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海外ドラマ最新レポート Vol.249 「LOVE LIFE」のアナ・ケンドリック、支えてくれる周囲に感謝!

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初のTVシリーズ主演「LOVE LIFE」が好評のアナ・ケンドリックが、米ラジオ局のインタビューに答えている。
 
ブロードウェイ・ミュージカル『High Society』で注目され、映画『トワイライト』シリーズでブレイクしたアナ。映画『ピッチ・パーフェクト』シリーズで聞かせる歌声もさわやかな人気女優だ。2020年は、アナにとっても生活様式の変化に戸惑った一年となった。
 
「LOVE LIFE」の他に、もう一つの主演作が新型コロナウィルス感染症対策によって、大きな影響を受けた。全世界で大規模な劇場公開が予定されていた、アニメ映画『トロールズ ミュージック★パワー』が、米ではごく限定的な劇場公開となってしまったのだ。これにはショービジネスの一員として、アナも大いに気をもんだ。
 
「(業界の)皆が心配していると思う。どうすべきなのか誰もが頭を悩ましている。もちろん、配信自体はここ数年、業界の大きな流れとなっているのは分かっている。だけどそれは付属のようなもの、これまでの(娯楽の)選択にもう一つ加わっただけだと考えていたの。それが今のように配信が主流になってくると話は別よね」
 
幸いにも「LOVE LIFE」は米の新配信サービスHBO Maxのトップコンテンツの一つとなり、英国ではBBCでの放送が決まるなど、海外でも人気は上々。さらに懸念だった『トロールズ ミュージック★パワー』もデジタル配信での売り上げが1億ドル(約105億円)を突破した。想定外だったとはいえ、コロナ禍によって配信という視聴スタイルと“アナ・ケンドリック”の相性の良さが証明された。
 
それでも「観客はいずれ映画館に戻ってくると信じている。私だって、ものすごく恋しいと思うもの」と、アナ。人に囲まれるのが心地良い、仕事のスタイルも同じだ。アナはスターゆえ、人に囲まれるのが日常。そんな日々を恋しく思うでしょうと聞かれることが多いという。イエス、でも少し違うらしい。
 
「(自粛期間は)自分一人でどんなクリエイティブな活動ができるか考えていたわ。私は何年か前に本(日本未発売、自伝エッセイ『Scrappy Little Nobody』)を書いて、自分を見つめ直すいい機会になった。だけど、私は誰かと一緒に何かを創り上げる方がもっと好き、コラボレーションに飢えているのよ。ええ、人に囲まれるのが恋しいわ。率直に言えば、クリエイティブな面でサポートしてくれる人が周りにいて欲しいのよ」
 
演技が好き、歌が好き。アクターであり、ミュージシャンであり、つまりアナはアーティストだ。そして才能あるアーティストたちとコラボしたい、コロナ以前のように。「今ほど周囲に感謝を感じることはない。音響、視覚、セットデザイン、衣装…私はたくさんの人に支えられていたんだなって実感するもの」
 
再び動き始めているハリウッドだが、本格再始動には程遠い。それでも「LOVE LIFE」シーズン2は早々に更新された。クリエイティビティへの渇望と感謝を再確認、アナは新シーズンをこれまで以上に新鮮な気持ちで迎えるだろう。
 
 
<「npr.org」   5月31日>