全米大ヒット!グリム童話をベースにした、衝撃のダーク・サスペンス!
「GRIMM/グリム」 スーパー!ドラマTVにて独占日本初放送!
◆イントロダクション
童話で知られるグリム兄弟の家系は、人間の姿かたちを借りて人間社会に潜む魔物(ヴェッセン)たちの正体を見抜くことができる。森深いオレゴン州ポートランドの市警察殺人課の刑事ニック・ブルクハルトは、癌で余命いくばくも無いおばのマリーから自分がグリムの末裔であることを知らされ、以来、ヴェッセンが関わる事件の解決に挑んでいく……。
ダーク・ファンタジーの要素を取り入れた刑事ドラマ「GRIMM/グリム」は2011年に米NBC局で放送開始。同年にスタートした米ネットワーク局の新番組の中では最も高い視聴率(※1)を挙げ、特に若い視聴者の間ではあっという間に人気ドラマのひとつとなり、ファン・サイトも次々に誕生。本国アメリカで金曜夜に放送されている本作は、同曜日の全ドラマ中、18-49歳層にて最も高い視聴率を獲得しており、「HAWAII FIVE-0」や「ブルーブラッド ~NYPD家族の絆~」などほかの人気ドラマを抑えて視聴率トップに君臨(※2)。また、シーズンを重ねるごとにファンを獲得し、NBC の看板番組のひとつに成長、多くの話題を集めている。
(※1)米ニールセン調査:2011/10/24~2011/11/20 リアルタイム+同日視聴、リアルタイム+7日視聴 データより。
(※2)米ニールセン調査:2013/10/25~2014/1/10 リアルタイム+同日視聴のデータより。
シーズン5では、ヴェッセンによる世界征服を企む黒き鈎爪が、レナードの政治的野心を利用して味方に取り込み、さらに、政府の秘密組織HW(”ハドリアヌスの長城”)の本部を急襲。マイズナーを含むスタッフを皆殺しにしてしまい、ニックらは絶体絶命な状況に追い込まれるが、驚異的なパワーを持ったダイアナが遠くから父のレナードを操って、黒き鈎爪のリーダー、ボナパルトを刺殺し、ニックらの窮状を救う。
そんな劇的なクライマックスを迎えて終わったシーズン5に続くファイナル・シーズンでは、グリムの祖先が遺した“棒”に端を発した謎が解明されていくとともに、黒き鈎爪以上の脅威がニックらを襲う……。今回のファイナル・シーズンは、熱くファンに支持され続けてきた「GRIMM/グリム」最終章にふさわしく、1話たりとも見逃せないスリリングなストーリーが展開する。
◆作品解説
基本的には1話完結の犯罪捜査ドラマの体裁を取りながら、近年人気のダーク・ファンタジーの要素も色濃いユニークな作風が本作の魅力だ。タイトルにもある通り、ドラマには毎回グリム童話をはじめとする世界各地に伝わるさまざまな伝説や伝承物語がモチーフとして組み込まれている。第1話の「赤ずきん」から「ハーメルンの笛吹き男」、「ヘンゼルとグレーテル」からディズニー映画でもおなじみの「ラプンツェル」など、実に巧みに童話の中の登場人物や設定が姿形を変えて現代によみがえる。かつて日本でも流行した「本当は怖いグリム童話」などにもあるように、本来この手の伝承物語には暗く残酷な陰の要素が多く含まれており、本作ではその暗黒部分にフォーカスした文学的かつダーク・ファンタジーの要素が若者だけでなく大人の興味を大いにかき立てる。製作は、「バフィ~恋する十字架~」や「エンジェル」のデヴィッド・グリーンウォルト。ハリウッドで活躍する特殊メイクアップのアーティストが集結し、本作の大きな見どころの一つであるホラー的な世界観を見応えのあるものにしている。近 年、米TV界では重厚なタッチのファンタジー「ゲーム・オブ・スローンズ」や、「白雪姫」をベースにおとぎ話のキャラクターたちが登場する「ワンス・アポ ン・ア・タイム」といった見応えのあるダーク・ファンタジーが若者から大人まで幅広い層に大人気。そうした中で 2011年秋に放送スタートした本作は、根強く万人受けしている犯罪捜査ドラマに、前述のダーク・ファンタジー&ホラーのトレンドをふんだんに盛り込んだ新しいタイプのサスペンスとして幅広い視聴者にアピールすることに成功。初回放送の裏番組は野球のワールドシリーズがあったにも関わらず、放送局NBCの新番組の中で最高の視聴者数を記録した。その後も着実にファンを獲得し、安定して好調を維持していることからもファン層の広さが見て取れる。
