ベター・コール・ソウルシーズン3

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米TV界で各賞受賞の傑作シリーズ「ブレイキング・バッド」の人気キャラクター、
ソウル・グッドマンを主人公にした「ブレイキング・バッド」の前日譚ドラマ、シーズン3を日本初放送!

作品解説

大人気ドラマ「ブレイキング・バッド」の前日譚ドラマ

全米の評論家から絶賛され、視聴者にも熱く支持された傑作ドラマ「ブレイキング・バッド」で、脇役ながら大いに人気を博したキャラクター、ソウル・グッドマンを主人公にした前日譚ドラマ、それが「ベター・コール・ソウル」である。「ベター・コール・ソウル」では、シカゴでちっぽけな詐欺を繰り返していたチンピラ犯罪者のジミー・マッギルが、いかにして安っぽいTVコマーシャルで素性の悪そうなクライアントを多数惹きつけて商売するかたわら、犯罪界に顔を利かせて違法すれすれの仕事もいとわないで器用にこなす弁護士ソウル・グッドマンになっていったかというオリジン・ストーリーが語られていく。

「ブレイキング・バッド」から引き続いてタイトルロールのソウルの前身、ジミーを演じるのはボブ・オデンカーク。街のチンピラから犯罪者まがいの仕事も引き受ける世慣れた弁護士に転身することになる主人公の多面性を巧みに演じている。ジミーの人生に深く関わることになる元刑事マイク・エルマントラウトを演じるジョナサン・バンクスも「ブレイキング・バッド」からの続投。いぶし銀のような存在感は相変わらずである。「ブレイキング・バッド」の人気キャラクターを主役にしたTVシリーズということで、全米では視聴者の期待と注目度を集め、米AMC局で放送されたシーズン1第1話は688万人が視聴。ベーシック・ケーブル局ドラマ第1話の視聴者数で最高記録を更新するという快挙を遂げた。テレビ評論家たちもこぞって絶賛し、「ベター・コール・ソウル」は、高い評価を受けていたオリジナル・シリーズに勝るとも劣らないという稀有なステータスを確立。AMC局の看板ドラマの1つとなっている本作は、現在本国においてシーズン4までの放送が終了している。

注)初回放送当時の情報となります

シーズン3 見どころ

アメリカで社会現象化した「ブレイキング・バッド」の前日譚、受賞歴も多数!

2008年より放送を開始し、全5シーズンで完結するまでにエミー賞作品賞を2年連続受賞、さらに2014年にはゴールデングローブ賞作品賞に輝き社会現象を巻き起こしたドラマ「ブレイキング・バッド」。その中に登場する犯罪弁護士“ソウル・グッドマン”ことジミー・マッギルを主人公に据えた前日譚ドラマ「ベター・コール・ソウル」は、番組放送開始以来、エミー賞作品賞を含め数々のアワードでノミネートされている。TV批評家協会賞(TCA賞)では新番組賞、放送映画批評家協会賞テレビ部門では主演男優賞にボブ・オデンカーク、助演男優賞にジョナサン・バンクスが輝くなど、本家にも劣らない高評価を獲得。シーズン2が放送された2016年にも、エミー賞7部門にノミネートされ、前年に続き、放送映画批評家協会賞テレビ部門主演男優賞をボブ・オデンカークが受賞した。そして2017年のシーズン3でも勢いは止まらず、エミー賞8部門にノミネートされ、サテライト賞助演男優賞をチャック役のマイケル・マッキーンが受賞した。

シーズン3でも本家キャラクターたちが新たに続々登場。物語の核心に迫る……!

ジミー・マッギル役はもちろん本家でソウル・グッドマンを演じていたボブ・オデンカーク。本ドラマシリーズを通してエミー賞、ゴールデングローブ賞主演男優賞にそれぞれ3年連続ノミネートされた。元フィラデルフィア市警の警官で裁判所の駐車場係マイク・エルマントラウト役にはジョナサン・バンクス。芸歴40年以上のベテラン俳優は、壮絶な過去を持つ寡黙な男を演じ、エミー賞助演男優賞に3年連続ノミネートされている。ジミーの公私ともに良き理解者である女弁護士キム・ウェクスラーはレイ・シーホーンが演じ本作が彼女の代表作となった。キムが働く大手法律事務所HHMのパートナー、ハワード・ハムリン役には『ラスト・エクソシズム』で主演を務め、数々の人気ドラマに出演するパトリック・ファビアン。麻薬の売人トゥコの右腕で仲間からも一目置かれるギャング、ナチョ役には、2017年に公開された映画『スパイダーマン:ホームカミング』に出演するメキシコ系カナダ人俳優マイケル・マンド。そして、ジミーの兄でハワードと共にHHMのパートナー弁護士を務めるチャック・マッギル役を、俳優、コメディアン、ミュージシャンとそれぞれの分野で高い評価を得ているマイケル・マッキーンが引き続き好演する。

