2005年12月14日、東京都内某所で、「WITHOUT A TRACE/FBI失踪者を追え!」(以下、WAT)
第4シーズン中の一エピソードの撮影が敢行された!
ロケは朝から行われ、午後のインタビューをはさんで、夕方から再開。取材班に見学が許可されたのは、その夕方の撮影だ。
場所は、東急線の高架をバックにした路上で、日本からのゲストスターは松方弘樹氏!
松方氏の役は、日本人ヤクザの親分。う~ん、貫禄!
撮影のカメラを回す前に、スタッフとキャストは輪になり綿密に打ち合わせを行っている。彼らをまとめているリーダー、このエピソードの監督は、なんとティモシー・バスフィールド氏。彼は、「ザ・ホワイトハウス」にダニー役で出演している俳優として有名で、かつて「ファミリータイズ」で、マイケル・J・フォックスの友人役も演じていた。そんなティモシーも、今日はすっかり監督姿がキマっている。
リハーサルがスタート。路上に止めた車のそばには松方氏と、右腕(川本淳市)&ドライバー役(船木壱輝)と思われる2名。
1人はジュラルミンケースを持っている。果たして中身は......!?
そこへアンソニーと、FBIのパスを持った男性が2人で近づいていき、松方氏を呼び止める。松方氏は、ドスの聞いた声で悪態をつく。
こ、怖~い! さすがの迫力だ。
リハーサルが繰り返される中、通りすがりの人や、すぐ前にある銀行の職員らがどんどん集まってきた。
「あ、松方弘樹! Vシネの撮影かなぁ」なんて声が聞こえてくる。違うってば~。
メモを取る記者に、「何の撮影ですか?」と聞いてくる人、数名。「アメリカのドラマの撮影です」と答えると、「24!?」。違うってば~。
WATであることをしっかりと説明し、スーパーチャンネルをちゃんと見るよう宣伝。
リハーサルが終わるたびに、機材を積んだ車の近くに戻ってくるアンソニーは、何やら見たことのない最新の携帯のようなものをいじっている。よく見たくて近づく記者に気づき、目が合うとニッコリしてくれるアンソニー。現場はすごく寒いが、思わず心はあったかくなってしまう!
そして、いよいよ本番。FBI捜査官と日本人マフィアの、緊張感あふれるにらみ合い。
しばらくの会話の後、アンソニーは松方氏の車に同乗して、シーンはカット。
ティモシー監督は、満面の笑みで松方氏を「ファンタスティック!」と大絶賛。松方氏も、カメラが回っているときの怖い表情から一変、優しい笑顔で、アンソニーやほかのキャスト、スタッフと語り合っていた。
ギャラリーが多くなり、撮影がやや難航してきたため、取材班もそろそろ解散ということに。
しかし撮影は、その後も遅く(22:30頃)まで続いたそうだ。
人気ドラマであるWATの撮影現場の取材が日本でできたなんて、貴重かつ最高の体験だった。
今回は、レギュラー出演者はアンソニーだけだったが、彼が語っていたとおり、撮影現場のムードは和気あいあいとしていて、その中に少しだけ混ぜてもらえたおかげで、「みんな仲がよくて家族みたい」だという番組の雰囲気が伝わってきた。
第4シーズンのエピソードなので、日本で見られるのはまだしばらく先だが、一足早くアメリカで、日本での映像が放送されると思うと嬉しい。
よくある"日本もどき"の映像でなく、本物の日本と、本物の日本人俳優、我らが松方弘樹氏の熱演をアメリカ人は見るのだ!
WATの中で、このシーンがどのように展開されるのか、アメリカに飛んでいって、すぐにでも見たい!!とつくづく思う、東京ロケでした・・・。
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