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宇宙大作戦/スタートレック」で宇宙船U.S.S.エンタープライズ号の船長ジェームズ・T・カークを演じた、ウィリアム・シャトナーが、米番組の企画から年内にも宇宙旅行を行う可能性があることが分かった。
「スタートレック」の当たり役以降、常に宇宙とは切っても切り離せなかった男が、ついに宇宙に旅立つかもしれない。年内に打ち上げられる商業用宇宙旅行ロケットの一機へと、御年88歳のウィリアム・シャトナーが乗り込む、そんなTV番組の企画が浮上しているのだ。
もともとこの企画を描いたのは、ウィリアム側。あるTVネットワークの上層部に持ち込んだところ、前向きな反応を得たのだとか。
ウィリアムは、メディアの取材に対し、「売り込んだのか売り込まなかったのか、どっちだっただろう?」と、いつものオトボケでかわそうとしたものの、最後には「何週間か待ってもらえば、僕が宇宙に行くニュースを発表できると思うよ」ときっぱり。企画実現に向け、明らかな手ごたえを感じているらしいのだ。
ウィリアムはすでに最悪の事態さえ覚悟している。「いろいろな推測はできるだろうね。一つは僕が無事に生還する。もう一つは…。だけど、それだからって、僕が何かを失うとは思えない」
もう一つの事態が起こってしまえば、ウィリアムにとっては取り返しのつかないことになる。しかし、人生の大ベテランはショービジネスの大ベテランでもある。そのハラハラこそが、“ザッツ・エンターテイメント! ”だと、ウィリアムは分かっているのだ。
ウィリアムがカーク船長を演じたのは35歳の時。あれから50年以上が経っているが、今も頭の冴えには自信あり。「確かに僕は88歳だけれど、クリエイティブな面に関しては今がピークだ。断言したっていいさ」
「心身共に健康」を宣言するウィリアムだが、心配事がないわけじゃない。「宇宙服に乗り物酔い用のエチケット袋をしのばせておこうと思う」
度胸の据わりもジョークのキレも、まだまだ一級品。宇宙に行く“スター”第一号に、ウィリアムこそふさわしい。
<「mirror.co.uk」 1月4日>