米のカルチャーを紹介するオンラインメディア、インサイダーが、エンタメマーケティング会社パロット・アナリティクス社と連携し、現時点での「2018年最もバズられている番組トップ20」を発表した。
“バズる”とは、特定の言葉、人物などがインターネット、SNS上で多くの人々に取り上げられる現象を指す。「流行している、話題になっている」の意味に近い。
今回の調査では、2018年1月から3月の3カ月の間、世界中でのSNS及びブログでの書き込み、海賊版の多さ、その他さまざまな要因から総合して、視聴者のデマンド(要求)を測ったもの。日々のデマンドの量をエクスプレション(表れ)として、各番組のエクスプレション値をはじき出している。
エクスプレションの少ない順からトップ20は以下の通り。
20位 「ピーキー・ブラインダーズ」(BBC) 404万エクスプレション
キリアン・マーフィー、トム・ハーディ主演の英クライム・ドラマ。
19位 「ブラックリスト」(NBC) 406万エクスプレション
SFファンタジー系以外で数少ないネットワークドラマからランクイン。好調なネットフィリックスでのストリーミングも一因か?
18位 「グランド・ツアー」(Amazon) 410万エクスプレション
「トップ・ギア」でおなじみジェレミー・クラークソンの新しい自動車番組。ドラマ、コメディ以外で唯一ランクイン。
17位 「Mr. ビーン」 423万エクスプレション
新シリーズは製作されていないものの、世界的な知名度は抜群。テイラー・スウィフトのFacebookよりもフォロワーが多いそうだ。
16位 「スーパーナチュラル」(CW) 426万エクスプレション
安定した人気を誇るSFファンタジードラマ。熱心なファンの存在はネットワークではナンバーワン。
15位 「シェイムレス 俺たちに恥はない」(SHOWTIME) 428万エクスプレション
変則ファミリードラマ。シーズンを重ね、固定ファンが増えている。
14位 「スタートレック:ディスカバリー」(CBS) 431万エクスプレション
CBSの新ストリーミングサービス、CBS All Accessの目玉番組としてスタートした。
13位 「ブラック・ミラー」(ネットフリックス) 462万エクスプレション
英SFアンソロジー。毎シーズン製作されるエピソードは少ないものの、批評家・視聴者共に評価は高い。
12位 「リバーデイル」(CW) 478万エクスプレション
ミステリーのテイストを加えた青春ドラマ。知名度の上がったシーズン2では視聴率も上昇している。
11位 「ペーパー・ハウス」(ネットフィリックス) 484万エクスプレション
オリジナルは英語でなくスペイン語。スリリングなサスペンス・ミステリー物として高評価。
10位 「プリズン・ブレイク」(FOX) 504万エクスプレション
2017年に8年ぶりに復活したシーズン5で、人気も復活。新キャラクターを主役に迎え、「24:レガシー」式のスピンオフが進行中。
9位 「ARROW/アロー」(CW) 530万エクスプレション
続々誕生しているCWスーパーヒーロー物の第一弾。
8位 「THE FLASH/フラッシュ」(CW) 593万エクスプレション
同じDCコミックス原作の「ARROW/アロー」や「レジェンド・オブ・トゥモロウ」などとたびたびクロスオーバー・エピソードを放送している。
7位 「LUCIFER/ルシファー」(FOX) 624万エクスプレション
犯罪解決物だが、堕天使ルシファーを主人公にSFファンタジーのテイストが加わり、ユニークなドラマに仕上がっている。
6位 「グレイズ・アナトミー」(ABC) 655万エクスプレション
キャストの入れ替えを繰り返し、もはやオリジナルキャストは数人のみ。シーズン15を更新、話題性は今も健在。
5位 「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」(CBS) 818万エクスプレション
30分コメディから唯一のランクイン。こちらもロングランだが、キャストの厚い結束により、メインキャストはほぼ変わらず。
4位 「ヴァイキング~海の覇者たち~」(History) 1156万エクスプレション
伝説のヴァイキング、ラグナル・ロズブロークの雄姿がコアなファンを生む歴史ドラマ。
3位 「ウォーキング・デッド」(AMC) 1197万エクスプレション
ゾンビブームのリバイバルを巻き起こした立役者的ホラードラマ。
2位 「ストレンジャー・シングス 未知の世界」(ネットフィリックス) 1290万エクスプレション
今やネットフィリックスの代表的番組の一つ。ノスタルジックな演出も奏功。
1位 「ゲーム・オブ・スローンズ」(HBO) 1507万エクスプレション
2019年に最後となるシーズン8を迎えるファンタジードラマ。デナーリス・ターガリエン、ジョン・スノウなどカリスマティックなキャラクターづくりに成功、多くの熱狂的なファンを生み出した。
<「thisisinsider.com」 4月12日付け>