「
NCIS ネイビー犯罪捜査班」の出演者の一人が、俳優業の傍ら推理小説を執筆していたという。「NCIS ネイビー犯罪捜査班」は海軍犯罪捜査局(NCIS)の活躍を描いた犯罪解決ドラマ。その出演者の中で俳優と推理小説家との二足の草鞋をはいているのが、ベテラン検視官ダッキーを演じているデヴィッド・マッカラムだ。
デヴィッドが執筆した推理小説は「Once a Crooked Man」(原題、直訳:かつて不正直な男がいた)。悪事を働いていた3兄弟の最後の“大仕事”に、若い俳優志望の男が偶然関係したことから始まるクライムストーリーだ。本の帯に「犯罪はいつかバレる、そしてその代償は高くつく」とあることから最後に悪は成敗されるのが、ダッキーらしい。
米Amazonのレビューも上々で「すごく笑える、ダークなコメディ」「かなりエンターテイメント性が高い小説」「最高!」と高評価が並んでいる。「NCIS ネイビー犯罪捜査班」のオリジナルメンバーとして、最近の海外ドラマファンにはおなじみのデヴィッドだが、実はそのキャリアはもっと凄かった。16歳で俳優を志してから、映画『大脱走』(1963)、TVシリーズ「0011ナポレオン・ソロ」(1964~68)と米のエンタメ史に残る有名作品に出演。「NCIS ネイビー犯罪捜査班」には今までのところ全18シーズンに出演しており、御年なんと87歳だ。
経験豊富な大ベテランとはいえ、推理小説が書けるかと言えば、それは全くの別物。デヴィッドがかつて答えたインタビューによれば、小説のプロットはずっと以前に思いついたのだとか。原稿用紙を机の引き出しに入れたまま、暇を見ては書き進めていたという。
苦労して書き上げた「Once a Crooked Man」が好評なことから、二作目にも取りかかっている。創造意欲あふれる大ベテランは頼もしい限り。「NCIS ネイビー犯罪捜査班」では俳優としての活躍も見続けたいものだ。
<「looper.com」 3月29日>