グリム兄弟の末裔として、刑事でありながらモンスター・ハンターとして活躍する主人公ニックを演じて注目を集めているのがデヴィッド・ジュントーリ。端正な顔立ちは正統派の美男で、グリムとしての使命を果たしながら恋人ジュリエットに秘密を打ち明けられず悩む姿は、誠実そのもの。代々グリム一族に伝わる武器を駆使しながらも生身の人間として闘う姿も等身大で、スーパーナチュラルものではあるがリアルで親近感がわく好感度の高いキャラクターとして多くの視聴者を引きつけている。一方、裏主人公として絶大な人気を誇っているのが、ニックと共に魔物たちに立ち向かう善良なブルットバッドのモンローだ。演じるサイラス・ウェイア・ミッチェルは、これまでにもクセのある脇役を演じてきた個性派俳優で、本作ではダークな映像世界の中でひょうひょうとしたキャラクターがしばしば笑いを誘う。もはや彼なくしては事件は解決しないというほどの存在感で、モンロー・ファンが急増中だ。また、じわじわと人気を集めているのが謎めいた警部レナードを演じるサッシャ・ロイズ。エピソードが進むにつれて、その存在感が増してくるレナードのエキゾチックかつダンディな魅力は大人の女性にアピールしている。
本作を語る上で欠かせないのが、毎回登場するグロテスクで恐ろしく、時にユーモラスでユニークなモンスターたちの造形だ。特殊メイクのデザイナー兼クリエイターの要となるのが、『パイレーツ・オブ・カリビアン』や『マトリックス リローデッド』『スター・トレック』などを手掛けたバーニー・バーマン。ほかに『アベンジャーズ』や『スター・トレック』を手掛けたステファン・ベトルズなど、ハリウッドの大作映画を数多く手掛ける才人たちが本作のメイクアップ部門に集結。『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』や『オーシャンズ13』を手掛けたジョジョ・マイヤーズ・プラウドのもと、感情が高まると瞬時にトランスフォームする魔物たちの姿を表情豊かに描き、視聴者の目を大いに楽しませてくれる。
本作は基本的に毎回登場するモンスターを相手に、グリムの末裔である主人公が闘うという1話完結もの。ドラマの放送開始前はその設定に人気シリーズ「スーパーナチュラル」と比較されることも多かったが、実際には全く異質の世界観となっている。まず、舞台となるポートランドの深い森に囲まれた街には、昔からグリム一族と敵対する人間の姿をした半人半獣や魔女が存在している。もっとも彼らは全員が凶悪なわけではなく、人間社会のコミュニティにとけ込み害をなさない者たちも少なくないが、「グリム童話」の時代から続く複雑な敵対関係があるため等しくグリムの存在を恐れている。主人公ニックはそうした背景を徐々に学んでいき、刑事であることとグリムとしての責務を果たすことに矛盾が生じることもあり葛藤する。そのような現代の事情の一方で、連綿と続くグリムと魔物たちの闘いの歴史は欧米各国から広範囲にわたって繰り広げられてきたため、さまざまな歴史の中で実はグリムが関わっていた!?という事件も登場。また、グリム一族を滅ぼそうとする種族が存在し、ニックの命を脅かすなど、シリーズ全体を通してある大きな仕掛けがなされているのだが、シーズン1の最終話まで見るとその壮大かつ緻密に構築されたグリムワールドの全貌が見えてくる。これには「よく考えられているな」と感心せずにはいられないのだ。
