米TV界で各賞受賞の傑作ドラマ「ブレイキング・バッド」の人気キャラクター、
ソウル・グッドマンを主人公にした「ブレイキング・バッド」の前日譚ドラマを日本初放送!
全米の評論家から絶賛され、視聴者にも熱く支持された傑作ドラマ「ブレイキング・バッド」で、脇役ながら大いに人気を博したキャラクター、ソウル・グッドマンを主人公にした前日譚ドラマ、それが「ベター・コール・ソウル」である。「ベター・コール・ソウル」では、シカゴでちっぽけな詐欺を繰り返していたチンピラ犯罪者のジミー・マッギルが、いかにして安っぽいTVコマーシャルで素性の悪そうなクライアントを多数惹きつけて商売するかたわら、犯罪界に顔を利かせて違法すれすれの仕事もいとわないで器用にこなす弁護士ソウル・グッドマンになっていったかというオリジン・ストーリーが語られていく。
「ブレイキング・バッド」から引き続いてタイトルロールのソウルの前身、ジミーを演じるのはボブ・オデンカーク。街のチンピラから犯罪者まがいの仕事も引き受ける世慣れた弁護士に転身することになる主人公の多面性を巧みに演じている。ジミーの人生に深く関わることになる元刑事マイク・エルマントラウトを演じるジョナサン・バンクスも「ブレイキング・バッド」からの続投。いぶし銀のような存在感は相変わらずである。「ブレイキング・バッド」の人気キャラクターを主役にしたTVシリーズということで、全米では視聴者の期待と注目度を集め、米AMC局で放送されたシーズン1第1話は688万人が視聴。ベーシック・ケーブル局ドラマ第1話の視聴者数で最高記録を更新するという快挙を遂げた。テレビ評論家たちもこぞって絶賛し、「ベター・コール・ソウル」は、高い評価を受けていたオリジナル・シリーズに勝るとも劣らないという稀有なステータスを確立。AMC局の看板ドラマの1つとなっている。
「ベター・コール・ソウル」は、「ブレイキング・バッド」シーズン2 第8話「ソウルに電話しよう!(Better Call Saul)」で初登場する弁護士ソウル・グッドマンが、本名のジミー・マッギルとして活躍していた時代のオリジン・ストーリーを描く「ブレイキング・バッド」の前日譚ドラマである。「ブレイキング・バッド」でのソウルは、安っぽい広告と趣味の悪いオフィスを構えて、素性の悪そうなクライアントを抱える怪しげな弁護士として活躍するかたわら、不法に得た資金を浄化したり、犯罪者同士を紹介したりする裏の稼業も営む人物だが、6年ほど前に時代設定された「ベター・コール・ソウル」では、彼がいかにしてそのような人物になったのかという経緯が語られていく。その過程で、「ブレイキング・バッド」でおなじみのキャラクターたちが再登場するのがファンにとってはたまらない醍醐味を提供してくれる。特に、「ブレイキング・バッド」でソウルのために暗躍するフィクサー、マイク・エルマントラウトは、本作では準主役的な役割を果たすようになることもあって、ソウルとマイクの出会いやマイクの過去のストーリーが詳しく語られ、シーズン1の大きな見どころの1つになっている。
当初は本家「ブレイキング・バッド」に3話登場するのみだったというソウル・グッドマン。主役のウォルター・ホワイトやジェシー・ピンクマンに次ぐ人気を博し、彼を主人公にしたスピンオフが作られるに至っただけに、本作に対するファンの期待は非常に大きく、米AMC局で放送されたシーズン1 第1話は688万人が視聴。ベーシック・ケーブル局ドラマ第1話の視聴者数で最高記録を更新した。テレビ評論家の間での評判も上々で、米メディアのテレビ評を総括するウェブサイト、ロトゥン・トマトズが掲載した59のレビューは、「スピンオフ・ドラマに望むすべてを備えている」、「最初の数話は『ブレイキング・バッド』の最初の数話よりも上手くできているかもしれない」などといった、全てポジティブなものだった。一般のテレビ視聴者の94%からも「良かった」という感想が寄せられており、「最も成功をおさめているスピンオフ・ドラマ」という評価が定着。放送開始した2015年からエミー賞をはじめとする多数のテレビ賞にノミネートされ、第1話は全米脚本家組合賞で脚本賞を受賞した。
時系列に沿って話を進行させずに事が起きた時間を前後させてサスペンスを盛り上げる手法は「ブレイキング・バッド」でも頻繁に用いられていたが、本作でも、「ブレイキング・バッド」の脚本を手がけた脚本家チームが集結。ソウル・グッドマンになる前のジミーがシカゴで詐欺行為をしていた時代や、弁護士になる前に兄の法律事務所で郵便室係を務めていた時代などを、現在時と交錯させて、ソウル=ジミーの過去を少しずつ明らかにしていくことによって、よりいっそう見る者の興味をそそるストーリー・テリングに成功している。
