭難したため、その乗組員を救助する。ところが驚いたことに、乗組員とは男は船長1人、あとの3名は謎の魅力をたたえる素晴らしい美人だった。実は遭難した宇宙船の船長マッドはペテン師で、今回もある開拓星に美人たちを高く売り込もうと思って旅に出たところをカークたちに発見されたのだった。

ゲスト:ロジャー・C・カーメル、カレン・スティール、マギー・スレッド、スーザン・デンバーグ
脚本:スティーヴン・カンデル(脚本)、ジーン・ロッデンベリー(原案)
監督:ハーヴェイ・ハート

第7話「コンピューター人間」/What Are Little Girls Made of?

カークはロジャー・コービー博士なる人物の生死を確かめるため、ある惑星に向かう。コービー博士は宇宙考古学で得た医療法、医薬を人類に紹介し、医学の発展に多大の貢献をしていた。カークたちは、博士の助手ブラウン、美人のアンドレアたちの出迎えを受けたが、この2人がアンドロイド、すなわち人造人間であるのを知って驚く。以前この惑星に生存した生物が完成した技術を、博士は受け継ぎ、ある計画を企てていた。

ゲスト:マイケル・ストロング、シェリー・ジャクソン、テッド・キャシディ、ハリー・バッシュ、ビンズ・デドリック
脚本:ロバート・ブロック
監督:ジェイムズ・ゴールドストーン

第8話「400才の少女」/Miri

エンタープライズは、地球式の遭難信号SOSを受信して驚く。この付近に地球の植民星はないのだ。信号発信地付近へ降り立ったカークたちは、再び驚かされる。地上は400年前の地球の光景と同じであり、しかも荒れるがままに放置してあって、人の住む気配はなかった。この第2の地球で起こっている謎の解明に取り組んだカークたちは、やがて恐るべき事実を発見した。

ゲスト:キム・ダービー、マイケル・J・ポラード、ジム・グッドウィン
脚本:エイドリアン・スパイズ
監督:ヴィンセント・マケヴィティ

第9話「悪魔島から来た男」/Dagger of the Mind

エンタープライズはフィモ植民星の荷物を降ろし、代わりに箱をひとつ受け取ったが、その箱の中に男が潜んでいて、カークを脅し、フィモ植民星、通称「悪魔島」へ連れ戻さないでくれと懇願する。フィモ植民星とは、犯罪者たちの流刑の星で、アダム博士が指揮官の地位にあり、犯罪者たちの人間改造と社会復帰教育が行われている。脱走してきたのがアダム博士の助手、サイモン博士だと知ったカークたちは、悪魔島に何かがありそうだと疑いを抱き、悪魔島に出かける。

ゲスト:マリアンナ・ヒル、ジェイムズ・グレゴリー、モーガン・ウッドワード、スザンヌ・ウィルソン
脚本:S・バー・デヴィッド
監督:ヴィンセント・マケヴィティ

第10話「謎の球体」/The Corbomite Maneuver

突如謎の立方体がエンタープライズの行く手を遮り、監視を始めた。この不思議な物体は、エンタープライズが光速の何倍かのスピードで逃げてもピタリとあとをつけてコースを邪魔するのだ。しかもそれが放出する強烈な放射能のため、カークたちの生命が危険に曝される。ついにカークは決断を下して立方体を攻撃、破壊するが、今度は巨大な球型の物体が接近してきた。人類にとっては想像を絶する巨大な物体であり、しかもエンタープライズよりはるかに優れた装置を所有しているのだ。

ゲスト:アンソニー・コール、クリント・ハワード
脚本:ジェリー・ソール
監督:ジョセフ・サージェント

第11話「タロス星の幻怪人(前編)」/The Menagerie Part I

エンタープライズ号は、クリストファー・パイク大佐からの要請で宇宙基地M11に急行するが、それはスポックが出した偽の要請だった。パイク大佐は、現在は事故のため身動きひとつできない状態。スポックは以前、パイク大佐がエンタープライズの船長をしていた時にすでに科学主任として乗り組んでいたが、その当時、船は現在接近すら禁じられている謎のタロス星へ行った事実がある。カークの予感は当たり、スポックはカークを残してエンタープライズを出港させ、しかも禁断の星タロス4番星へ進路を取る。