「グリム童話」をモチーフにした映像作品は古今東西、枚挙にいとまがない。「赤ずきん」ほどさまざまなメタファーとして使われている題材もそうはないし、近年は「白雪姫」をアレンジした『スノーホワイト』や、全米公開で話題を呼んだ、おとぎ話のその後を描いた『ヘンゼル&グレーテル(未)』など「グリム童話」の人気は衰え知らず。本作はそうした数多くのクリエイターたちを魅了してきた「グリム童話」を中心に、世界各地に伝わる伝承文学や伝説が随所に盛り込まれている。そもそも現在知られている「グリム童話」は、伝承そのままの初版から何年もかけて子供も読めるように性描写や残酷描写は削除され、誰もが楽しめるマイルドな内容となったいわば子供向けバージョンだ。初版に近いものや「大人もぞっとする 初版グリム童話」などを読むとわかるが、「GRIMM/グリム」のグロテスクで時には異形のものの切なさをも伝える内容はより初版に近く、しかし大胆にアレンジされており、「指輪物語」や「氷と炎の歌」シリーズ(「ゲーム・オブ・スローンズ」原作)、さらに日本の怪談などにインスパイアされたと思われるエピソードもある。毎回本編の冒頭にて活字で紹介される物語からのフレーズの抜粋をヒントにしつつ、今回はどんな伝説がモチーフになっているのかと想像力を働かせ、元ネタとマッチングさせてアレンジの巧みさを考えながらドラマを見るのもまた知的な楽しみがある。
グリム兄弟は19世紀にドイツで活躍した言語学者・民話収集家・文学者の兄弟。そのため、「GRIMM/グリム」では当然のことながらドイツに関わる描写や人名を始めとするさまざまな名称にもドイツ語がしばしば登場する。中でも面白いのは、人獣や魔女、魔物といったモンスターたちを表す名称の数々だ。正確なドイツ語だけでなく、それらしく聴こえるドイツ語的な響きのある造語も多く登場し、異国趣味を感じさせてグリムワールドを構築する重要な要素の一つとなっている。また、ドラマに登場する凝ったアイテムなど作り込まれたディテールも魅力の一つ。おばのマリーから譲り受けたトレーラーには祖先たちが記した魔物たちの特徴や弱点、闘い方を記した分厚い書物があり、毎回倒すべき魔物が現れるとニックはそれを頼りに同じくトレーラーにぎっしりと詰まっている武器の中からふさわしいものを探す。それは時にいかめしいクロスボウだったり、巨大な銃に斧や剣、さらには貴重な毒薬や調薬された液体などで、古ぼけた科学実験室のような趣もあり全編に散りばめられたギミックの数々はマニア心をそそるものがある。また、本作は舞台となっているポートランドで実際に撮影が行われているが、ポートランドの豊かな自然と常に曇天の空模様は「グリム童話」に登場する深い森をほうふつとさせるものがあり、幻想的でどこかおとぎ話めいた異世界の雰囲気を盛り上げている。
ヴェッセン(Wesen)
魔物。狼やクマ、魔女など様々な種族が存在。大半は人間社会に溶け込んで生活している。ヴェッセンの本当の姿を見せる「ヴォーガ(woge)」は感情や緊張が高まったせいでなる場合と、本気で心底怒った時になる場合があり、その意志によって人間には見えたり見えなかったりする。
グリム(Grimm)
ヴェッセン界をとりしまる自警団の一族。王家からも独立した存在であり、ヴェッセンの本当の姿を見ることができる特殊能力を持つ。ヴェッセンたちにとってグリムは恐れる存在。
ケアザイタ(Kehrseite)
普通の人間のこと。 ハンクやジュリエットなど、ヴェッセンの存在を知る人間のことはケアザイタ・シュリッヒ・ケネン(Kehrseite-Schlich-Kennen)と呼ばれる。
王家(Royals)
ヴェッセン界を統治する7つの王族。王族とグリムは干渉しあわないはずだが、王家のひとつ、クローネンベルク一族の王フレデリック・レナードは、グリムから「鍵」を奪おうと画策。ポートランドに息子エリックを送り込む。
ヘクセンビーストを母に持つレナード警部は、王家の中でも立場をエリックと異にする。異母兄エリックからグリムであるニックから「鍵」を奪うよう命じられるもそれに背き、むしろグリムのニックと協力関係にある。レナードはレジスタンスと関係しており・・・。
◆シーズン2の見どころ
実は、人間社会の中に入り込んで生活しているヴェッセン(魔物)たち。人間と共存し平和に暮らしているヴェッセンたちが大半だが、中にはヴェッセンの能力をつかって悪さをするものたちがいる。そういった悪いヴェッセンを取り締まる、ヴェッセン界の自警団的存在がグリムだ。グリムはヴェッセンの真の姿を見ることができるなど、特殊な能力を受け継いだ者たち。ヴェッセン界をとりしきる7つの王家にも属さず、独立したグリムは、ヴェッセンたちから唯一恐れられる存在。だが最近、ある王家がグリムをとりこもうとしているらしく・・・!?
