正直なところ、ディック・ウルフが「LAW & ORDER」の新シーズンを本当に製作するとは思ってもみませんでした。それで、彼が電話をかけてきた日のことを思い出しました。5年前、彼が私に電話をかけてきて「やるぞ!」と言ったんです。私は、彼が「LAW & ORDER」の新シーズンの製作を決してあきらめないことをずっと知っていました。
シーズン21での復活はディック・ウルフと彼のチーム全員による快挙です。彼と彼のチーム全員が、可能な限り早くと言ったのでしょう。彼が成し遂げたことは、まさに偉業ですよね。彼は「LAW & ORDER」のフランチャイズを作りあげ、そして各シリーズ間をつなげ、全てのシリーズのキャラクターが各作品に出演するようにしました。
素晴らしいことに12年前に20シーズン製作されたこの番組の、シーズン21の初日を迎えることができました。それは、最も驚くべき経験でした。私たちが離れている間にセットがどんどん大きくなっていて、まるで業界が私たちにプレゼントをしてくれたような感じです。「LAW & ORDER」に戻ってみてどうだい?10年前を思い出して、新たに臨んだ感想は?と言われているようでした。
「LAW & ORDER」が長年にわたって築き上げた信頼で、新たな「LAW & ORDER」を語っていくことは、今の我々にとって最重要課題です。その一方で、視聴者との信頼関係は、他には真似のできないものなのです。それは、本当に本当に素晴らしいことです。古くて新しい、偉大な最高傑作です。
私も昔と違っています。何か必ず進化しているはずです。10年前とは変わっていますから、それが演技に反映されることになります。でも新シーズンでも、「LAW & ORDER」のストーリー展開はこれまでと同じように進んでいきます。この作品の主人公はストーリーなのです。「行動は性格を示す」とディックは良く言っています。だからこそ、鍵は行動にありですね 。
シリーズをフランチャイズ展開し、成功させる。これをやり遂げたことはとても偉業だと思います。ウルフ・フィルムの努力の賜物です。例えば、「LAW & ORDER」に長年出演していた人物が、ディック・ウルフの別の作品に出て、そこでまた皆が再会する。素晴らしいことですよね。彼らは良い役者でかっこいんです。だから戻ってくるんだと思います。どの作品も細部まで膨大な注意を払い、飽きることなく楽しめるからです。そしてストーリーそのものも、その時節のニュースを元にして生まれているため、ずっと続いているのです。だから常に新しいんですよね。
だから新しい顔ぶれも多いのですが、アンソニー・アンダーソン(ケヴィン・バーナード役)は戻ってきますよ!