ゲスト:マラチ・スローン、ジュリー・パリシュ、ハーガン・ベックス、ジョージ・サワヤ、ジェフリー・ハンター
脚本:ジーン・ロッデンベリー
監督:マーク・ダニエルズ

第12話「タロス星の幻怪人(後編)」/The Menagerie Part II

禁断の惑星タロス4番へパイク大佐を送り届けようとするスポックの真意はどこにあるのだろうか?タロス4番と接触を持つことは死を意味するのに、スポックはあえて死を選ぼうとしているのだ。軍法会議の席上、映し出された映像は驚くべきものだった。13年前のエンタープライズ号の出来事が克明に描き出されたのだ。

ゲスト:マラチ・スローン、ジュリー・パリシュ、ハーガン・ベックス、ジョージ・サワヤ、ジェフリー・ハンター
脚本:ジーン・ロッデンベリー
監督:マーク・ダニエルズ

第13話「殺人鬼コドス」/The Conscience of the King

エンタープライズは植民星シグニア・マイナーに向かった。レイトン博士が画期的な合成食品を発明したと報告が入ったからだが、博士と会ったカークは驚くべきことを聞かされる。実はシグニア・マイナーに宇宙巡回劇団が来て公演していたのだが、その主催者でありスターであるカリディアンが、「死刑執行人」と異名を取った殺人鬼コドスと同一人物だというのだ。

ゲスト:アーノルド・モス、バーバラ・アンダーソン、ウィリアム・サージェント、ナタリー・ノーウィック
脚本:バリー・トリヴァース
監督:ジェルド・オズワルド

第14話「宇宙基地SOS」/Balance of Terror

エンタープライズ号へ地球の前哨基地から緊急連絡が入った。正体不明の宇宙船の攻撃を受け、基地が次々と破壊されているというのだ。しかもその敵の兵器が強烈きわまりないもので、防御スクリーンさえ何の役にも立たなかったのだ。カークたちは直ちに前哨基地へ駆けつけるが、その時初めて敵宇宙船の姿を目撃し、ロミラス星人が乗り込んでいることを知った。

ゲスト:ポール・コミ、ステフェン・マイルズ、ゲイリー・ウォルバーグ、マーク・レナード
脚本:ポール・シュナイダー
監督:ヴィンセント・マケヴィティ

第15話「おかしなおかしな遊園惑星」/Shore Leave

3か月の激務を終えたカークたちは、全員に休暇を与えるため、ある惑星に接近し調査班を上陸させる。すると調査班の一員だったドクターが「不思議の国のアリス」に出てくるようなウサギと女の子を見たため、カークが降りて安全を確認することになったのだが……。

ゲスト:エミリー・バンクス、ペリー・ロペス、ブルース・マース、シャーリー・ボーン、マーシャ・ブラウン
脚本:シオドア・スタージョン
監督:ロバート・スパー

第16話「ゴリラの惑星」/The Galileo Seven

植民地ニューパリで伝染病が猛威をふるい、エンタープライズ号は緊急医薬品をマーカス3番星まで運ぶ任務につく。ところが、途中ムラサキ312として知られる科学現象に遭遇し、調査のために宇宙艇ガリレオが出発したことから大事件に巻き込まれる。

ゲスト:ジョン・クロフォード、ドン・マーシャル、ピーター・マルコ、リース・ボーン、ブランド・ウッズ
脚本:S・バー・デヴィッド(脚本)、オリバー・クロフォード(原案&脚本)
監督:ロバート・ギスト

第17話「ゴトス星の怪人」/The Squire of Gothos

エンタープライズはある太陽系で不思議な惑星を発見、傍を通過しようとした時、カトーとカークの姿が突如消えてしまう。何者かの仕業でこの謎の惑星に転送されたに違いないと思うスポックは、ドクターたちを捜索隊として派遣する。調査ではその惑星は生命が存在できる状態ではないのだが、実際に惑星に降り立つと、森が茂り、地球と全く同じ条件であった。

ゲスト:ウィリアム・キャンベル、リチャード・カーライル、ベニタ・ウルフ、ジェイムズ・ドーハン
脚本:ポール・シュナイダー
監督:ドン・マクドーガル

第18話「怪獣ゴーンとの対決」/Arena

エンタープライズは、地球の最前哨基地があるセスタス3号星の要請を受け、基地へ向かう。ところが基地はすでに完全に破壊されており、カークたちも何者かに激しい攻撃を受ける。敵を撃退し、逃走する敵船の追跡に移ったカークたちだったが、銀河の果てのある太陽系付近まで追っていったところ、敵船もエンタープライズも、謎の光線で静止させられる。

