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海外ドラマ最新レポート Vol.58 「アフェア 情事の行方」のドミニク・ウエスト、米英TV界での功績認められる

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現在、仏カンヌで開催中のMipcom(テレビ国際見本市)にて、「アフェア 情事の行方」の英国人俳優ドミニク・ウエストが、15日、米国と英国における長年のTV出演に対して功労賞を贈られた。
 
ドミニクは、大学を卒業後、英映画に出演を重ね、のちサンドラ・ブロック主演の『28DAYS』、マーク・ウォールバーグ主演の『ロック・スター』などでハリウッドに本格進出した。徐々に知名度を上げていたドミニクが、俳優として一躍脚光を浴びたのが、HBOの社会派サスペンスドラマシリーズ「THE WIRE/ザ・ワイヤー」。荒廃した都会で麻薬組織に挑む中年刑事を好演、主役級の俳優へと成長した。米で2014年から放送がスタートした、不倫を題材にしたドラマシリーズ「アフェア 情事の行方」では、大胆なベッドシーンに挑戦する一方、最新作のTVミニシリーズ「レ・ミゼラブル」では主演のジャン・ヴァルジャンを骨太に演じている。
 
ドミニクが受賞したのは、Mipcom内で不定期に開催されるカンヌ国際ドラマ祭の功労賞。表彰式では、出席したカンヌ市長デヴィッド・リズナルドらが見守る中、受賞のスピーチに立ったドミニクは「先ほど、リズナルド市長が『THE WIRE/ザ・ワイヤー』を見て、政治家になろうと決心したと話して下さいました。願わくば(『THE WIRE/ザ・ワイヤー』の)ボルティモア市長のカルケティより、(『レ・ミゼラブル』の)モントルイユ市長、ジャン・ヴァルジャンを見習ってほしいものです」と、前者の腐敗した市長と後者の犯した罪を悔い、贖罪した市長を引き合いに出し、観衆を沸かせた。
 
さらに、この日はドミニクの49回目の誕生日。思わぬバースディ・プレゼントに、ドミニクは「考えつく限り最高のプレゼントをいただきました」と、素直に喜びを表現した。
 
主催者側のカンヌ国際ドラマ祭アート・ディレクター、アルビン・リーウィ氏は、ドミニクについて「(ドミニクが)マクノルティ刑事を演じ、出世作となった『THE WIRE/ザ・ワイヤー』は、TVドラマの新しい黄金時代の幕開けとなった作品の一つでしょう。そして、彼はそれ以降も、勇気を要する役に果敢に挑み、複雑な人物を演じて、私たち視聴者を感嘆させ続けています」と絶賛。「功労賞を受賞するに値する活躍」と、今回の名誉を称えている。
 
 
<「variety.com」 10月15日>