少年時代には往年の名画を見まくって友人と2人で8mm映画を制作したという映画少年だったヴィンス・ギリガンが製作総指揮を務めていることもあってか、本作には、過去の名作映画が引き合いに出されることが多い。シーズン1で、言及された映画には『ネットワーク』、『オール・ザット・ジャズ』、『シャイニング』、『スパルタカス』、『エリン・ブロコビッチ』、『アラビアのロレンス』などがある。中でも『オール・ザット・ジャズ』については、ロイ・シャイダー演じる主役の振付師ジョー・ギデオンが毎朝、繰り返すルーティンや「さあ、ショータイムだ!」という台詞、さらにサウンドトラックに使われていたアントニオ・ヴィヴァルディの「弦楽のための協奏曲ト長調<アラ・ルスティカ>」まで真似る凝りようで、ジミーが毎日繰り返す退屈な法廷業務をモンタージュで表現したシーンは秀逸。映画ファンなら拍手を送りたくなる出来になっている。
「ブレイキング・バッド」に引き続いてジミー・マッギルだった時代のソウル・グッドマン役を演じるのはボブ・オデンカーク。「ブレイキング・バッド」、「ベター・コール・ソウル」にて多数のテレビ賞にノミネートされ、テレビ批評家協会賞の主演男優賞を受賞。元々は、コメディ・ライター兼コメディアンとしてキャリアをスタートしたオデンカークだが、「ブレイキング・バッド」と本作のソウル/ジミー役で広く知られるように。「ブレイキング・バッド」では脇役的存在だったが、「ベター・コール・ソウル」では準主役に“格上げ”された形になっているマイク・エルマントラウトを演じるジョナサン・バンクスも、オデンカーク同様、多数のテレビ賞にノミネートを果たしている。他には、ジミーの兄で弁護士のチャック・マッギルにベテラン俳優マイケル・マッキーン、ジミーの元同僚で友人の弁護士キム・ウェクスラーにレイ・シーホーン、チャックの法律事務所の共同経営者ハワード・ハムリンにパトリック・ファビアン、「ブレイキング・バッド」に登場したドラッグ・ディーラー、トゥコ・サラマンカの手下ナチョ・バルガにマイケル・マンドが扮している。
シーズン1の終盤で、介護付き施設、サンドパイパー・クロッシングが居住者の老人たちを搾取していた事件の集団訴訟を取り付けたジミーだが、ハムリン・ハムリン・マッギル(HHM)と共に集団訴訟を請け負う事になった大手法律事務所デイヴィス・アンド・メインで職をオファーされるものの、断ってしまう。今回のシーズン2では、ジミーが考え直してデイヴィス・アンド・メインに就職。サンドパイパーの訴訟を担当していくことになるが、違法すれすれながら独創的なやり方で仕事をするのが得意なジミーが、昔ながらのやり方で仕事が進められるお堅い法律事務所でいかに生き延びていくかが見ものとなる。
HHMの弁護士キム・ウェクスラーは、ジミーの良き理解者で何かと助けになってくれる女友達だが、シーズン2では、友人以上恋人以下のようなジミーとキムの2人の関係に変化が訪れる。性格的にも仕事に対する姿勢も正反対なジミーとキムの微妙に揺れ動く関係を、ボブ・オデンカークとレイ・シーホーンがニュアンス豊かに演じ、恋愛ドラマには興味が無い視聴者でも2人の恋の行方を見守りたくなること請け合いである。一方、シーズン1第9話で、ジミーの庇護者のふりをしながら実は不良だった弟が弁護士になったことを苦々しく思い、ジミーの出世を妨げようとしていたことが判った兄のチャックは、ジミーが有能な弁護士であることを証明してみせた後も、何かと横槍を入れる。それでも兄を憎むことができないジミー。シーズン2では、ジミーとチャックの兄弟の確執がさらに掘り下げられて描かれる。
シーズン1では、ジミーと協力し合う機会も多かったマイクだが、シーズン2では、ジミーがお堅い弁護士事務所に就職したこともあり、接点が少なくなる。代わりに、ボディガードとして雇われた際に出会ったナチョと深く関わることになってしまう。警察官としての矜持を備え、極力人を傷つけないことをモットーにしているマイクが、自分の利益を守るためなら罪の無い人間を平気で殺す酷薄なメキシコ人ギャングたちにいかに対抗していくのか?フィルムノワールを想起させるようなマイクのストーリーもシーズン2の大きな見どころになっている。
「ベター・コール・ソウル」は「ブレイキング・バッド」の前日譚ということもあって、ソウル・グッドマン=ジミー・マッギルとマイク・エルマントラウトの他にも、「ブレイキング・バッド」に登場したドラッグ・ディーラーのトゥコ・サラマンカやナチョ・バルガが出てくるが、シーズン2ではさらにトゥコの伯父のヘクター・“ティオ”・サラマンカや、トゥコの従兄弟、レオネル&マルコ兄弟、クレイジー・エイト、武器商人のローソンなどが登場する。
原題 | ベター・コール・ソウル BETTER CALL SAUL |
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データ | 2015年~現在全米放送中/アメリカ/二カ国語&字幕/60分/HD作品 |
製作総指揮 | ヴィンス・ギリガン、ピーター・グールド |
出演 |
ボブ・オデンカーク ジョナサン・バンクス マイケル・マッキーン レイ・シーホーン パトリック・ファビアン マイケル・マンド |
あらすじ |
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