シーズン6
一見普通の人間だが、実は様々な魔物が人間社会に溶け込むために姿を変えただけに過ぎないヴェッセン。その存在が見えるグリム一族の末裔、ニック・ブルクハルトはポートランド市警察の刑事である。ヴェッセンに恐れられるグリムだが、ニックの親友は狼型ヴェッセン"ブルットバッド"のモンローで、ヴェッセンが絡む事件では、モンローや彼の恋人でキツネ型ヴェッセンの"フクスバウ"であるロザリーも頼もしい協力者だ。ポートランド市警でのニックのパートナーであるハンクやウー巡査部長は人間だが、ヴェッセンの世界を知り、ニックがグリムであることも承知して公私でニックを支える。
ニックらの上司であるレナード警部は、魔女型ヴェッセン"ヘクセンビースト"と人間のハーフで、ヴェッセン界を統治する"王家"の長、フレデリックを父に持つが、庶子だったゆえ王家からは母共々冷たくされた恨みから、反王家のレジスタンスに協力する。ヴェッセン絡みの殺人事件でニックらと知り合いになったトラブルもグリムで、ニックがアダリンドの策略でグリムとしての能力を失った際には、ヴェッセンが関与した事件の捜査を助力する。トラブルは、魔術の副作用でヘクセンビーストになってしまったニックの恋人ジュリエットがニックを殺そうとした際、ニックを助けるためにジュリエットを殺すが、ジュリエットの遺体と共に、政府の秘密組織HW("ハドリアヌスの長城")に連れ去られる。
HWが闘っていた相手は、"黒き鈎爪"と呼ばれるヴェッセンのグループで、ヴェッセンが人間を支配する世界の構築を目指していた。HWはグリムであるトラブルをリクルートすると同時に、ジュリエットを蘇生させた上、強力な戦力となるイヴに生まれ変わらせる。
一方、ニックとモンローがドイツから持ち帰ったグリムの祖先の遺した箱の中には古ぼけた"棒"が入っているのみで一同をガッカリさせるが、その"棒"は驚異的な治癒力を持つ特別なものだったことが判る。
その頃、黒き鈎爪のリーダー、ボナパルトは、レナードの野心を利用し、ポートランド市長にさせて、政界へコネをつけようと画策。政治家としてのイメージアップのために娘ダイアナと共にレナードの家族のふりをするよう命ぜられたアダリンドは、一緒に息子ケリーをもうけたニックを愛するようになっていたため一旦は拒否するが、ザウバービーストであるボナパルトのパワーで無理やり服従させられる。黒き鈎爪はニックらの攻撃を強め、ニックたちは隠れ家にしていたロフトで急襲される。ニックは皆を秘密のトンネルから逃がしてヴェッセンたちに立ち向かうが、その1人に撃たれてしまう。撃ったヴェッセンはボナパルトにニックの死を報告。ボナパルトはレナードと共にロフトにやってくるが、黒き鈎爪は全滅。死んだはずのニックがそこに立っていた。ニックは懐に入れた"棒"のおかげで死なずに済んだのだった。強力なパワーでニックに襲いかかるボナパルトを、背後にいたレナードが剣で刺す。母アダリンドを痛めつけたボナパルトに復讐すべく、ダイアナが父のレナードを遠隔操作してボナパルトを殺させたのであった。腑に落ちない表情でレナードが去ると、ニックはトンネルに降り、驚く皆と再会する。
ロザリーとモンロー、それにイヴはスパイス・ショップを襲撃してきたヴェッセンの死体を片付けていたが、イヴが持ち上げようとした死体の腕がいきなりイヴの腕を掴む。その瞬間、イヴは死体が自分を暗い渦の中に引きずり込む光景を見る。その死体には奇妙な図柄が描き込まれていた。その図柄は、トラブルがダイアナに"棒"を包んでいた布を見せた際、ダイアナが見たものと同じだった。
署に戻ったレナードは、署員たちにニックがボナパルトを殺して逃げていると告げ、ニックを逮捕するよう命じる。逮捕に抵抗した場合は射殺しても構わないとまで言うレナード。追っ手にわからないようにと、ニックらはバドの家にかくまってもらうことになるが、間もなくバドの家は警察に包囲されてしまい……。
