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ドラマコラム「海外ドラマスペシャルコラム」Vol.155 海外ドラマファンなら必見のドキュメンタリー 『アート・オブ・テレビジョン』は超お薦め!

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3月のスーパー!ドラマTVで一番のお薦めは「アート・オブ・テレビジョン」の日本初放送。フランスの会社が作ったドキュメンタリーシリーズだが、米国でヒットドラマを手掛けてきた一流クリエイターたちを紹介するもので、第1回は「シックス・フィート・アンダー」などのアラン・プール(かつて日本ではアラン・ポールと呼んだ時期も)、第2回は「ゲーム・オブ・スローンズ」などのアラン・テイラーをピックアップ。
 
第1回のプールはTV界入りする前の経歴が面白く、大学で日本文学を専攻し、日本映画の専門家になったのをきっかけに、日本でロケをした映画『MISHIMA(原題)』『ブラック・レイン』のスタッフになったとか。「シックス・フィート・アンダー」は、後にアカデミー賞で外国語映画賞に輝いた日本映画「おくりびと」に通じるムードがある秀作ドラマだが、こんな機会で点と点がつながって線になってびっくり。
 
一方、第2回のテイラーはドキュメンタリー畑を経て「ホミサイド/殺人捜査課」「OZ/オズ」「ゲーム・オブ・スローンズ」で成功し、ハリウッドで2本の大作、「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」「ターミネーター:新起動/ジェニシス」の監督に抜擢されたが、またドラマ界に戻りたいと本音を漏らす。筆者は比較的に恵まれた立場で米国ドラマのスター俳優に取材する機会が多いほうだが、それでもこのドキュメンタリー以外で聞けないであろうクリエイターたちの心の声の数々に大コーフン。今回のコラムで取り上げた海外ドラマの各タイトルに耳なじみが無く、“自分はちょっと……”と思った海外ドラマビギナーも、今の米国でどんな人たちがどうやってドラマを作っているかが分かる貴重なチャンスなので、まずは見て損無しと太鼓判を押したい。
 
 
【アメリカTVライター 池田敏 2018/03/02】
 
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