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海外ドラマおすすめコラム vol.43 渋谷などで東京ロケを敢行したエピソードが楽しみ! 日本の名スタッフも参加!『S.W.A.T. シーズン3』

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6月のスーパー!ドラマTVの目玉は、『S.W.A.T. シーズン3』の独占日本初放送開始だ。

 

1975年に始まり、当時としてはアクションがハードだったオリジナル版の『特別狙撃隊S.W.A.T.』は、熱烈なファンを獲得する一方、バイオレンスの多さが批判され、2シーズンしか続かなかったが、リブートに成功したこの『S.W.A.T.』は順調にシーズン3へと続き、この原稿を書いている数日前にシーズン4の製作も決まった。

 

日本のファンにとって本シーズン最大の見どころは、6月21日に特別先行放送される、東京ロケを敢行した第13話「液体らしく」。こちらに詳細なリポートが掲載されているのでぜひご覧を。すでにメイキング映像も公開され、こちらも要チェックだ。

 

このエピソード、小澤征悦やハリウッドで活躍する福島リラら日本人キャストの共演も見ものだが、別のメイキングを見ると、東京・渋谷駅前のスクランブル交差点で収録した場面もある。

 

ホンドー役のシェマー・ムーアが2011年、「クリミナル・マインド」のPRで初来日した際、筆者は彼にインタビュー。その直後、彼と立ち話をしたが、“東京はどこか行きました? どこがよかった?”と尋ねたら、“シブヤ!”と彼は即答。本作でプロデューサーも務めるムーアの発案で、東京ロケが実現したのかも。

 

またこのエピソードは、東京が舞台ながらハリウッド映画ばりの銃撃戦もあり、筆者の知人であるガンエフェクト師、納富貴久男さんも参加。納富さんは北野武監督の各作品や「バトル・ロワイヤル」「図書館戦争」「亜人」「ザ・ファブル」らに加え、ジョン・ウー監督「マンハント」などの映画、ドラマ「あぶない刑事」などを手がけてきた名職人。スタント指導の小池達朗さんも日本・香港・米国で活躍する名手。

 

そんな日本の精鋭陣をきちんと呼び込んだ『S.W.A.T. シーズン3』第13話、期待しないはずがない!

 

 

【アメリカTVライター 池田敏 2020/5/29】

 
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