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海外ドラマおすすめコラム vol.42 シーズン1の見どころ・世界観を進化させた 『サバイバー: 宿命の大統領 シーズン2』

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5月のスーパー!ドラマTVの目玉は『サバイバー: 宿命の大統領 シーズン2』の日本初放送。ネタバレをしない範囲でシーズン2の見どころを先取ってみたい。
 
筆者は、大きな謎を残すことなく幕を下ろしたシーズン1を、すがすがしい気持ちで見終えた印象がある。『24 TWENTY FOUR』のジャック・バウアー役で知られるキーファー・サザーランドが演じる新大統領、トム・カークマンがしっかりと成長していたからだが、シーズン2でそんなトムは国家の再建に前向きな一方、次々と大きな危機に見舞われていく。
 
一方で『24~』のジャックばりに活躍する行動派ハンナ(マギー・Q)は、さらに大きなスケールで危険任務に挑んでいく。『24~』(唐沢寿明主演の日本版『24 JAPAN』も個人的には楽しみ)でいうと、最も評価が高いであろうシーズン4・5(後者はエミー賞でドラマシリーズ作品賞受賞)を思い出した。
 
シーズン4は“連続時間差多発テロ”を描き、とにかく次から次へと事件が起きたが、トムも似た苦境に置かれていく。そして『24~』シーズン5はホワイトハウスを重要な舞台にしたが、本作もかなり参考にしたのではないか。
 
さらに本作、シーズン1からその片鱗はあったが、女性の登場人物陣がより存在感を増すのが熱い。トムの妻アレックスが元弁護士なのはヒラリー・クリントンの影響だろうし、善悪両サイドに影響力の大きい女性がいる。
 
そういえば筆者はあるドラマのPRで来日したマギー・Qにインタビューしたが、他媒体の写真撮影で彼女はファイティングポーズを要求され、筆者は内心“よしときゃいいのに”と思ったが、マギー・Qもやはり、やんわりと拒否。常日頃からノーと言うべき時はノーと言うマギー・Q、超カッコよかった。
 
『フレンズ』の続編『ジョーイ』や『ロイヤル・ペインズ ~セレブ専門救命医』の個性派パウロ・コスタンゾがキャストに加わるのも、シーズン2は海外ドラマ好きは要チェックだ。
 
 
【アメリカTVライター 池田敏 2020/5/8】
 
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