シーズン1
オレゴン州ポートランド市警察殺人課の刑事ニックは、街中でふと目を引かれた美しい女性が瞬間的に魔物のような恐ろしい顔に変貌するのを目撃して驚く。その頃、市内の森をランニング中の女子大学生が殺害される事件が発生。ピンクのスニーカーに赤いパーカーを着ていた彼女は、猛獣にでも襲われたかのように無惨にも遺体が引裂かれていた。捜査に当たるニックと相棒ハンク。
現場検分が終わり、恋人ジュリエットが待つ自宅に戻ったニックは訪ねてきたおばのマリーと久々に再会する。マリーは自分が末期がんであること、ニックが人間に紛れて存在している魔物を狩る「グリム一族」の末裔であることを告げるが、突然魔物に襲われ重体に陥ってしまう。困惑しながらも、マリーが運んできたトレーラーにある魔物を倒すための武器や、グリム一族が過去に書き留めた魔物たちの詳細な情報を記したノートなどを見たニックは、突然日常生活の中で人々の顔がモンスターに変貌する瞬間が見えるようになった理由を理解する。
そんな中、少女ロビンが行方不明になる事件が発生。ニックは公園の前にひとりで暮らしている男性モンローが“ブルットバッド”という魔物であると知り、容疑者と判断して家宅捜索をするのだが、実はモンローにはニックと関わりがある大きな秘密があった…。
戸惑いながらも、ニックは自らの能力を密かに駆使して、相棒ハンクと共に難事件を解決しながらグリムの末裔として魔物たちと対峙していく。
シーズン2
オレゴン州ポートランド市警察殺人課の刑事ニックは、街中でふと目を引かれた美しい女性が瞬間的に魔物のような恐ろしい顔に変貌するのを目撃。実はニックは、人間に紛れて存在している魔物(ヴェッセン)を狩る「グリム一族」の末裔であり、グリムとしての能力が覚醒したのだった。
育ての親でおばのマリーが残したトレーラーにある魔物を倒すための武器や、グリム一族が過去に書き留めた魔物たちの詳細な情報を記したノートなどを見たニックは、突然日常生活の中で人々の顔がモンスターに変貌する瞬間が見えるようになった理由を理解する。ニックは、相棒ハンクと共に刑事として難事件を解決しながら、狼型ヴェッセン“ブルットバッド”のモンローを裏の相棒に、自らの能力を密かに駆使して、グリムの末裔として魔物たちと対峙していく。
そんな中、あるヴェッセンに襲われていたニックの窮地を、突然現れて救った黒衣の女。それは父親とともに死んだとされていたニックの母ケリーだった。思いもしなかった18年ぶりの母との再会に驚愕するニック。ケリーは、ニックが戦っていた魔物シャカールのキムラが追っている3枚のコインは災厄の源であると説明する。どうやらそのコインのせいで、父は死に至り、グリムであるケリーは18年間、単身で犯人を追っていたという。母との再会を喜ぶのもつかの間、惨殺事件捜査でポートランド港に呼び出されるニック。死体の状況からヴェッセンの関与を察知したニックは、現場の写真をケリーに見せる。すると、ケリーはヴェッセンの仕業であると断言。しかも、そのヴェッセンは“王家”が送り込んできた刺客であり、真の目的はニックがおばマリーから託された謎の鍵だというのだ・・・。
恋人のジュリエットにグリムやヴェッセンについてのすべてを語る決心をしたニックだったが、ジュリエットは突然意識を失って倒れてしまう。魔力を奪われた魔女型ヴェッセン“ヘクセンビースト”のアダリンドが、ニックへの報復に、ジュリエットに呪いをかけたのだ。キツネ型ヴェッセン“フクスバウ”のロザリーとモンローの協力で呪いを解こうするが、なかなか解明できないニックたち。眠り続けるジュリエットだが、彼女の中ではニックに関する記憶がひとつずつ消えていっているのだった。やがて、ジュリエットが昏睡状態だと知ったニックの上司レナードは、ある人物に連絡を取る。どうやらレナードは心当たりがあるらしく・・・!?
