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海外ドラマ最新レポート Vol.135 「セレブリティ・ファイル 早世の天才たち/シャロン・テート」 美人女優を襲った悲劇の夜 訪問する予定だった超大物俳優とは?

Tate_01.jpgハリウッド今夏話題の映画、クエンティン・タランティーノ監督作品『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』でフィーチャーされている、早世の女優シャロン・テート。
 
シャロンは26歳の若さで命を奪われた。その悲劇をもたらしたのは、狂信的カルト指導者のチャールズ・マンソン。信者を連れたマンソン一行は、全く面識の無かったシャロンの自宅を襲撃、彼女の夕食会に参加していた友人ら含め5人全員を殺害したのだ。
当時の人々を震撼させたこの悲劇は、ハリウッドの長い歴史の中でも最も残虐な殺人事件として、今も繰り返し語られている。
 
そして今年で50年。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の公開に合わせ、再びシャロン・テートに世間の注目が集まっている。米エンタメ誌が当時は伏せられていた衝撃の事実を明らかにしている。
 
シャロン宅で行われた夕食会。後に悲劇となるその夕食会は、気の置けない仲間たちだけの集まりだった。実は、その夕食会に当時人気絶頂のある大物も招かれていたのだという。『大脱走』や『ブリット』で知られる伝説の俳優スティーブ・マックイーンである。
 
スティーブは、シャロンの元恋人でヘアスタイリストのジェイ・セブリングに声をかけれられていたのだ。ところが、スティーブは直前で心変わり。参加を取りやめた。
 
当時のスティーブの妻、ニール・アダムスが明かしている。
 
「(スティーブは)女の子を引っ掛けたのです。(夕食会に行く)代わりにその女の子といちゃつくことに決めたのでしょう」
 
つまりスティーブはナンパに成功、約束をドタキャンしたというわけだ。ハリウッド黄金時代の大スターは、既婚者とはいえ、そんなことはお構いなしにたくさんの女性とデートを繰り返していたらしい。今では考えられない不倫癖が、結果的にスティーブの命を救ったのだ。
 
しかし、映画では大胆なアクションシーンを演じていたスティーブも、この事件にはさすがに恐れおののいていたという。
 
「それ以降、彼は被害妄想にとらわれ猜疑心が強くなりました。私も外出の際には、必ず銃を携帯するように言われていましたから」
 
一歩間違えれば、自分も命を落としていたかもしれない。その恐怖は大スターのその後にも大きな影を落としていたのだ。
 
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』では、シャロン・テート役をマーゴット・ロビーが演じる。タランティーノ監督が事件をどう描くのか大きな見どころと言えるだろう。
 
「セレブリティ・ファイル 早世の天才たち」では、シャロン・テートの26年の短い人生、そして彼女の生きた60年代の米国を振り返る。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』に興味のある方には、おすすめのドキュメンタリーだ。

 
<「people.com」 7月29日>