21世紀に最も見られたドラマシリーズの1つとして数えられる「CSI: 科学捜査班」。2000年にデビューし、“科学捜査”という新しいジャンルを世界に広めたシリーズとして知られている。日本でも、2000年代の海外ドラマブームを牽引したシリーズだ。16シーズン、337エピソードにわたり続いただけでなく、「CSI: マイアミ」、「CSI: ニューヨーク」、「CSI: サイバー」と数々のスピンオフも生み出してきた。そして、「CSI: 科学捜査班」のデビューから節目の20周年となる2020年、フランチャイズのすべてが始まった街ラスベガスを舞台に、新シリーズ「CSI: ベガス」がデビューすることになった。残念ながら、パンデミックの影響で実際のデビューは21年後の2021年にずれ込んでしまったが、ファン待望の華々しいカムバックが実現した。
そして、新シリーズのカムバック以上に嬉しいのが、「CSI: 科学捜査班」のキャストたちのカムバックだ。ウィリアム・ピーターセン演じるギル・グリッソムと、ジョージャ・フォックス演じるサラ・サイドルに加え、ウォレス・ランガム演じるデヴィッド・ホッジスと、ポール・ギルフォイル演じるジム・ブラスのカムバックが決まっている。そしてこの4人は、日々の事件に加えて、シーズン1を通して語られるラスベガス科学捜査研究所の存続の危機にも通ずる疑惑のキーパーソンとして登場する。
ウィリアム・ピーターセンは今回のカムバックについて、「新しいチャプターを始めないかと打診されて予想外だったけれど、ギルを再び演じられること、そしてギルとサラの現在を垣間見ることができるというアイディアに即座に飛びついたよ。それに、20年前とはまったく異なる世界において、科学という分野を再訪することは素晴らしい機会だと思ったし、20年という月日に加えて新しいメンバーたちも登場するし、とてもエキサイティングに感じた」と語っている。ジョージャ・フォックスも、「不思議なことに、自分にとってサラ・サイドルを演じるということは、いつものジャケットやベルトを身に着けるくらい楽なことなの。役者として、こんな体験をすることになるとは思ってもいなかった。ある役をこんなにも長く、深く知ることで、いつでも楽にその役に入れるようになるなんて」と語っている。
「CSI」フランチャイズの製作総指揮を務めるジェリー・ブラッカイマーは、「『CSI』フランチャイズに長年忠実で居続けてくれたファンたちに、シリーズを再び届けられることにワクワクしている。しかも、20年以上前にすべてが始まった場所ラスベガスに戻ることができるなんて、より一層特別に感じるよ。『CSI: ベガス』にウィリアム、ジョージャ、ウォレスを、才能ある新しい役者たちとともに迎え入れることを楽しみにしている」とコメント。オリジナルシリーズを企画し、本シリーズでも製作総指揮を務めるアンソニー・E・ズイカー曰く、オリジナルキャストのカムバックに関してはまだまだサプライズがあるとのことで、ぜひ色々なサプライズを期待したい。