NBCの人気TVドラマシリーズ「
ブラックリスト」の生みの親である、クリエイターのジョン・ボーケンキャンプが今シーズン限りで番組から離れることを発表した。ファン驚愕の発表は突然だった。米でシーズン8フィナーレが放送された翌6月24日、ボーケンキャンプのツイッター(@JonBokenkamp)で“卒業”の挨拶がツイートされたのだ。「親愛なるファンの皆様へ」と前置きされたツイートには、「この難しい決定を私自身の言葉でお伝えしたいと思います。このたび『ブラックリスト』を去ることになりました」から始まるボーケンキャンプの長文のメッセージが貼り付けられている。
さらにメッセージは「私はこの番組を心から愛しています。8年の間に信じられないくらい素晴らしい時間を過ごせました。しかし、私はそろそろこの心地よい番組を抜け出す時が来たと考えたのです。何か新しいものに挑戦したいのです。すでに新しいストーリーとキャラクターたちが私の頭の中を駆けずり回っています」と、新たな創造のための前向きな“卒業”であると説明している。ボーケンキャンプは番組を一から立ち上げただけでなく、現場の責任者であるショーランナーとして、第一線で番組製作に尽力してきた。新シーズンからは、ボーケンキャンプの長年の仕事の相棒である、共同製作総指揮者ジョン・アイゼンドレイスが単独でショーランナーの重責を担うという。
また「ブラックリスト」の最重要キャストの一人もシーズン8限りで降板を決めていた。それは、エリザベス・“リズ”・キーンを演じてきたメーガン・ブーン。リズはジェームズ・スペイダー演じるレディントンと並ぶ番組の主役で、「ブラックリスト」はシリーズ途中までリズの出自をめぐる物語でもあった。メーガンの降板は、これまでの8シーズンでリズの物語を語り終えたとして、当人、製作双方の合意によって決定されたという。すでにメーガンは自身の製作会社を設立、今後は女優業だけでなく、プロデュースにも関わってゆくようだ。
クリエイター及び主演女優の“卒業”により、「ブラックリスト」は新たな道を歩み始める。ボーケンキャンプは愛すべき「ブラックリスト」のこれからについて、「番組はこれからも活力みなぎり、素晴らしいストーリーを生み続けるでしょう。今後も楽しみにしていてください」と残った仲間たちの健闘を信じ、心からのエールを送っている。
<「hollywoodreporter.com」 6月24日>