シーズン3
オレゴン州ポートランド市警察殺人課の刑事ニックは、街中で、美しい女性が瞬間的に魔物のような恐ろしい顔に変貌するのを目撃。実はニックは人間に紛れて存在している“魔物(ヴェッセン)”を狩るグリム一族の末裔であり、グリムとしての能力が覚醒したのだった。
ヴェッセンに恐れられるグリムだが、ニックの親友は狼型ヴェッセン、“ブルットバッド”のモンローで、ヴェッセンが絡む事件ではモンローや、彼の恋人でキツネ型ヴェッセンの“フクスバウ”であるロザリーも頼もしい協力者だ。ポートランド市警でのパートナーであるハンクや恋人ジュリエットは人間だが、ヴェッセンの世界を知り、ニックがグリムであることも承知して、公私にわたり彼を支える。
ニックの上司、レナード警部は、魔女型ヴェッセン“ヘクセンビースト”と人間のハーフで、ヴェッセン界を統治する“王家”のエリックとは異母兄弟の関係。だが、レナードは密かに反王族のレジスタンスに関わりがあり、エリックに逆らいニックを守ろうとする。苛立ったエリックは、フグ型のヴェッセン、“クラシェイ・モーテル”である“男爵”をポートランドに送り込み、無差別的に液体毒をまき散らしてゾンビ・パニックを引き起こし、そのどさくさに紛れてニックを誘拐しようとする。“クラシェイ・モーテル”の毒は人間を仮死状態にした後、凶暴化したゾンビのように変えてしまうものだったが、グリムであるニックには別の反応が出ており…。その頃ウィーンでは、王家の血を引くレナード警部の子供を宿したアダリンドが、“ヘクセンビースト”の力を取り戻すべく、ロマの女王シュテファニアの指示に従って儀式を進めていた…。
シーズン4
一見普通の人間だが、実は様々な魔物が人間社会に溶け込むために姿を変えただけに過ぎないヴェッセン。その存在が見えるグリム一族の末裔、ニック・ブルクハルトはポートランド市警察の刑事である。ヴェッセンに恐れられるグリムだが、ニックの親友は狼型ヴェッセン“ブルットバッド”のモンローで、ヴェッセンが絡む事件では、モンローや彼の恋人でキツネ型ヴェッセンの“フクスバウ”であるロザリーも頼もしい協力者だ。ポートランド市警でのニックのパートナーであるハンクやニックの恋人ジュリエットは人間だが、ヴェッセンの世界を知り、ニックがグリムであることも承知して公私でニックを支える。
ニックの上司であるレナード警部は、魔女型ヴェッセン“ヘクセンビースト”と人間のハーフで、ヴェッセン界を統治する“王家”の長、フレデリックを父に持つ。だが、レナードは密かに反王家のレジスタンスに関わりがあり、異母兄エリックを含む王家からの指示を無視し、逆にニックを守る行動を起こす。その頃ウィーンでは、王家の血を引くレナード警部の子供を宿したアダリンドが、“ヘクセンビースト”の力を取り戻すべくロマの女王シュテファニアの指示に従って儀式を進めていた。娘を出産し、魔力も取り戻したアダリンドだったが、王家の血を引く娘ダイアナをめぐりレジスタンスと王家が熾烈な争いを始める。レナードは娘ダイアナをレジスタンスに託すのだが、アダリンドは娘を取り戻したい一心で王家と取り引きし、魔術を使ってジュリエットに変身し、ニックからグリムの能力を奪う。
グリムの能力を奪われ、ヴェッセンの姿さえ見ることができなくなってしまったニック。能力が覚醒したばかりのトラブルは、町で唯一のグリムであることを自覚し、ニックの代わりに活躍しようと事件捜査に乗り込んでいく。ニックは失った能力の代わりに、トラブルと仲間たちの助けを得て、ヴェッセンが起こす事件解決に立ち向かおうとするのだが……。
一方王家のヴィクトルはレナードを亡き者にしようと暗殺を計画。狙撃され重傷を負ったレナードは生死をさまよっていた。そんな彼を見守る、謎めいた女性の姿があった……。
シーズン5
トラブルの放った矢に射抜かれ崩れ落ちたジュリエット。その直後に男たちが現れ、ニックは意識を失う。ニックが目覚めるとトラブルもジュリエットも母ケリーも消えていた……。ニックは駆けつけたハンクに事情を話し、政府の秘密組織の一員でヴェッセンであるFBI捜査官のチャベスの仕業だと訴えるも、半信半疑のハンク。ニックは「チャベスを狩る」と言い残し出て行く。ニックはFBI支局へ行ってチャベスに詰め寄り、トラブルの居場所を吐けと迫るがシラを切られ追い出されてしまう。チャベスから苦情の電話を受けたレナードはニックに釘を刺し休暇を取れと命令するが、仲間から妄想だと疑われていると感じたニックは単独でチャベスの自宅へ向かう。
一方、娘ダイアナと引き離されてしまったことで深く傷ついているアダリンドだったが、ジュリエットに変身した際にニックの子供を妊娠。ニックとの間にできた子供だけは何があっても自らの手で守ろうと、その決意は固く、アダリンドは生まれてくる子供を守ってもらうためにニックやモンローたちの協力を仰ぎ、ジュリエットを何とかもとの人間に戻そうと努力していたのだった。やがて彼女は自ら魔女の力を解く薬をのみ、人間の身となって出産に臨み……!?