シアトル沖に浮かぶハーパーズ島は、7年前に6人が惨殺されるというおぞましい事件が起きた場所であった。犯人のジョン・ウェイクフィールドは保安官に殺され、島の住人は事件から立ち直って普通の暮らしを送るようになっていた。
かつて子供時代に、夏の間ハーパーズ島で船の掃除の仕事をしていた青年ヘンリーが、金持ち一家の娘トリッシュとその島で結婚式をあげることになる。トリッシュの父親ウェリントンは、ハーパーズ島での1週間にわたるウェディング・パーティーを企画し、ヘンリーとトリッシュの家族や友人が招待されてハーパーズ島へ向かう船が出港する。
ヘンリーの幼なじみのアビーは、かつて島に住んでいたが、7年前の事件で母親を殺されたショックから島を去り、ロサンゼルスで暮らしていた。事件を忘れることができずにいたアビーだったが、親友のヘンリーのために事件以降初めてハーパーズ島に戻る。彼女は過去の心の傷を克服しようとしつつも、再び何かが起きるのではないかという不安を感じていた。そしてその不安は的中することになる。まずトリッシュのいとこのベンが船出に間に合わず、遅刻したかと思われたが、実は船のスクリューにくくりつけられて船出と共に死亡していた。そしてヘンリーの叔父マーティも、何者かに下半身を切断されて無残な最期をとげる。誰が何の目的で殺人を犯しているのか?周りの人間とうまく付き合うことのできない問題を抱えたヘンリーの弟JD、JDを憎む地元の若者シェーン、トリッシュが大学時代に別れた元恋人のハンター、謎めいた女性ケリーなど様々な人々が交錯する中で、恐ろしい事件の幕が開く……。