米ネットワークCWを代表する2つのTVドラマシリーズ「スーパーナチュラル」(2005年~)と「ヴァンパイア・ダイアリーズ」(2009年~2017年)との間で、過去にクロスオーバー・エピソードが作られる可能性があったことが分かった。
番組のクリエーターの一人、ジュリー・プレックが明かしたもので、「ヴァンパイア・ダイアリーズ」シーズン1、2の頃に、すでにCWで人気シリーズとなっていた「スーパーナチュラル」の製作チームからクロスオーバーについて打診があったのだという。
しかし、プレックともう一人の「ヴァンパイア・ダイアリーズ」クリエーター、ケヴィン・ウィリアムソンの答えは「NO」。まったく考慮の余地のないくらい、即決でのお断りだったようだ。
「ケヴィンと私は、とんでもないと、すぐにお断りしました。私たちのドラマには、ヴァンパイと狼人間が出てきますが、悪霊や地獄は出てきません。悪魔だっていない、とにかくそういうのとは違うんです。私たちと『スーパーナチュラル』は全然違う、超自然現象ユニバースに住んでいるんです」
プレックたちが「?」と戸惑ったのも無理はない。普通、クロスオーバーといえば、オリジナルとスピンオフのシリーズ内で行われるもの。バットマンやスパイダーマンなどスーパーヒーローたちは、しばしばクロスオーバーするが、それはマーベルやDCコミックスという大きな枠内でのこと。生まれも育ちも違う「ヴァンパイア・ダイアリーズ」と「スーパーナチュラル」を同じユニバースに置くことが納得ゆかなかったのだ。
もちろん、それは自身の番組にプライドを持ち、しっかりストーリーを紡いでゆきたいというプロ意識ゆえ。
しかし、「ヴァンパイア・ダイアリーズ」終了から一年。その気持ちに変化があった。
「番組から離れて、振り返ってみるとね、(やってみたら)おもしろかっただろうなって思ってるのよ」(プレック)
悪霊ハンターのウィンチェスター兄弟と、ヴァンパイアのエレナそしてサルバトーレ兄弟が出会ったら?今や幻となったクロスオーバー・エピソード。ファンにとっては、残念すぎるニュースだったかもしれない。
<「digitalspy.com」 2018年2月7日付け>