不倫が巻き起こす大人たちのドラマ「
アフェア 情事の行方[R15+相当]」で、息子の死と妻の不倫に苦しむ夫コール・ロックハートを演じた、ジョシュア・ジャクソンが、地元カナダのオンラインサイトにて「好きな出演作ベスト5」を発表している。
順不同のベスト5作品のうち、1本目は「アフェア 情事の行方[R15+相当]」。現在42歳のジョシュアだが、今も残る少年らしい爽やかなムードが魅力の一つ。苦悩する大人の男性役は挑戦だったのだろうか。「僕の中には“コール”の部分が間違いなく存在している。俳優の中には、全く自分の性格とは似ても似つかないのに、それなりの衣装を着て、それなりの性格を作り上げて、役になりきろうとする人もいる。僕はそういうタイプの俳優じゃないんだ」
2本目は海外ドラマファンにはおなじみ「ドーソンズ・クリーク」。1998年から6シーズン続いた青春ドラマで、撮影が始まった頃、ジョシュアはまだ10代だった。まさにストーリー同様、青春時代を駆け抜けた作品だ。「ペイシーを演じるのは楽しかった。彼はシーズンを重ねるごとに成長していった、僕が成長したのと同じようにね。時々考えるんだ、僕がペイシーになったんじゃなくて、ペイシーが僕になったんじゃないかって。おそらくどっちも正解じゃないかな」
3本目は大人になったジョシュアの人気を確定させた「FRINGE / フリンジ」。「子どもの頃から『X-ファイル』のような作品に出てみたいと思っていた。だから夢が叶ったってとこかな、クールなシーンを体験できたよ」
そして数々の映画主演作の中から、日本未公開作『One Week』(原題)。ジョシュア演じる主人公がガンの最終ステージであることを知り、旅に出るロードムービー。「人は誰しも心の中に密かな欲望や隠された自己というものを抱えている。本当の自分に出会うためには、行動しなくちゃダメなんだね」
最後はこちらも映画『飛べないアヒル』。子供アイスホッケー・チーム、マイティダックスの活躍を描いたスポ根モノで、続編も2作公開された大ヒット作。メインキャラの一人、チャーリー・コンラッド役で出演した子役ジョシュア、この作品の成功が俳優としての将来を決定づけたと言えるだろう。「ティーンエイジャーの頃にこんな人気シリーズ作品に出演できたことは幸運としか言いようがない。素晴らしい作品、素晴らしい人々、素晴らしい時間を過ごせたよ」マイティダックスの一員だったことは今もジョシュアの誇り。
先日もジョシュアは、背中に“コンラッド”と名前の入ったマイティダックスのジャージーを着て、街をぶらつく一般少年の姿をツイッターに投稿した。よほど嬉しかったのだろう、ジョシュは「今日一日ハッピーです」とコメントしている。『飛べないアヒル』は30年近く前の作品。年月が流れ、大人の男を演じる歳になっても、ジョシュアには少年の心が今も健在しているのだ。
<「etonline.com」 10月30日>