ゲスト:キャロル・シュリン、ゲーリー・コーンブス、ボビー・クラーク、トム・トロープ、ショーン・ケニー
脚本:フレドリック・ブラウン(原案)、ジーン・L・クーン(脚本)
監督:ジョセフ・ペヴニー

第19話「宇宙歴元年7.21」/Tomorrow Is Yesterday

エンタープライズ号は宇宙飛行中にブラックスターという星の強烈な引力に引かれて自由を失う。この引力から逃れるために全動力を逆回転させた結果、バランスを失って宇宙の彼方に叩きつけられ、何と400年前の1960年代に戻ってしまった。一方、エンタープライズが接近するのをキャッチした地球のアメリカ空軍は……。

ゲスト:ロジャー・ペリー、エド・ペック、リチャード・メリフィールド、ハル・リンチ、ジョン・ウィンストン
脚本:D・C・フォンタナ
監督:マイケル・オハーリヒ

第20話「宇宙軍法会議」/Court MartialCourt Martial

エンタープライズ号は激しいイオン嵐に遭遇し、船体にかなりの被害を受け、犠牲者1名を出した。このため、急きょ第11宇宙基地に寄港し、補修作業を受けることになったが、証拠品として提出したコンピューター日誌に、意外な事実が記録されていた。犠牲になったフィニー少佐は観測室へ入っていて、カークがその観測室を切り離したため死亡したというのだ。

ゲスト:ジョーン・マーシャル、パーシー・ロドリゲス、エリシャル・クックJr.、リチャード・ウェッブ
脚本:ドン・M・マンキーウィック(原案&脚本)、スティーヴン・W・カラバトス(脚本)
監督:マーク・ダニエルズ

第21話「ベータ・スリーの独裁者」/The Return of the Archons

100年前に行方不明となったパトロール艦アーコン号の手がかりを探すため、エンタープライズは惑星ベータ3に接近して、カトーとオニールが偵察班として上陸する。だがカトーは、人が変わったような異常な心理状態で戻ってきた。このため、今度はカークをリーダーとする偵察班が上陸するが、無表情に歩いていた人々が突如大歓声を上げ、夜通し大騒ぎを演じる。

ゲスト:ハリー・タウンズ、チャールズ・マッコウレイ、トーリン・サッチャー、ジョン・ローマー
脚本:ボリス・ソベルマン(脚本)、ジーン・ロッデンベリー(原案)
監督:ジョセフ・ペヴニー

第22話「宇宙の帝王」/Space Seed

エンタープライズは地球の古い宇宙船に遭遇する。船内には20世紀の人間が80名近くも人工冬眠器に入って眠り続けていた。しかも何かの影響で、その中の1人、リーダーとおぼしき男が冬眠から覚めてしまった。カンと名乗るこの男は、磁石のような不思議な吸引力を持つ偉丈夫で、20世紀に名をあげた英雄の典型的なタイプだった。

ゲスト:リカルド・モンタルバン(ルカルド・モンタルバン)、マドリン・ルー、ブライスデール・マキー、マーク・ト
脚本:ジーン・L・クーン(脚本) カーリー・ウィルバー(脚本&原案)
監督:マーク・ダニエルズ

第23話「コンピューター戦争」/A Taste of Armageddon

惑星エミニア7は隣接する惑星ベンディカーと戦争していたのだが、これは奇怪なコンピューター戦争とも呼ばれるべきもので、実際の戦いは行われず、その代わりにコンピューターが被害や死傷者を計算ではじき出す、一種のゲームのようなものだった。エンタープライズはこのコンピューター戦争に巻き込まれてしまう。

ゲスト:ミコ・マヤマ、ショーン・ケニー、ジーン・リオンズ、デビッド・オパトッシュ、バーバラ・バブコック
脚本:ロバート・ハムナー(脚本&原案) ジーン・L・クーン(脚本)
監督:ジョセフ・ペヴニー

第24話「死の楽園」/This Side of Paradise

オミクロン・ケティ3番星には3年前から農地開拓者グループが移住していたのだが、宇宙のバーソルド光線の照射を受けていることが判明し、全員死亡したとみられていた。ところが、惑星に降り立ったカークたちを開拓者たちが出迎えた。カークたちは開拓者全員を宇宙基地へ撤去させようとするが、何故か彼らは頑としてそれを拒否する。

