米CBS「レッドライン ~悲しみの向こうに」に出演している若手女優アリーヤー・ロイヤル。まだ20歳の成長株が、米エンタメサイトのインタビューに答えている。
「レッドライン ~悲しみの向こうに」での熱演が評価され、一躍ハリウッド注目の若手女優となったアリーヤー。地元の児童劇団で演技を始め、TVにも何度がゲスト出演していたが、今回の「レッドライン ~悲しみの向こうに」で初めてのレギュラー、大役の座を勝ち取った。
「(『レッドライン ~悲しみの向こうに』のオーディションは)一瞬の出来事のように思えたわ。あるシーンを演じたのだけど、とても上手くやれたという感覚があった。いけるんじゃないかと思ったの。その後、連絡があって、次はプロデューサーによるオーディションだと言われた。私は『オーマイガット、いよいよだわ』って! 本当に役が取れるかもしれないんだもの」
番組のオーディションを受けた頃はまだ10代。これまでの役といえば、TVではチョイ役ばかり。ノア・ワイリー演じる主役ダニエル・カルダーの養女ジラ・カルダー・ブレナンは、アリーヤーにとって、受かれば大抜擢ともいえる大役だった。
「プロデューサーへのオーディションでもシーンを演じて、やっぱりうまくやれたと思った。そしたら監督のヴィクトリア・マホーニーが『そこにあるサングラスを手に取ってみて』というの。私は言われたとおり、サングラスを手にして演技を続けたのだけど、そのうちにサングラスを壊してしまって、床に放り投げちゃったのよ」
どんなシーンを演じていたのか、言葉だけではその緊迫した状況を想像することは難しい。しかしアリーヤーいわく、その時「自分がこれまで演じてきた中で感じたことのない正直な気持ち」がこみ上げてきた、その結果のハプニングだったという。
「そのオーディションを受けて、自分の気持ちに添った役を演じることができたなら、自分の中の何かをもっともっと取り出すことができるんだって分かったわ。人生の経験に基づいていたからこそ、私の肉体からとてもリアルに出てきたの。最高の経験だった。これまで受けてきた中で、一番好きなオーディションになったもの」
「レッドライン ~悲しみの向こうに」は、人種や性的少数者に対する差別、警察権力による不当な暴力など、現代の米国における問題に一石を投じる社会派ドラマだ。オーディションで与えられたシーンは、黒人であり女性であるアリーヤーにとって、これまで蓄積された苦しみや葛藤を刺激するものだったのかもしれない。
今回のジラ役の好評を経て、アリーヤーは大手ハリウッド・エージェンシーのエイブラムス・アーティスツ・エージェンシーと契約を結んだ。
「アリーヤーは間違いなく2019年を代表するスターであり、才能ある新人です。『レッドライン ~悲しみの向こうに』では彼女の演技が視聴者の心をつかみました」と、同エージェンシーは彼女にかける期待を明かす。
「レッドライン ~悲しみの向こうに」での好演、さらに強力なエージェンシーのバックアップにより、アリーヤーは今秋の米TV界注目シリーズの一つ「The Walking Dead: World Beyond」(原題)への準主演級に出演が決まっている。
<「collider.com」 2019年5月19日>