シーズン3でも「ブレイキング・バッド」でお馴染みのキャラクターたちが次々と登場、彼らの知られざる過去や背景が明かされていき、ストーリーが進むににつれて、2つの物語がリンクしていく本家ファンにはたまらない仕掛けや展開に、「なるほど」と頷けること必至。第2話からは、「ブレイキング・バッド」で冷徹なマフィアのボスとして存在感を放った悪役グスタボ・“ガス”・フリングがついに登場する。ガス役は、スパイク・リー監督作品の常連で、舞台に多く出演するジャンカルロ・エスポジートが演じる。また、本家シリーズでソウルの秘書をしていたフランチェスカも登場。6年前の彼女とのキャラクターの差に驚くだろう。演じるのは『ファイナル・デッドサーキット 3D』『マッド・ブラザー<未>』などのティナ・パーカー。第4話で登場する、メキシコ麻薬カルテルのドン・エラディオを演じるのは『スカーフェイス』でアル・パチーノ扮する主人公の弟分役で出演したスティーヴン・バウアー。第5話ではソウル(ジミー)のボディガードをしていた、ヒューエル・バビノーが登場。演じるのはコメディアンのラヴェル・クロフォード。第6話ではキャリアウーマンとしての顔を持ちつつも、ガスの麻薬帝国に加担しているリディア・ロダルテ=クエールが登場。演じるのは、BBCのテレビシリーズ「ネバーウェア」出演、近年はイギリスのテレビを中心に活動しているローラ・フレイザー。本家「ブレイキング・バッド」のファンには見逃せないシーズンとなっている。

シーズン5の継続決定! 本家「ブレイキング・バッド」の映画化も!?

大ヒットドラマ「ブレイキング・バッド」の映画化が、製作総指揮ヴィンス・ギリガンのもと進められており、主演を務めるのは、ドラマで主人公ウォルターの片腕としてドラッグ製造を行っていた、ジェシー・ピンクマン(アーロン・ポール)であることが、本国アメリカのニュースサイトVariety、Deadlineなどで噂されている。映画は『Greenbriar』という仮タイトルで、ニューメキシコ州アルバカーキで撮影される予定。放送終了から数年を経ても熱狂的に支持される同作の前日譚「ベター・コール・ソウル」のシーズン5継続についても2018年7月に発表された。今後どのように本家とクロスオーバーしていくのか、また新たなゲスト俳優の出演についてなども気になるところ。

ストーリー

ジミーとキムはそれぞれ独立し、共同でオフィスを借りて個人弁護士事務所を立ち上げた。2人の関係も良好で順調に新しいスタートを迎えたように見えた。しかし、キムが獲得した大口顧客メサ・ヴェルデをHHMから引き抜くため、ジミーは文書を改ざん、それが結果的に兄チャックを陥れることになる。文書のミスにより顧客を失ったことで自信喪失し、さらにはそれが遠因ともなり倒れてしまったチャックは弁護士業を引退すると宣言。なんとか兄をなだめようとするジミーはついに罪を自白した。ところが、チャックは密かにそれを録音しており、そのテープを使ってジミーを徹底的に追い詰めようと画策する。これによりジミーは大きなピンチに直面することになり、兄弟の確執は決定的なものとなってしまった――。
一方で、家族を守るためにクライアントからの危ない依頼も受けるマイクは、さらなる麻薬組織の抗争に巻き込まれていく。マイクの行動を監視し、麻薬カルテルのボスであるヘクター・サラマンカ襲撃を阻止した何者かの正体を追いかけるうちに辿り着いたのは、さらなる脅威となる「あの」人物で……?

