BAUを指揮するリーダーで通称「ホッチ」。常にスーツを着た正統派のFBI捜査官であると共に、自身も優れたプロファイラーである。正義感が強く、部下たちに厳しい一面がある一方、上層部などの圧力から彼らを守ろうと苦労することも多い。真面目すぎる性格のせいで仲間たちのジョークに気づかず、とぼけた反応をすることも。連続殺人犯「リーパー」の恨みを買い妻ヘイリーを殺害されてしまう。ストラウスの後任としてセクション・チーフ候補に入っているのだが……。
1962年7月3日、米サウスカロライナ州チャールストン生まれ。10歳の頃、舞台に立ったのが初めての演技体験で、ジュリアード学院などで演技を学ぶ。舞台で活動した後、『遥かなる大地へ』で映画デビュー。映画は他にも『スリープ・ウィズ・ミー』『アイズ ワイド シャット』『フリントストーン2/ビバ・ロック・ベガス』などに出演。TV「シカゴ・ホープ」では「クリミナル・マインド」の共演者マンディ・パティンキンと共演し、医師ダニエル・ナイランド役で出演。5シーズン続いた人気シットコム「ふたりは最高! ダーマ&グレッグ」ではグレッグ役に扮し、世界中で知られる顔に。妻との間に3人の子供がいる。身長1m88cmの長身で、特技はゴルフ。
声/森田順平
BAU創立メンバーであり、過去数々の難事件を解決した伝説のプロファイラー。10年前に引退した後は著作や講演会、コンサルタント業で活躍している成功者だったが、自ら志願し、ホッチの部下として現場に復帰する。3回の離婚歴があるが、以前より、秘密裏にBAUユニット・チーフのエリン・ストラウスと付き合っていた。
1947年11月13日、米イリノイ州シカゴ生まれ。映画『週末はマフィアと!』でヴェネチア国際映画祭の男優賞を受賞。その他『ゴッドファーザー PART III』『バグジー』など多数の映画に出演、大人気CGアニメ『カーズ2』では声優としても活躍。娘のジーア・マンテーニャも女優。「クリミナル・マインド」最新スピンオフ「クリミナル・マインド 国際捜査班」にも、ロッシ役でゲスト出演。
声/小川真司
BAUきっての行動派捜査官。重要参考人が隠れていると思われる場所には、拳銃を構えながら先頭を切って突入し、時に銃撃戦が発生してもひるまない度胸の持ち主。しかしプロファイラーとしての見識も豊かで、同僚たちに劣らない。行動も言動も体育会風で、豪快にふるまうことも多い。10歳の頃、目の前で強盗を捕まえようとして殉職した父親の相棒ジェイソンが、9・11における活躍によって栄誉を受けることになり、勲章の授与式でのスピーチを依頼を受けたものの、父への気持ちを未だ言葉にできずに葛藤する。同僚のガルシアとは性別を越えた友情を育み、年中お互いにからかい合う名コンビぶり。少年時代にフットボールのコーチから性的虐待を受けていた過去を持つ。
1970年4月20日、米カリフォルニア州オークランド生まれ。モデル業を経て俳優の道へ進み、マルコム・ウィンタース役に扮したソープオペラ「The Young and the Restless(原題)」ではデイタイム・エミー賞を受賞。TVムービー『スーパー・リッチと結婚する方法』に出演し、TV「ゴッサム・シティ・エンジェル」にはジェシー・リース刑事役でレギュラー出演。音楽番組「ソウル・トレイン」の司会をしたこともある。有色人種を対象にしたイメージ・アワードも7度受賞している。かつて女優のハル・ベリーや歌手のトニ・ブラクストンとの交際を報じられた。
声/咲野俊介
IQ187の天才的頭脳を持つ若手捜査官。高校を12歳で卒業し、飛び級で入学した大学では数学、化学、工学、心理学、社会学、哲学という幅広い分野の学問を学んだ。文章を読むスピード、記憶力も常人離れしている。以前犯人に拉致・拷問された記憶から逃れるために麻薬中毒に陥りそうになったことがある。
1980年3月9日、米ネバダ州ラスベガス生まれ。少年時代から映画監督をめざすが、高校では映画の授業がなく、演技を学んだ。ニューヨーク大学の芸術学部で映画製作を学びながら、トミー・ヒルフィガー、マーク・ジェイコブス、ルイ・ヴィトン、バーバリーなどのモデルとしても活動。ウェス・アンダーソン監督の映画『ライフ・アクアティック』でプロ俳優デビューし、映画『RV』にも出演。アニメ映画『アルビン/歌うシマリス3兄弟』の原語版では声優をつとめた。俳優活動のかたわら自主製作映画の監督・制作・脚本もこなし、当シリーズでも複数のエピソードで監督を務めている。
声/森久保祥太郎
ルックスはキュートで仕事もデキる女性捜査官。BAUでは当初、連絡調整及び渉外担当として活躍しており、その手腕を買われて、アメリカ国防総省の強い要請を受けて転任。その数年後に、プロファイラーとしてBAUに復活。実の父親が連続殺人犯で、姉は自分が幼い頃に自殺したという辛い過去が糧となり、今は女性らしい心配りで犯人への説得や遺族らへの対応をこなす。刑事ラモンテーンとの間にもうけた息子の子育てで悩んでいる。
