海外ドラマ最新レポート Vol.283　 SAG賞ノミネート発表「THE GREAT ～エカチェリーナの時々真実の物語～」「ベター・コール・ソウル」が複数で候補に

2021/02/09

海外ドラマ最新レポート Vol.283　 SAG賞ノミネート発表「THE GREAT ～エカチェリーナの時々真実の物語～」「ベター・コール・ソウル」が複数で候補に

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全米映画俳優組合（Screen Actors Guild）が主催する第27回SAG賞のノミネートが、米時間の4日、発表された。

先日、同じくノミネートが発表されたゴールデングローブ賞はハリウッドで活動する外国人記者による投票、TV界の最高名誉といわれるエミー賞は俳優・スタッフを併せたTV関係者による投票によってそれぞれ決まる。一方のSAG賞は、メジャーな映画やTVに出演する全米映画俳優組合（SAG）の組合員である俳優が、その演技のみを審査対象として投票・決定する賞。ノミネート・受賞には俳優仲間から評価と人望が問われる賞でもある。

TVカテゴリーでは、ドラマ部門の「ザ・クラウン」「オザークへようこそ」「ベター・コール・ソウル」、コメディ部門の「THE GREAT ～エカチェリーナの時々真実の物語～」「シッツ・クリーク」などが複数でノミネートを独占。

注目はコメディ部門の「THE GREAT ～エカチェリーナの時々真実の物語～」だ。女優賞でエル・ファニングが並みいるベテラン勢に破れたものの、アンサンブル賞でノミネート入り。男優賞ではニコラス・ホルトが順調にノミネートに名を連ねた。新ドラマの勢いで初受賞を目指せるか、ライバルはエミー賞受賞の「シッツ・クリーク」となりそうだ。

ドラマ部門では「ベター・コール・ソウル」。オリジナルの「ブレイキング・バッド」はエミー賞を始め数々の賞を授賞してきたが、こちらスピンオフの「ベター・コール・ソウル」は、ことごとく受賞を逃してきた。特に男優賞にノミネートされている主演のボブ・オデンカークは、「ブレイキング・バッド」からソウル・グッドマン役とは12年の付き合いだが、これまで受賞は一度もならず。評価は一定しているだけに、そろそろ朗報に期待したい。

第27回SAG賞授賞式は、4月4日に開催される。例年ディナーショー形式で和やかな雰囲気で行われていたが、今年はコロナ禍の影響で大幅な変更は避けられそうにない。

その他、TVカテゴリーのノミネートは以下の通り。

■アンサンブル賞（ドラマ）

「ベター・コール・ソウル」

「ブリジャートン家」

「ザ・クラウン」

「ラヴクラフトカントリー恐怖の旅路」

「オザークへようこそ」

■アンサンブル賞（コメディ）

「デッド・トゥ・ミー～さようならの裏に～」

「The Flight Attendant（原題）」

「THE GREAT ～エカチェリーナの時々真実の物語～」

「シッツ・クリーク」

「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」

■男優賞（ドラマ）

ジェイソン・ベイトマン　「オザークへようこそ」

スターリング・K・ブラウン　「THIS IS US 36歳、これから」

ジョシュ・オコナー　「ザ・クラウン」

ボブ・オデンカーク　「ベター・コール・ソウル」

レジ＝ジーン・ペイジ　「ブリジャートン家」

■女優賞（ドラマ）

ジリアン・アンダーソン　「ザ・クラウン」

オリヴィア・コールマン　「ザ・クラウン」

エマ・コリン　「ザ・クラウン」

ジュリア・ガーナー　「オザークへようこそ」

ローラ・リニー　「オザークへようこそ」

■男優賞（コメディ）

ニコラス・ホルト　「THE GREAT ～エカチェリーナの時々真実の物語～」

ダン・レヴィ　「シッツ・クリーク」

ユージン・レヴィ　「シッツ・クリーク」

ジェイソン・サデイキス　「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」

ラミー・ユセフ　「ラミー自分探しの旅」

■女優賞（コメディ）

クリスティナ・アップルゲイト　「デッド・トゥ・ミー～さようならの裏に～」

リンダ・カーデリーニ　「デッド・トゥ・ミー～さようならの裏に～」

ケイリー・クオコ　「The Flight Attendant（原題）」

アニー・マーフィー　「シッツ・クリーク」

キャサリン・オハラ　「シッツ・クリーク」

■男優賞（TV映画・ミニシリーズ）

ビル・キャンプ　「クイーンズ・ギャンビット」

ダヴィード・ディグス　「ハミルトン」

ヒュー・グラント　「The Undoing（原題）」

イーサン・ホーク　「The Good Lord Bird（原題）」

マーク・ラファロ　「ある家族の肖像/アイ・ノウ・ディス・マッチ・イズ・トゥルー」

■女優賞（TV映画・ミニシリーズ）

ケイト・ブランシェット　「Mrs.America／ミセス・アメリカ」

ミカエラ・コール　「I May Destroy You（原題）」

ニコール・キッドマン　「The Undoing（原題）」

アニャ・テイラー＝ジョイ　「クイーンズ・ギャンビット」

ケリー・ワシントン　「リトル・ファイアー〜彼女たちの秘密」

■スタント・アンサンブル賞

「ザ・ボーイズ」

「コブラ会」

「ラヴクラフトカントリー恐怖の旅路」

「マンダロリアン」

「ウエストワールド」

＜「sagawards.org」 2月4日＞

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