各話あらすじ

放送時間

キャスト

ジミー・マッギル/Jimmy McGill (声:安原義人)

ニューメキシコ州アルバカーキで開業している弁護士。報酬の少ない公選弁護人の仕事がほとんどであるため常に金に困っており、ネイルサロンの奥の薄暗い小部屋を事務所兼居住場所にしていたことも。学は無いが、世慣れていて勘が良いのが取り柄。調子が良くて軽薄に見える時もあるが、誠実で情にもろい一面も持ち合わせている。弁護士になる前は“滑りのジミー”として詐欺を働いていた過去を持つ。キムが推薦してくれた大手弁護士事務所デイヴィス・アンド・メインへ入社するが、訴訟に関してある一策を講じたことをきっかけに、追い詰められていくことに。その後デイヴィス・アンド・メインを辞めることを決意、キムに共同法律事務所を立ち上げる話を持ちかける。

ボブ・オデンカーク Bob Odenkirk

1962年10月22日、米イリノイ州生まれ。大学在学中にラジオ局のコメディ番組の脚本を書き始める。1987年、「サタデー・ナイト・ライブ」にライターとして雇われ、キャストとしても出演。その後もコメディ番組のライターとして活躍するかたわら、「ラリーのミッドライフ★クライシス」や「ママと恋に落ちるまで」など多数のコメディ・シリーズにゲスト出演し、その後、「ブレイキング・バッド」のソウル・グッドマン役で大ブレイク。他の出演作にはTV「FARGO/ファーゴ」、映画『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』、『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』などがある。また、『インクレディブル・ファミリー』に声優として出演するなど、様々な活躍を続けている。本作のジミー役でゴールデングローブ賞のテレビ部門主演男優賞に2016~2018年に3年連続でノミネートされた。

チャック・マッギル/Chuck McGill (声:羽佐間道夫)

ジミーの兄で、大手弁護士事務所、ハムリン・ハムリン・マッギル(HHM)の共同経営者。法曹界でも名の知れた辣腕弁護士だったが、とある過敏症のせいで家に引きこもるようになってしまう。電気を完全に遮断した自宅から一歩も外に出ようとしないため、弟のジミーが食料や日用品の買出しなどの面倒をみている。ジミーがデイヴィス・アンド・メインに入社したことが気に入らないため、会議中に揚げ足を取って邪魔をする。前シーズンでは体調を崩し病院に運ばれ……。

マイケル・マッキーン Michael McKean

1947年10月17日、米ニューヨーク州生まれ。カーネギーメロン大学在学中に知り合ったデヴィッド・L・ランダーらと卒業後にコメディ・グループ、ザ・クレディビリティ・ギャップを結成。1976年、ゲイリー・マーシャル製作総指揮によるTV「ラバーン&シャーリー」でランダーと共に出演してブレイクを果たす。ミュージシャンとしての才能を活かした『スパイナル・タップ』や『みんなのうた』などのコメディ映画や、「ラリーのミッドライフ★クライシス」や「LAW & ORDER」などのTVシリーズにゲスト出演し、印象的なキャラクターを演じている。2019年「Good Omens(原題)」に出演予定。

マイク・エルマントラウト/Mike Ehrmantraut (声:有本欽隆)

ジミーが通う裁判所の駐車場係。元フィラデルフィア市警察勤務の刑事で口数は少ないが、発言はすべて核心を突いている。眼光が鋭く、相手に一目を置かせる迫力がある。ジミーとは最初、駐車料金のことで対立するが、行方不明になったクライアントを探すジミーに的確なアドバイスをして以来、互いに何となく親しみを覚えるようになる。フィラデルフィア市警察の汚職絡みで謀殺された息子の妻と娘を非常に大切にしている。処方薬を違法に売る男のボディガードを務めたことをきっかけにメキシコ人ドラッグ・ディーラーたちと関わり合いになってしまい……。

ジョナサン・バンクス Jonathan Banks

1947年1月31日、米ワシントンD.C.生まれ。インディアナ大学在学中はクラスメイトだったケヴィン・クラインと舞台劇「三文オペラ」の上演に参画したが、ミュージカル「ヘアー」の移動公演マネージャーになるために大学を中退。その後、舞台出演を経て、1976年にTV映画「The Macahans(原題)」でTV俳優デビュー。『48時間』、『グレムリン』などの映画の脇役を務めた後、「WITHOUT A TRACE/FBI失踪者を追え!」や「ER 緊急救命室」をはじめとする多くのドラマにゲスト出演している。「ブレイキング・バッド」の当たり役マイク・エルマントラウト役でエミー賞助演男優賞にノミネートされた。2018年には『インクレディブル・ファミリー』に声優として出演したほか、オランダの映画『ウォリアー<未>』にも出演。本作のマイク役でエミー賞ドラマ部門助演男優賞に、2015~2017年の間で3年連続ノミネートされている。

キム・ウェクスラー/Kim Wexler (声:朴璐美)

