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海外ドラマ最新レポート Vol.343  「ブラックリスト」の新レギュラー、ローラ・ソン "リズ"とは複雑な関係

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ブラックリスト」シーズン7で初登場、シーズン8からレギュラー入りしたローラ・ソンが、米エンタメサイトのインタビューに答えている。ローラ演じるアリーナ・パクは、一見冷静沈着でありながら、一旦火が付くと手の付けられない狂暴性も併せ持つFBI捜査官。その気性の強さがパクなるキャラクターの魅力でもある。しかし演じるローラはまったく別の性格のよう。
 
「私は全く暴力的な人間じゃないのよ。だから、アクターとして自分の暴力性の限界を突破するのはとても楽しい。どこをどうたどったら、あんなになっちゃうのか分からないけれど、たぶん彼女は自分の家族や友人への思いが強すぎるんじゃないかしら。自分の周りにいる人たちを何がなんでも守りたいのよ。そこは私にも理解できる」
 
パクの性格は過去に負った大きなトラウマにも起因しているのかもしれない。「この役を演じると分かってから、彼女の過去についてものすごく興味を持った。脚本は、彼女の抱えているトラウマが、いかに価値観や仲間への態度に影響を与えているか上手く結びつけていると思うわ」パクは、サマル・ナヴァービ(モズハン・マーノ)の後釜としてチームに加入。このタイミングだと、過去7シーズンのリズ(メーガン・ブーン)の波乱万丈を知らないパクにとって、彼女のダークな面ばかりが見えてしまう。さらにパクはリズの中に、ある意味似たもの同志の一面を見出しているという。
 
「パクとリズの関係は複雑よね。なぜならリズの中に自分と似た一面を感じ取っている。その一面がパク自身、好きじゃないから困っているの」リズを知るにつれ、猜疑心が深まってゆく。「パクは最初からリズの言動にダークなものを感じていた。今ではそれがずっと明白でありつつも、同時にパクはリズの言動に共感を持ち始めている。もちろん良くない傾向よ。だってリズに共感できるということは、パクの正義感や道徳観がゆがみ始めているということだから」
 
難役に挑んでいるローラだが、実はまだまだキャリアは浅い。TVでは「インスティンクト -異常犯罪捜査-」「NCIS: ニューオーリンズ」などでゲスト出演があるのみ。「ブラックリスト」に出演が決まった時、「キャストの中に入っていくのは、震えあがるような気持ちだった」とか。「新メンバーとして私がチームにどんな影響を与えるのか考えるのも怖かった。だけど、回を重ねるうち、私のような小さなキャラクターが『ブラックリスト』という壮大なドラマの中でどう組み込まれていくのか見守るのはクールだと思えるようになった。パクは新入りだけど、彼女の存在がチームに新しい風を吹かせるだろうし、意見が新しいビジョンを生むかもしれない」
 
萎縮することなく落ち着いて自身の役割を見つめている。新レギュラーがレッドやリズの物語の新たなスパイスとなりそうだ。
 
 
<「ew.com」   4月2日>