ちなみに、ニックがおばのマリーから譲り受けた鍵は、どうやら7つ存在するようで、この鍵をめぐって王家とグリムも対立しているらしい。そして王家の人間は思いもよらぬほど、実は近くにいるらしいのだが・・・!?
ニックは自分がグリムであることをジュリエットに告白しようと決心するが、その矢先にジュリエットはアダリンドの策略によって昏睡状態におちいってしまう。本当の自分を知ってもらえる機会を逃した上、さらに悪いことに、ジュリエットにかけられた呪いは彼女の中からニックの記憶を消しさっていくものだと判明。「眠れる森の美女」を彷彿とさせるストーリーだが、果たしてジュリエットは目を覚ますことが出来るのか?また、この事態を自ら解決しようと行動を起こすレナードにも注目だ。彼はなぜジュリエットを気にかけるのか、その理由とは・・・!?
一方、何度か一緒に危機を乗り越え、恋人までの距離がどんどん縮まりつつあるヴェッセンのモンローとロザリーだが、二人ともシャイな性格ゆえ、なかなか仲が進まないのがもどかしいと同時にほほえましい。
シーズン1最終回で登場した黒衣の女は、18年前に死んだことになっていたニックの母ケリーだった。ケリーは自らの過去やグリム一族の歴史、7つの鍵、そして、3つのコインなどについて語り、ニックの母親であると同時に、グリム一族の優秀なメンバーであることをうかがわせる。ケリーを演じているのは『アビス』、『ロビン・フッド』などの映画や、「WITHOUT A TRACE」などのTVシリーズへのゲスト出演で知られるメアリー・エリザベス・マストラントニオ。18年間の逃避行に耐えた強靭な精神と研ぎ澄まされたグリムとしての身体能力を見事に体現している。
◆シーズン3の見どころ
“クラシェイ・モーテル”に毒液を吹きかけられたことによって仮死状態におちいり、棺桶に入れられてしまったニック。フグ型ヴェッセン、“クラシェイ・モーテル”の毒液を浴びせられた人間たちは仮死状態を経て凶暴なゾンビ化する過程をたどるが、ロザリーによると、グリムであるニックは、違った反応を示すはずだとのこと。ニックは棺桶に閉じ込められたままの状態で、王家のリーダー、エリックが待ち構えるウィーンに運ばれてしまうのか? 仮死状態から覚醒したニックには、どのような変化が訪れるのだろうか。ニックの運命はいかに…?
