米CBSの映像配信サービス CBS All Accessの「スタートレック：ディスカバリー」からスピンオフ・シリーズの企画が浮上している。主演が予定されているミシェル・ヨーと、製作するCBS TVスタジオスが交渉中と米の複数メディアが伝えた。

 

ミシェルは、「スタートレック：ディスカバリー」シーズン1でシェンジョウ船長のフィリッパ・ジョージャウ、鏡像宇宙ではテラン帝国皇帝を演じた。米で2019年1月にスタートするシーズン2にも継続して出演する。

 

ミシェル主演のスピンオフ・シリーズはまだ企画初期段階ながら、惑星連邦の諜報機関セクション31が舞台となりそうだと伝えられている。ミシェル演じるジャージョウは、シーズン2でセクション31で関わりを持つことになるという。

 

「スタートレック：ディスカバリー」からのスピンオフ・シリーズに期待も高まるが、唯一のネックはミシェルの忙しすぎるスケジュール。ミシェルがメインキャストで出演した、2018年夏の大ヒット映画『クレイジー・リッチ！』続編の製作もほぼ確実とみられるほか、自身の製作プロダクションが大手エンターテイメント企業のSKグローバル・インターナショナルと提携、プロデューサーとして活躍の場を広げる可能性も高くなってきた。こうなるとドラマシリーズの主演を引き受けることは、ミシェルにとって大きな時間の制約となってしまうからだ。

 

とはいえ、ミシェル主演のスピンオフ・シリーズは、「スタートレック：ディスカバリー」製作総指揮者のアレックス・カーツマンが描く「スタートレック」ユニバース拡張のための重要な1ピース。CBS TVスタジオスのデビッド・スタフも「CBS All Accessで一年中何かしら『スタートレック』シリーズ(の新作)が配信されるようにしたい」と述べており、実現度は高いといえそうだ。

 

今後、CBS All Accessで配信される「スタートレック：ディスカバリー」以降の「スタートレック」シリーズは、ジャン・リュック・ピカード艦長を演じたパトリック・スチュワートが再出演する「新スタートレック」の続編、さらにコメディアニメ・シリーズ「Star Trek : Lower Deck」の製作が決まっている。

 

 

＜「deadline.com」　11月9日＞