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海外ドラマ最新レポート Vol.91 「ブラックリスト」「ブラックリスト リデンプション」のライアン・エッゴールド トム役を振り返り「なかなか経験できるもんじゃない!」

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「ブラックリスト」「ブラックリスト リデンプション」でトム・キーン役を演じていた、ライアン・エッゴールド。英メディアの取材に応じ、2017年まで5年間にわたり演じてきた同役について振り返っている。
 
2013年に「ブラックリスト」がスタートした際、ネットワーク(米NBC)のドラマシリーズでは、当時珍しかったスピーディーでスリリングな展開に全米が熱狂、大ヒット番組の仲間入りを果たした。中でもメインキャラクターのレイモンド・“レッド”・ レディントン(ジェームズ・スペイダー)と並び、ミステリアスなキャラクターとして視聴者の興味を引いたのが、トム・キーンだ。
 
「素晴らしい番組だよ、本当にクール」と、ライアン。自身の代表作を手放しで絶賛だ。もちろん、「ジェームズ(・スペイダー)とメーガン(・ブーン)は、二人とも最高の仕事をしている」と前同僚たちへの誉め言葉も忘れない。
 
しかし、ライアンが「ブラックリスト」を振り返って沸き出すのは“オレ、頑張ったよなぁ”という、ねぎらいの気持ちらしい。
 
「僕が演じてきたトム・キーンのストーリーは、とても珍しいものだったと思う。とりわけネットワークの番組の中ではね。彼のために、たくさんの人格を演じてきたよ」
 
シーズン1の第一話では、トムは人の好さそうな教師を演じていた。ほどなく彼がスパイだったことが判明。ターゲット(リズ)との関係もフェイクと思いきや、その愛はもしかして真実…?
 
「シーズン1から5まで、次から次へと彼は変わった。それは(クリエーターの)ジョン・ボーケンキャンプと脚本家たちの企みなわけで、彼らはトムのためにとてつもなく長いストーリーを作り出してくれた。俳優として、なかなか経験できることじゃなかったね」
 
それでも「楽しかった」と余裕を見せるのは、これまでのキャリアの為せるワザ。思い返せば、ライアンはいろいろな役を演じてきた。「Dirt」では汚い手段も平気な芸能リポーター、「新ビバリーヒルズ青春白書」は生徒を思いやるグッドガイな教師、そして現在、主演するTVドラマシリーズ「New Amsterdam(原題)」では、病院の革命に燃える若き医師を演じている。
 
安定を求め、似たような役を演じ続けるタイプキャスト型の俳優も少なくないが、ライアンはその正反対。常に前の役のイメージを覆すのは、本人の意図的な選択なのだろう。
本当の「たくさんの人格」の持ち主は、トムなのか、ライアンなのか? これからもその“人格”が増え続けてゆくのは間違いなさそうだ。
 
 
<「digitalspy.com」 2月12日>