1978年7月22日、カナダのオンタリオ州生まれ。映画『ヴァージン・スーサイズ』『クールボーダー』『デッドコースター』などに出演。ヘイデン・クリステンセンと共演したTV「マウンテン・ウォーズ ホライズン高校物語」ではシェルビー役で、また、TV「トゥルー・コーリング」ではリンジー役で、それぞれレギュラー出演。シーズン4ではJJが臨月を迎えたという形で一時メタ・ゴールディング演じるジョーダン・トッドが広報担当を代行するが、それはクック本人が実際に出産を控えていたためで、2008年9月、夫との間に初めての子供が生まれ、現在は2児の母。
声/園崎未恵
クワンティコにあるBAUの自室で多数のPCを操り、インターネット、FBI・各地警察など公的機関のデータベースから、捜査に必要な情報を天才的なスピードで収集し、BAUの捜査官たちを支える技術分析官。極めて陽気な性格。両親はヒッピーだったが彼女が18歳の時に交通事故で死亡。その後グレてカリフォルニア工科大を中退して引きこもっていた。暗号学は独自で続けていて、トップクラスのハッカーに。そのためFBIにリクルートされた。今は仕事以外でもボランティアで殺人被害者の遺族のカウンセリングをしている。
1972年7月7日、米カリフォルニア州生まれ。舞台での活動で幾つかの賞を受賞。また文才もあり、ロサンジェルス・タイムズ誌に寄稿したこともある。俳優として生活費を稼げるようになるまでには、代理教員や子供のカウンセラーなど多数の仕事をした。本作のスピンオフである「クリミナル・マインド 特命捜査班レッドセル」にも同役で出演。2015年11月、俳優・脚本家のキース・ハンソンと婚約。
声/斉藤貴美子
BAUを去った女性捜査官プレンティスの代わりに新たに着任した女性捜査官。24歳の若さでFBIにスカウトされた才色兼備のエリートで、言語学の博士号を持つ大学教授でもある。10年前に起こした誤認逮捕が原因で出世コースから失脚、やっとの思いでBAUに加わった。リードに息子の姿を重ね合わせる一面も。
1963年6月10日、米オクラホマ州生まれ。1992年『氷の微笑』で映画デビューを果たし、その後『ザ・ファーム/法律事務所』、『ウォーターワールド』に出演。夫は俳優リーランド・オーサー(「ER 緊急救命室」ドゥベンコ役)で、1児の母。2009年の「グレイ・ガーデンズ 追憶の館」でジャクリーン・ケネディ・オナシス役を演じ、エミー賞助演女優賞にノミネートされた。
声/安藤麻吹
ホッチナーが新人時代に警護についた大使の令嬢で、イェール大を卒業後FBIに入局し、10年のキャリアを積んだ捜査官。BAUに異動になった直後は、親の七光りではないかとホッチナーが疑念を抱くが、たちまちその有能さを発揮し認められることに。アラビア語、スペイン語、ロシア語など語学に堪能で、リード並みの博識を誇る才女である。シーズン6では彼女の驚くべき過去が明らかになる。
1969年3月10日、米マサチューセッツ州生まれ。TV「フレンズ」「チャーリー・シーンのハーパー★ボーイズ」などにゲスト出演後、「Huff~ドクターは中年症候群」にレギュラー出演。2006年、本作のプレンティス役を得た。
声/深見梨加
現在BAUに属する中で最高のプロファイラーと呼ばれるベテラン捜査官。犯罪者の心理分析にのめり込みすぎた挙げ句、ある事件で大勢の部下を失う判断ミスをし、神経をすり減らしすぎたために一時休職。BAUに復帰後は後輩のホッチナーを上司とするが、プロファイリングにかけてはホッチナーら全員が一目を置くほど豊富な知識と経験を持つ。史上最悪のシリアル・キラー、フランクとの闘いの中、友人のサラを殺され……。
1952年11月30日、米イリノイ州シカゴ生まれ。ジュリアード学院などで演技を学んだ後、ミュージカル舞台「エビータ」(トニー賞主演男優賞受賞)などブロードウェイで活躍し、2枚のソロ・アルバムを発表。次第に映画・TV界でも活動するようになり、『愛のイエントル』『プリンセス・ブライド・ストーリー』『エイリアン・ネイション』『ディック・トレイシー』『ルル・オン・ザ・ブリッジ』などの映画に出演。アニメ映画『天空の城ラピュタ』の英語版には声優として参加。TV「シカゴ・ホープ」では医師ジェフリー・ガイガーを好演し、エミー賞でドラマ・シリーズ部門主演男優賞に輝いた他、ゴールデングローブ賞や俳優組合賞にもノミネート。私生活では妻との間に子供が2人いる。
声/有本欽隆
BAUの女性メンバー。主に性犯罪の捜査や心理分析を専門とするエキスパートであり、スペイン語も堪能。BAUに来る前はFBIシアトル支局で働き、優秀な成績を残した。性犯罪に対する怒りが人一倍強く、また性格も非常に真面目。女性や子供が被害者になった事件では仕事熱心になりすぎることがあり、ホッチナーの指揮を無視して独断で行動してしまうことも。父親は警官だったが殉職という悲しい最期を遂げた。プライベートでは独身。