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ドラマコラム「LA発!海外ドラマ最新情報」Vol.326 ジム・パーソンズ、シリアル・キラーを描く映画に出演

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「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」のシェルドンことジム・パーソンズが、1970年代に全米の女性たちを震撼させたシリアル・キラー、テッド・バンディを主人公にした映画「Extremely Wicked, Shocikingly Evil And Vile」に出演することになった。
 
バンディは、1946年、バーモント州生まれ。大学を卒業し、ロースクールに入学を許可されるほど頭が良く、一見好青年風でカリスマ性があったため、周囲に好感を持たれていたが、実際には1974年から1978年にかけて7つの州にわたって30人もの若い女性を惨殺したシリアル・キラーだった。1980年、最後の殺人を犯したフロリダ州での裁判にて死刑判決を受け、1989年に電気椅子にて処刑が執行された。42歳だった。
 
パーソンズが演じることになっているのは、マイアミでの裁判で首席検事を務めたラリー・シンプソン役。主役のバンディは「ハイスクール・ミュージカル」のザック・エフロン、バンディがシリアル・キラーである事を知らなかった恋人のエリザベスは「ラスト・タイクーン」のリリー・コリンズが、それぞれ演じる。他には、ハーレイ・ジョエル・オスメント(映画『シックス・センス』)、ジェフリー・ドノヴァン(「バーン・ノーティス 元スパイの逆襲」)、ジョン・マルコヴィッチ(映画『RED/レッド』)、ディラン・ベイカー(「ジ・アメリカンズ」)などが出演している。監督は、ドキュメンタリー畑の出身で「ホミサイド/殺人捜査課」の監督も務めたことのあるジョー・バーリンジャー。
 
パーソンズは、去年度、アカデミー賞にノミネートされた映画『ドリーム』では憎まれ役を好演したが、実録ものである本作では悪名高いシリアル・キラーに対峙する検事を演じるということで、再びシェルドン役とは別の顔を見せてくれそうで楽しみである。
 
 
【ロサンゼルス(米) 荻原順子 2018/02/15】
 
荻原順子:在ロサンゼルス映画/TVライター。キネマ旬報とTVタロウにハリウッド情報コラムを連載中。