米ケーブル局AMCは、「ベター・コール・ソウル」のシーズン６を更新したことを明らかにした。

まだシーズン５は放送されていないものの、その開始を待たずして、次シーズンを更新したことになる。更新されたシーズン６が最後になるという。

「ブレイキング・バッド」のスピンオフとして、2015年に放送がスタートした「ベター・コール・ソウル」。「ブレイキング・バッド」の脇キャラの中でも特にクセの強いソウル・グッドマンを主役に、演じるボブ・オデンカークの怪演も相まって、人気シリーズへと成長した。

メディアを前にした会見で、製作総指揮者の一人、ピーター・グールドは、「全63話で物語を終えることになります。そして、これは私たちが望んでいた結末でもあります」と悔いなき選択だったことを報告。「ベター・コール・ソウル」を始めたのは、ソウル・グッドマンすなわちジミー・マッギルの物語を語り尽くしたいという一心からだったという。

その願いは全６シーズンで叶うことに。しかし、終わりが見えてくるまでには長い道のりがあった。

「シーズン４では、僕らは霧の真っ只中にいました。シーズン５でようやく霧が晴れ始めた。それまで考えてもなかったけれど、ようやく僕らは最終回のことが頭に浮かぶようになりました。このシーズン５を見てもらえれば、僕らがどこに向かっているのか分かってもらえると思います」（グールド）

ここまでくれば気になるのは、「ブレイキング・バッド」の物語に追いつくのかということ。「ベター・コール・ソウル」は、「ブレイキング・バッド」のプリクエル（前日譚）だ。『スターウォーズ』同様、いつ本編（オリジナル）に追いつくのか、それがプリクエルの楽しみの一つでもある。だから、ファンはウォルター（ブライアン・クランストン）やジェシー（アーロン・ポール）の登場を心待ちにしているのだ。

グールドは、シーズン５の段階で彼らの登場は「無い」としている。しかし、最終シーズンに関しては、「またアーロンやブライアンと一緒に仕事がしたいね」と気をもたせる答え。

今回の発表で、「ベター・コール・ソウル」シーズン５への期待が高まるばかり。シーズン５は、２月23日から放送が始まる。「ベター・コール・ソウル」シーズン６は、今年後半に製作を開始し、2021年に放送が予定されている。

＜「deadline.com」　１月16日＞