ゲスト:フランク・オバートン、ジル・アイランド、マイケル・バリヤー、グラント・ウッズ、ディック・スコッター
脚本:D・C・フォンタナ(脚本&原案) ネイサン・バトラ(原案)
監督:ラルフ・セネンスキー

第25話「地底怪獣ホルタ」/The Devil in the Dark

惑星ジェナス6から緊急連絡を受けたエンタープライズ号は、至急この古い植民星に向かう。ジェナス6には50年以前からペルジューム生産ステーションがあったが、最近この地下坑道に怪物が現れ、機械や人間を次々と犠牲にしていくというのだ。

ゲスト:ケン・リッチ、バリー・ラッソー、ブラッド・ウェストン、ビフ・エリオット、ディック・ダイヤル
脚本:ジーン・L・クーン
監督:ジョセフ・ペヴニー

第26話「クリンゴン帝国の侵略」/Errand of Mercy

地球が属する惑星連邦と、クリンゴン帝国の平和交渉が決裂し、ついに全面戦争に入った。カークたちは宇宙艦隊総司令部の命令で、惑星オルガニアに急行する。このオルガニアは戦略上、双方にとって重要な位置にあるため、クリンゴンの基地にされるのを阻止せよという命令だった。

ゲスト:ジョン・コリコス、ジョン・アボット、ピーター・ブロッコ、デビッド・ヒラリー・ヒューズ
脚本:ジーン・L・クーン
監督:ジョン・ニューランド

第27話「二ツの宇宙」/The Alternative Factor

パトロール中、エンタープライズは強烈な衝撃を受けた。原因不明の謎のショックで、全宇宙が影響を受けたらしい。衝撃の源と思われる惑星を調査すると、そこで発見したのは小さな宇宙艇と地球人と全く同じ1人の男だった。ラザラスと名乗るこの男の語るところによると、彼は数年来、自分たちの文明を破壊した悪魔を追い続け、この惑星に来たらしい。

ゲスト:ロバート・ブラウン、リチャード・ダー、ジャネット・マクラクレン、エディ・パスキィ
脚本:ドン・インガルス
監督:ジェルド・オズワルド

第28話「危険な過去への旅」/The City on the Edge of Forever

エンタープライズは、何百万キロ彼方の宇宙から、時間に歪みを与える障害波が出ているのをキャッチし、その原因調査に急行する。そしてある惑星に原因が存在することを突き止めるが、そのときドクターが手に持っていた劇薬コルドラジンを、自分に注射してしまうという事故が起こった。結果、ドクターはカークたちが自分を殺そうとしていると思いこみ、惑星上に逃げてしまう。

ゲスト:ジョーン・コリンズ、ジョン・ハーモン、バーデル・ラルー、デビッド・L・ロス、ハル・ボイラー
脚本:ハーラン・エリスン
監督:ジョセフ・ペヴニー

第29話「デネバ星の怪奇生物」/Operation -- Annihilate!

エンタープライズは銀河の一画に起こった謎の事件の解答を得るため、惑星デネバへ向かう。記録によるとこの区域で、幾度か得体の知れない異常現象が起こり、文明が破壊されてしまっていた。過去の事件から推測すると、次はデネバで発生しそうだ。しかもデネバには、カーク船長の兄一家が住んでいるため、エンタープライズは全速でデネバへ向かう。

ゲスト:ジョアン・スイフト、モーリシカ・タリフェロー
脚本:スティーヴン・W・カラバトス
監督:ハーシェル・ドーハティ

放送時間

    キャスト

    ジェームズ・T・カーク/James T Kirk (声:矢島正明)

    U.S.S.エンタープライズ号船長。30歳の若さで船長に抜擢される。常に最前線に赴き、どんな苦境に陥っても独創的な発想で必ず道を見つけ出す熱血漢。クルーの信頼も厚い若きリーダーだ。

    ウィリアム・シャトナー William Shatner

    1931年3月22日カナダ・ケベック州生まれ。「宇宙大作戦」の成功で多くの支持を得た彼は、その後もTV「パトカー・アダム30」「ボストン・リーガル」などのヒット作に加え、『デンジャラス・ビューティー』、『ショウタイム』、『ドッジボール』など映画出演も多い。劇場版『スター・トレック5/新たなる未知へ』では監督も担当、小説「サイバードラッグ/テクウォー」を執筆などマルチな活動を繰り広げる。TV「ボストン・リーガル」ではエミー賞、ゴールデングローブ賞をダブル受賞している。