当初は悪夢に悩まされたハンクも、今ではすっかりヴェッセンに関連した事件の捜査に慣れ、モンローとレナード警部がそれぞれヴェッセンに変身するのを見て「羨ましい」と言えるまでに回復。ニックにとって頼もしいパートナーへと成長する。またジュリエットも、ニックについての記憶を取り戻した際に、モンローたちを通して、ヴェッセンの存在とニックがグリムである事実を知る。その直後はさすがにショックを受けたジュリエットだったが、獣医である自分の知識と経験を活かすなどして、ニックが取り組む事件の解決にも協力。ハンクとジュリエットという、ニックが最も信頼を寄せる2人が加わったことで、シーズン3では新たな戦力を得た“グリム・チーム”の活躍ぶりが楽しめる。
また、ニックについての記憶を失った上、アダリンドの母キャサリンの陰謀に巻き込まれたジュリエットと、それによって傷ついたニックとの関係の修復を何とか手伝おうと、自分たちのことは構わずに一所懸命になっていたモンローとロザリー。ジュリエットの記憶がようやく回復し、めでたくニックと恋人同士の関係に戻り、ニックは居候していたモンローの家から出てジュリエットと再び同居を始め、モンローとロザリーもやっと自分たちの関係に目を向ける余裕が出てくるように。そんなシャイな2人の関係もついに進展しそうな予感が…。
ジュリエットに病的な執着を見せて困惑していたレナード警部を誘惑してまんまと妊娠したアダリンドは、ウィーンに飛び、王家の血を引く子供を身ごもっていることを武器に、再び“ヘクセンビースト”のパワーを取り戻そうと画策。王家サイドでも大きな変革が起こり、アダリンドとレナード警部の間の子供は予想以上に大きな役割を果たすことに。ストーリー上の大きな鍵を握るアダリンドの動きに要注目だ。
◆シーズン4の見どころ
シーズン3で、ジュリエットの姿に変身したアダリンドとベッドを共にしたことによってグリムの能力を奪われたニックは、人間とヴェッセンとの見分けがつかなくなり、ヴェッセンたちと戦うパワーを失い、ヴェッセンが関わる犯罪捜査にも支障が出てくる。その一方で、ニックがグリムではなくなったことによって、グリムの能力に目覚める前のような「普通の」生活に戻れるのではないかとジュリエットから言われて、心が揺れている自分に気がつく。世間の人々のようにヴェッセンの存在に気がつかないまま、ジュリエットと共に穏やかに暮らしていくべきなのか。それとも自分に与えられたグリムとしての使命を果たすべく、グリムの能力を取り戻すべきなのか。それに加え、もう一人の”グリム” トラブル(ジャクリーン・トボーニ)との出会いも、ニックに大きな影響を与える。
自分を襲ったヴェッセンたちを正当防衛で殺したことで偶然、ニックと出会ったトラブルは、見ず知らずの自分をグリムだというだけで受け容れて自宅に寄宿させてくれたニックに恩返しするかのように、ヴェッセンが関係する事件の捜査に参加。犯罪捜査にはもちろんド素人で、グリムとしてもまだまだ未熟なトラブルの行動にはニックもハラハラしっぱなしになるが、2人の間には兄と妹の間の愛情にも似た師弟関係がうまれる。これまでは、ニックを後継者に指名したおばのマリーにしても、18年ぶりに再会したニックの母ケリーにしても、ニックの良き指導者たちだったが、トラブルに出会って“先輩グリム”として逆に指導する立場になったニックの成長ぶりも見ものである。
シーズン3から登場したもう一人のグリムことトラブルを演じるジャクリーン・トボーニはまさにシンデレラ・ガール。本作の製作総指揮・脚本家のジム・カウフが、脚本執筆に関する講師としてミシガン大学を訪れたとき、その講義に参加していた生徒のひとりがジャクリーン・トボーニだったのだ。講義の一環で台本読みをしたところ、学生の演技力の高さに気付いたカウフは、オーディション過程に興味のある学生を参加させ、シーズン3から登場する新キャラクター、トラブルの台本を読ませてみたのだ。そこで異彩を放ったのが当時22歳だったジャクリーン・トボーニ。トラブル役にぴったりだ!と彼女にほれ込んだカウフは、キャスティング・ディレクターやほかのプロデューサーにトボーニを推薦。最初は疑問視していたほかのプロデューサーたちも、彼女の演技力とその存在感に圧倒され、トラブル役はジャクリーン・トボーニに即決したという。トボーニは本作に出演しながらミシガン大学を卒業、「Major Crimes ~重大犯罪課」などにゲスト出演するなど、女優として順調にキャリアを築いている。
レナード警部とアダリンドの娘ダイアナは、王家の血を引くだけでなく、1/4は人間で3/4は“ヘクセンビースト”ゆえ、ベビーの頃から超能力を発揮するパワフルな存在。そんなダイアナを支配下に置きたい王家はありとあらゆる手段を講じてくる。一方、王家がダイアナを連れ去ったと信じているアダリンドは、我が子に会いたい一心でウィーンまで飛ぶが、予期しない状況に置かれることに。“スーパー・ベビー”ダイアナをめぐる善と悪の闘いがますますエスカレートするシーズン4に要注目!