ハムリン・ハムリン・マッギル(HHM)所属の弁護士。不遇なジミーを気の毒に思い、何かと力になろうとする。ジミーとは長らく友人以上恋人未満のような関係を保ってきたが、前シーズンではついに関係に変化が。ジミーの行いにより降格となってしまうが、なんとか自力で這い上がろうとひたむきに努力を続ける。前シーズンではジミーからの共同法律事務所立ち上げのオファーを受け、ハワードに退職届を提出した。

レイ・シーホーン Rhea Seehorn

1972年5月12日、米バージニア州生まれ。アートを専攻したバージニア州立ジョージ・メイソン大学で、演劇に興味を持つ。1990年代終わり頃から短編映画や低予算映画への出演を始める。ゲスト出演作には「クローザー」や「リーガル・バディーズ フランクリン & バッシュ」などのTVシリーズがある。幼い頃に日本の厚木に住んでいたことがあり、当時大好きだったアイドルはピンク・レディー。本作のキム役で2015、2016年にサテライト賞テレビ助演女優賞を受賞したほか、2018年にはサターン賞テレビ部門助演女優賞を受賞した。2019年「The Twilight Zone(原題)」に出演予定。

ハワード・ハムリン/Howard Hamlin (声:井上和彦)

ハムリン・ハムリン・マッギル(HHM)の共同経営者。常に高級なスーツを隙なく着こなし、いかにもエリートな雰囲気を漂わせている。なぜかジミーには辛く当たるため、ジミーに敵視されていたが、後に、ジミーの兄、チャックの指示に従っていただけに過ぎなかったことがわかる。

パトリック・ファビアン Patrick Fabian

1964年12月7日、米ペンシルベニア州生まれ。ペンシルベニア州立大学で演劇を専攻、さらにカリフォルニア州立大学ロングビーチ校で修士号を取得。1992年の俳優デビュー後、「NCIS ネイビー犯罪捜査班」や「クリミナル・マインド」、「SCORPION/スコーピオン」、「GRIMM/グリム」などにゲスト出演を果たした。2018年『30 Nights(原題)』に出演、2019年は『Extracurricular Activities(原題)』、「El Asesino(原題)」、『Send It!(原題)』に出演予定。

ナチョ・バルガ/Nacho Varga (声:青山穣)

非情で凶暴なドラッグ・ディーラー、トゥコ・サラマンカの手下の1人。トゥコより冷静で実務的である。処方薬の違法取引相手のボディガードをしていたマイクと知り合いになるが、プロに徹して賢明な仕事をするマイクに一目置いている様子。

マイケル・マンド Michael Mando

1981年7月13日、カナダ生まれ。モントリオール大学で国際関係学を専攻するが、ドーソン・カレッジで演劇専攻に変えて優秀な成績で卒業。カナダのミニシリーズ「ラスト・クルセイダーズ」で俳優デビュー後、カナダのテレビドラマを中心に活躍。BBCアメリカがカナダで撮影したドラマ「オーファン・ブラック 暴走遺伝子」ではヒロインの元彼ヴィック役を演じ、注目を集めた。

グスタボ・“ガス”・フリング/Gustavo "Gus" Fring (声:堀内賢雄)

冷徹で頭が切れるマフィアのボスでドラッグ王。表向きは人気ファーストフード店“ロス・ポジョス”の経営者である。地域の麻薬組織元締めのヘクター・サラマンカとは敵対関係。

ジャンカルロ・エスポジート Giancarlo Esposito

1958年4月26日、デンマーク・コペンハーゲン生まれ。6歳までニューヨークのマンハッタンに定住した。8歳でブロードウェイ初舞台に立つ。1960年代から70年代初頭にかけて、ブロードウェイや映画で演技経験を積んだ。1998年のTVシリーズ「ホミサイド/殺人捜査課」で、エージェントのマイク・ジャデーロを演じたことで世間の注目を集めた。映画では『スクール・デイズ<未>』を皮切りにスパイク・リー作品の常連となっている他、近年では『マネーモンスター』や『メイズ・ランナー:最期の迷宮』等に出演。

作品基本情報

原題:BETTER CALL SAUL
データ:シーズン3・2017年/アメリカ/二カ国語&字幕/60分/シーズン3・全10話/HD作品
製作総指揮:ヴィンス・ギリガン、ピーター・グールド
出演:ボブ・オデンカーク、マイケル・マッキーン、ジョナサン・バンクス、レイ・シーホーン、パトリック・ファビアン、マイケル・マンド、ジャンカルロ・エスポジート
日本語吹き替え:安原義人、羽佐間道夫、有本欽隆、朴璐美、井上和彦、青山穣、堀内賢雄