ストーリー
IQ197の頭脳の持ち主ウォルター・オブライエン、凄腕行動心理学者のトビー、メカの達人ハッピー、天才数学者のシルヴェスター、アメリカ合衆国国土安全保障省捜査官のケイブ・ガロ、そして対人能力に乏しい天才4人組の渉外係を引き受けたシングル・マザーのペイジと、彼女の息子で天才少年のラルフより成るチーム“スコーピオン”。彼らは、解決不可能に思える様々な難事件に最新テクノロジーと頭脳を駆使して挑む天才集団だ。
アメリカ合衆国の政府機関でも手に負えない事件に立ち向かい、解決してきたスコーピオンだが、メンバーの多くが個人的な問題に悩んでいた。リーダーのウォルターは、出会って以来ずっと想いを寄せてきたペイジが、国土安全保障省の見習いとしてチームの仲間入りをしたティムと付き合い始めたことが気になって仕方ないが、“EQ”(感情面のIQ)が低いゆえ、自分の気持ちとどう向き合って良いのかわからず戸惑うばかり。ペイジも、息子のラルフが慕うウォルターには特別な感情を持っているだけに気持ちは複雑だ。一方、トビーは満を持してハッピーにプロポーズしたものの「No」と返事された挙句、彼女が密かに結婚していたという事実を知って大ショックを受ける……。
そんな中、ケイブから突然の召集がかかる。何者かが米軍のサイバーシステムをハッキングし、米軍の戦闘機2機がパイロットを乗せたまま制御不能になっているというのである。さらにハッカーは、国防総省のサーバーに侵入し、軍艦のミサイルをも操ってアメリカの国土を包囲するように軍艦を配置させてしまう。ハッカーたちの本拠地がヨーロッパに在ることをなんとか突き止め、ケイブとシルヴェスター、それにティムの3人はブルガリアへ飛ぶのだが……。