ニックがグリムの能力を失い、レナード警部が銃撃されたりと、結婚式どころではなくなってしまったモンローとロザリーだが、それでも夫婦になれたことを喜んだのも束の間、何者かが二人に対して嫌がらせを始める。その原因は、狼型ヴェッセンの“ブルットバッド”のモンローとキツネ型ヴェッセンの“フクスバウ”のロザリーという異種同士の結婚にあることがわかる。ヴェッセンの中には混血を嫌う純血信仰主義者がいるらしいのだが、欧米でいまだに根強く残っている人種問題を示唆したストーリー展開についても本国アメリカでは注目を集めた。
アダリンドが調合した媚薬入りクッキーを盗み食いしたせいでひどい目に遭いながらも、その記憶を一切無くしたために何事も無かったかのように元の自分に戻れたウー巡査部長だったが、幼馴染みが被害者になった事件の捜査中、ヴォーガしたアスワングを見たことがトラウマに。以来、ヴェッセンが関わる事件になると疑心暗鬼になり、そのような事件は全てニックとハンクが担当することになっていることも心に引っかかるようになる。さらに、どこの馬の骨ともわからないトラブルが急にニックとハンクが担当する事件の捜査に加わるようになると同時に、トラブルがヴェッセンについて記録したノートに自分が目撃した魔物そっくりのスケッチが載っているのを見て、トラブルに疑惑の目を向け始める。そのようなウーを見て、ニックとハンク、それにレナード警部は、ウーにもグリムやヴェッセンについて打ち明けるべきか否かを検討。ウーは果たして、真実を受け容れてグリム・チームへの仲間入りができるのだろうか?
◆シーズン5の見どころ
ヘクセンビーストとなってしまったジュリエットはニックに襲い掛かり、これまで様々な陰謀をしかけてきたアダリンドはニックの子供を妊娠するという、予想外の展開を迎えたシーズン4。それまでダイアナを守ってきたニックの母ケリーは、王家の陰謀とジュリエットの裏切りにより殺害され、ニックはトレーラーも恋人ジュリエットの存在も、すべてを失ってしまった。そんな中、おばマリーを殺害したことをはじめ、様々な悪行をしてきたアダリンドが、なんとニックの子供を妊娠。誰にとっても予想外の子供誕生(しかもグリムとヘクセンビーストの2つの血を持つ子供)となり、父親となるニックは、心を入れ替えたようにみえるアダリンドとの不思議な同居生活をはじめることになる。その一方で、レナードとアダリンドの間に生まれた王家の血を引くダイアナをめぐり、レジスタンスと王家の死闘は終えたかのように見えたのだが、ニックの前に更なる強大な敵が立ちはだかる。ヴェッセン界を揺るがす大きな動きが表面化してくるのだ。
レナード警部とアダリンドの娘ダイアナは、王家の血を引くだけでなく、1/4は人間で3/4は“ヘクセンビースト”ゆえ、ベビーの頃から超能力を発揮するパワフルな存在。そんなダイアナを支配下に置きたい王家はありとあらゆる手段を講じていたが、王家はほぼ壊滅状態となり、ダイアナの身の安全はレジスタンスが確保している。娘ダイアナと引き離されてしまったアダリンドは、ニックとの間にできた子供だけは自分の手で守りたいと決意。ニックもアダリンドの子供とはいえ、わが子を彼女と共に育てていく決心をすることに。ヘクセンビーストとグリムの血を引く子供であれば、ダイアナ以上に特別な力をもっていることも大いに考えられる。ニックはグリムに戦いを挑んでくる新たな敵“黒き鉤爪”の前に、家族を守ることを改めて決意するのである。
