ミュージカルコメディ「
ゾーイの超イケてるプレイリスト」のTV映画が、今冬ストリーミング配信されることが分かった。ファンに嬉しいお知らせだ。米NBCの「ゾーイの超イケてるプレイリスト」は、20代の女性が経験する等身大のライフストーリーを前向きに描くコメディ。ポップスの名曲の数々を出演者が歌って踊るミュージカルシーンが楽しい人気シリーズだ。主演のジェーン・レヴィがゴールデングローブ賞にノミネートされるなど、音楽ファン、ミュージカルファンからも高い支持を得ていたが、今年6月、シーズン2での終了が決まっていた。
そして製作総指揮のオースティン・ウィンズバーグらがシリーズの継続を目指し、新たな配信の場として選んだのが、ROKU。日本では馴染みのない名前かもしれないが、米国ではストリーミング視聴用デバイスのパイオニア的企業として有名。現在ではエンタメ配信のプラットフォームとしてストリーミングサービスと合わせて成長を続けている。自社コンテンツにも力を入れるAppleやAmazonとは異なり、ROKUはこれまで既存の映画やTVシリーズのストリーミング配信に注力してきた。しかし今年1月に買収したQuibiのコンテンツが好調なことから、「ゾーイの超イケてるプレイリスト」を皮切りに自社コンテンツ配信に本格参入するようだ。
ROKU版の「ゾーイの超イケてるプレイリスト」はシリーズではなく、クリスマスをテーマにしたTV映画として配信されるという。とはいえ、内容はシーズン2終了時点からの継続。続きが気になるファンにとっては、今冬が待ち遠しいことだろう。配信を決めたROKUの担当者は「『ゾーイの超イケてるプレイリスト』は単に人を楽しませるだけでなく、視聴者の心に語り掛けてくるような作品です」と絶賛。ジェーン・レヴィを含む出演者は全員7月で契約が切れたものの、「クリスマスをテーマにゾーイとオリジナルキャストの生活を描きます。視聴者の皆さんにとっては何にも代え難い作品になるでしょう」とおなじみの面々のカムバックを確約している。
一足早い“クリスマスプレゼント”にウィンズバーグも「ゾーイに再び歌うチャンスを与えてくださって、ROKUには感謝しています」とコメント。撮影は今月にもカナダ・バンクーバーで開始するという。
<「deadline.com」 9月8日>