彼は、ニューヨーク市警を去った後、世界を放浪していました。でも、5人の子供を育てるお金が工面できなかったので、国際的な組織犯罪を阻止するため、ニューヨーク市警の連絡係になりました。4年間数拠点に配属されてから、ローマに配属されます。今回彼が、10年ぶりにニューヨークに戻ったのは、裁判でマフィアに不利な証言をするため、そしてオリビア・ベンソン刑事(マリスカ・ハージティ)の表彰式に出席するためでした。10年後の再会。オリビアに10年間の音信普通を説明しようとしていました。
真っすぐで嘘をつかない、常に真理を求める姿は変わっていないけれど、本作では10年前から変わりつつある世界の中で新しいものを受け入れて進化していくエリオット・ステイブラーが見られると思います。
今回のシリーズは、今までのシリーズと違い1話完結ではなく、連続しています。悪党を追いかけ、ニューヨークに戻ってきた新しい足掛かりを見つけて、全8話で犯罪を解決するシリーズになっています。
さらに多人種、女性、若者、そしてステイブラーは中年ですよね。様々な人たちが配役されていることによって、新しい世界感になっています。僕は本作から、その面白さを見つけました。
ステイブラーの敵である、ディラン・マクダーモットが演じるリチャード・ウィートリーは、ダークウェブや暗号通貨などを駆使する新しい形のマフィアとして、仕事を得ています。だから、ステイブラーより最先端技術を使い洗練されています。彼はステイブラーの生活には全くない様な優雅で教養のある容姿、さらに身のこなし方もわかっているます。手出しできない 不屈の男で、ステイブラーをイラつかせます。この対比が面白いですね。このような善と悪の描き方は、ディック・ウルフ(製作総指揮)の素晴しさと才能だと思います。
「LAW & ORDER」シリーズに戻るのは、家に帰ってきた感覚です。とても、暖かく受け入れられているとファンから感じます。放送が始まってもそうであって欲しいと期待しています。
不公平で不正も多いこの世界で、常に真実を突き止めていく正義感に強い人間ですね。人間としては欠陥もあるけれど、自分が変わることを恐れないし、より良い人間になろうとしていると思います。世界も、より良くしようと思っているしね。
先ほども言ったように、色んな側面で変化した今の世界の環境に苦労しながらも、適応できるように頑張っているところです。具体的にはネタバレになるので言えないけれど、その点がダイナミックだし興味深いと思います。
いいや、どちらでもないですね。ただ単に、「話があるのはわかった。でもどういう感じの作品にするのかまず教えて欲しい」と思いました。そこを知りたかったからね。興味を持ったのは、自分がソロの主演だからではなく、本作の構成が良かったからです。(それまでの「LAW&ORDER」は基本的には一話完結だったが)この作品は次のエピソードへとストーリーが続いていく形式だったから。何話もまとめて一つの物語を描いていくというのに惹かれました。
自分でも驚くくらい自然でした。一番大変だったのは、(「LAW & ORDER」の冠を被っているから)周りの期待に答えるということでした。でもそれ以外は、大変ではなく、昔着ていた洋服を久しぶりに着るような感じでした。
最高だよ。実は僕らは同じ演劇学校で勉強していた仲なんです。同じ演技技法を学んだ人と現場を共にすると、同じ言語を話しているようなもの。彼だけに限らず、同じメソッドが基盤の俳優との共演は少しやりやすく感じます。ディランはクリエイティブで面白い人だし、一緒に仕事をするのは楽しいですね。
(マリスカは)酸素のようなものです。当たり前ものがあるというか、特に努力して演じるということもなかったです。もちろん久しぶりで少し懐かしいような寂しかったような感覚もありました。でもマリスカと共演できるのは嬉しかったし、ある意味故郷に帰ってきたような感じでしたよ。
もちろん違いますね。製作総指揮というタイトルがつくと、オフィシャルのライセンスもあるし、自分の意見も脚本に取り入れられるし、編集も手伝いますしね。
まず、そもそも日本に自分のファンがいるなんて全然知りませんでした。
そうなんだね。じゃあ、その言葉を信じます(笑)ではその方達に、長年ステイブラーと共に自分の俳優人生を応援してくれて感謝の意を伝えたいです。皆さんが幸せでいることを願っています。ステイブラーとして復帰することで、こんなにもファンがいたなんて改めて知って驚いたし、心の底からありがたいと思っています。本当に日本に私のファンがいるなんてびっくりしましたよ。