シーズン4では、モンローとロザリーが異種結婚したことで、彼らを嫌うヴェッセンラインに危うく処刑されかけるが、シーズン5では、ヴェッセンラインよりさらに凶暴な集団が登場する。グリムとその仲間たちを殺害し、自ら手を下した証拠として黒い爪跡を殺害現場に残していく……。その凶暴性からヴェッセン界でも恐れられるこの黒い集団は、これまで自分たちヴェッセンが人間社会で抑圧され、真のアイデンティティを隠して生きてきたことに反発し、ヴェッセンの文化や伝統、儀式などを復活させ、ゆくゆくは世界中の政府を乗っ取ることを画策している。よって、敵であるグリムや、グリムに協力する一部のヴェッセンたちを敵視し、邪魔者を取り除こうと、殺害を繰り返す強硬派グループなのだ。そんな黒い集団“黒き鉤爪”に対抗するのが、HW(“ハドリアヌスの長城”の意)と名づけられ、一般には知られることのない秘密組織だ。人間ではなく、グリムやヴェッセンが工作員として活躍するこの秘密組織には、ある人物も実は深くかかわっているらしく……!?
◆シーズン6の見どころ
ついに最終シーズンとなる「GRIMM/グリム ファイナル・シーズン」は、最終話のクライマックスに向かってドラマティックな話が速いテンポで展開する。シーズンの最後で、娘のダイアナに操られていたとはいえ、ボナパルトを殺す結果になったレナードは、これからどのような行動をとるのか?“黒の鈎爪”はボナパルトの死後もニックたちの脅威であり続けるのか?「GRIMM/グリム ファイナル・シーズン」はシリーズ最終章にふさわしい大団円を迎えるファン必見のシーズンとなっている。
シーズン5では、黒い森でニックとモンローが見つけた“棒”が、驚異的な治癒力でモンローやイヴの重傷を治しただけでなく、銃で撃たれたニックの命まで救う奇跡的パワーを発揮するが、ファイナル・シーズンでは、その“棒”の由来が明らかにされていく。その過程で、“棒”は、ニックだけでなくイヴやダイアナまで巻き込み、「GRIMM/グリム」最終章の驚愕のクライマックスへとつながる重要な役割を果たすことになる。
「GRIMM/グリム ファイナル・シーズン」では、主人公ニックを演じてきたデヴィッド・ジュントーリが第3話で監督デビューを果たしている。5年間、主役を務めてきたドラマのエピソードを監督することについてジュントゥーリは以下のように語っている: 「皆、僕が監督するということを心配していたよ。僕はセットではお間抜けな事ばかりしているし、集中力が長く続く方ではないから。でも、僕は監督する用意ができていたんだ。僕は皆の期待を裏切りたくなかったから、ちゃんとたくさん下調べもしておいたし。監督の仕事は間違いなく最高だった。監督中に僕の脳をスキャンしたら全体が光を発していたんじゃないかな。皆が僕の提案に耳を傾けてくれた。僕はそれぞれの俳優の癖を良く心得ていたから、それぞれ、どのようにアプローチすれば良いのか、誰になら単刀直入に話せるかという事も良く解っていた。僕は、客員監督が持っていない豊富で詳細な知識で“武装”することができたんだ」
原題 | GRIMM/グリム GRIMM |
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データ | 2011年~2017年(今回シーズン6・2016年~2017年)/アメリカ/二カ国語&字幕/60分/HD作品 |
製作総指揮 |
デヴィッド・グリーンウォルト ジム・カウフ ショーン・ヘイズ(TV「ふたりは友達?ウィル&グレイス」) トッド・ミルナー |
出演 |
デヴィッド・ジュントーリ サイラス・ウェイア・ミッチェル ビッツィー・トゥロック サッシャ・ロイズ ラッセル・ホーンズビー レジー・リー ブリー・ターナー クレア・コフィー |
あらすじ |
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