    スポック/Spock (声:久松保夫)

    U.S.S.エンタープライズ号副長兼科学主任。バルカン人の父サレックと地球人の母アマンダの間に生まれた。バルカン人の特長とも言うべき、論理を重んじる姿勢を貫いており、そのため地球人からは近寄りがたく見られるが、実は厚い友情も併せ持っており、内面では地球人の感情とバルカン人の理性とが葛藤し続けているのだ。

    レナード・ニモイ Leonard Nimoy

    1931年3月26日米マサチューセッツ州ボストン生まれ。「スパイ大作戦」レギュラーのパリス役でも知られる。劇場版『スター・トレック3/ミスター・スポックを探せ!』で監督デビューを果たし、『スリーメン&ベビー』など監督作でもヒットを飛ばした。近年はTV「FRINGE/フリンジ」やリブート版『スター・トレック』などJ・J・エイブラムス作品に出演。2015年2月27日逝去。

    レナード・マッコイ/Leonard McCoy (声:吉沢久嘉)

    U.S.S.エンタープライズ号医療主任。頑固で皮肉屋。論理的なスポックとの口論は絶えないが、医者としての腕は確かである。

    デフォレスト・ケリー DeForest Kelley

    1920年1月20日米ジョージア州アトランタ生まれ。TVの西部劇に多く出演した後、「宇宙大作戦」マッコイ役で人気を博した。1999年6月11日逝去。

    チャーリー/Montgomery Scott (声:小林修)

    U.S.S.エンタープライズ号機関主任。エンタープライズ号では船長のカーク、副長のスポックに次ぐ上級士官で、両者が不在の時には彼が船の指揮を取る。機関士として卓越した手腕でエンタープライズ号の危機を救ってきた。「チャーリー」は吹き替え上の日本独自の命名であり、本国での名称は「モンゴメリー・スコット」。

    ジェームズ・ドゥーアン James Doohan

    1920年3月3日、カナダ・バンクーバー生まれ。映画『帰郷』『課外授業』TV「新ナイトライダー2000」など。2005年7月20日逝去。

    ウラ/Uhura (声:松島みのり)

    U.S.S.エンタープライズ号通信士官。通信技術者としての腕前はもちろんのこと、音楽家としても才能豊かで、夜には船内のレクリエーション・ルームでクルーたちにその歌声を聞かせることもある。日本語吹き替え上では「ウラ」と呼ばれているが、本国での名称は「ウフーラ」。その「ウフーラ」とはスワヒリ語で「自由」を意味する。

    ニシェル・ニコルズ Nichelle Nichols

    1932年12月28日、米イリノイ州生まれ。音楽活動も行っており、CDアルバムも発売された。「宇宙大作戦」放送時の60年代において、黒人女性がTVレギュラーとして、他キャラクターと同等に活躍する役どころで出演するというのは画期的なことであり、アカデミー賞ほか各賞受賞のウーピー・ゴールドバーグが女優の道を目指したのは、ニシェル・ニコルズの「宇宙大作戦」での活躍に影響されたためであると言われている。

    加藤/Hikaru Sulu (声:富山敬/納谷六朗)

    U.S.S.エンタープライズ号操舵士官。趣味はフェンシングほか多様。「加藤」は吹き替え上の日本独自の命名であり、本国での名称は「ヒカル・スールー」。

    ジョージ・タケイ George Takei

    1937年4月20日、米カリフォルニア州ロサンゼルス生まれの日系三世。映画『戦場にかける橋2』『アンボンで何が裁かれたか』など。1987年、日系人として初めてハリウッドのウォーク・オブ・フェームに名前を残す。第二次大戦中、強制収用された彼自身の経験を基に描かれ、2015年よりブロードウェイで上演されたミュージカル「アリージャンス」に主演。

    NCC-1701エンタープライズ号/NCC-1701 ENTERPRISE

    2245年就航、コンスティテューション級の宇宙艦隊旗艦。全長約289m、乗員約430名。ロバート・エイプリル、クリストファー・パイクに続き、ジェームズ・T・カークが船長に就任する。

    作品基本情報

    原題:STAR TREK
    データ:シーズン1・1966~1967年/アメリカ/二カ国語/60分/シーズン1全29話/HD作品
    製作総指揮:ジーン・ロッデンベリー
    出演:ウィリアム・シャトナー、レナード・ニモイ、デフォレスト・ケリー

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