米現地時間の5日、第77回ゴールデングローブ賞授賞式がビバリーヒルズにて開催された。
TVカテゴリーの作品賞には、ドラマシリーズ部門から「キング・オブ・メディア」、コメディ/ミュージカルシリーズ部門からは「Fleabag フリーバッグ」がそれぞれ選ばれた。
TVと映画の優秀作品・俳優を称えるゴールデングローブ賞は、ハリウッド外国人映画記者協会の主催。だからというわけではないが、これまでもゴールデングローブ賞では、多国籍の作品や人材が受賞の名誉に預かってきた。世界中の優れた才能が集まるハリウッドならば当然のこと、それでも今年はとりわけ英国勢の強さが際立った。
ドラマシリーズ部門主演男優賞は、「キング・オブ・メディア」のブライアン・コックス。ハリウッド映画にも多数出演するベテラン俳優は、スコットランドの出身だ。「Fleabag フリーバッグ」は、コメディ/ミュージカルシリーズ部門で主演女優賞(フィービー・ウォーラー=ブリッジ)との二冠。ロンドンが舞台の毒気あるシニカルなコメディを、英国人女性コメディアンのフィービーがけん引する。
他にドラマシリーズ部門の主演女優賞は、「ザ・クラウン」でエリザベス女王を演じた英女優のオリヴィア・コールマン。リミテッド・シリーズ/TV映画部門作品賞の「チェルノブイリ」も英の製作プロダクションと米HBOの共作と、主要部門はほぼ英国勢が関連している。
奇しくも今回の司会は英国人コメディアンのリッキー・ジャーヴェイス。ステージでは、リッキーのジョークと共に受賞者の英国アクセントが響き続けた一夜となった。
TVカテゴリーの授賞者は以下の通り(★印)。
〈ドラマシリーズ部門〉
■作品賞
★「キング・オブ・メディア」
「ビッグ・リトル・ライズ」
「ザ・クラウン」
「キリング・イヴ/Killing Eve」
「ザ・モーニングショー」
■男優賞
★ブライアン・コックス 「キング・オブ・メディア」
キット・ハリントン 「ゲーム・オブ・スローンズ」
ラミ・マレック 「MR. ROBOT/ミスター・ロボット」
トビアス・メンジーズ 「ザ・クラウン」
ビリー・ポーター 「POSE」
■女優賞
★オリヴィア・コールマン 「ザ・クラウン」
ジェニファー・アニストン 「ザ・モーニングショー」
ジョディー・カマー 「キリング・イヴ/Killing Eve」
ニコール・キッドマン 「ビッグ・リトル・ライズ」
リース・ウィザースプーン 「ザ・モーニングショー」
〈コメディ/ミュージカルシリーズ部門〉
■作品賞
★「Fleabag フリーバッグ」
「バリー」
「コミンスキー・メソッド」
「マーベラス・ミセス・メイゼル」
「ザ・ポリティシャン」
■男優賞
★ラミー・ユセフ 「Ramy(原題)」
マイケル・ダグラス 「コミンスキー・メソッド」
ビル・ヘイダー 「バリー」
ベン・プラット 「ザ・ポリティシャン」
ポール・ラッド 「僕と生きる人生」
■女優賞
★フィービー・ウォーラー=ブリッジ 「Fleabag フリーバッグ」
クリスティナ・アップルゲイト 「デッド・トゥ・ミー ~さようならの裏に~」
レイチェル・ブロズナハン 「マーベラス・ミセス・メイゼル」
キルスティン・ダンスト 「On Becoming a God in Central Florida(原題)」
ナターシャ・リオン 「ロシアン・ドール: 謎のタイムループ」
〈リミテッド・シリーズ/TV映画部門〉
■作品賞
★「チェルノブイリ」
「Catch-22(原題)」
「Fosse/Verdon(原題)」
「The Loudest Voice(原題)」
「アンビリーバブル たった1つの真実」
■男優賞
★ラッセル・クロウ 「The Loudest Voice(原題)」
クリストファー・アボット 「Catch-22(原題)」
サシャ・バロン・コーエン 「ザ・スパイ -エリ・コーエン-」
ジャレッド・ハリス 「チェルノブイリ」
サム・ロックウェル 「Fosse/Verdon(原題)」
■女優賞
★ミシェル・ウィリアムズ 「Fosse/Verdon(原題)」
ケイトリン・ディーヴァー 「アンビリーバブル たった1つの真実」
ジョーイ・キング 「The Act(原題)」
ヘレン・ミレン 「Catherine the Great(原題)」
メリット・ウェヴァー 「アンビリーバブル たった1つの真実」
〈ドラマ/コメディ/リミテッド・シリーズ/TV映画部門〉
■助演男優賞
★ステラン・スカルスガルド 「チェルノブイリ」
アラン・アーキン 「コミンスキー・メソッド」
キーラン・カルキン 「キング・オブ・メディア」
アンドリュー・スコット 「Fleabag フリーバッグ」
ヘンリー・ウィンクラー 「バリー」
■助演女優賞
★パトリシア・アークエット 「The Act(原題)」
ヘレナ・ボナム=カーター 「ザ・クラウン」
トニ・コレット 「アンビリーバブル たった1つの真実」
メリル・ストリープ 「ビッグ・リトル・ライズ」
エミリー・ワトソン 「チェルノブイリ」
<「goldenglobes.com」 1月5日>