「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」でバーナデット役を演じていたメリッサ・ローチが、米エンタメサイトのインタビューに答えた。大人気のままシーズン12で終了した同シリーズ。その最終回と共に、メリッサがそっとしまったモノが2つあるという。
2つのうち一つは、バーナデットがかけていた赤メガネ。「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」最終話の収録が終わり、その赤メガネをメリッサは製作総指揮者の一人、スティーブン・モラロに返した。しかし、モラロは受け取ろうとしない。「『君が持っているべきだと思うよ』って言われたの」とメリッサ。思い出すと今も興奮してしまう。「赤メガネをもらった時のことは忘れられない。すごく嬉しかった。自宅に持って帰って、特別なボックスにしまってあるわ」
もう一つのしまったモノとは、バーナデットの声。実はバーナデットのかん高い声はメリッサの地声ではなく、この役のためだけに作り出した声だとか。「最後のシーンを収録していた時、ふと思い出したの、この声を使うのも最後なんだって」スタンダップコメディアンとして実績のあるメリッサ。声を使い分けるのは得意だ。バーナデットのキャラを際立たせるために特徴的な声を作り出したのだ。その声にもお別れ。
「友だちにグッバイを言うみたいなものだった。いつも感じてたの、私にとってバーナデットはある意味、頼りになるお姉さんみたいだって。彼女はいつも私の数歩前を歩いてた。だから、このパンデミックもハワード(バーナデットの夫)と子供たちと一緒になんとか乗り切ってくれるといいなって」「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」が終了したのは、2019年の5月だから、新型コロナウィルスのパンデミックとは無縁。けれど、シーズン3から10シーズンも演じ続けたバーナデットは、メリッサにとって今もどこかで生きているから、やっぱり無事を祈っている。
赤メガネと声はそっとしまいこんだ。それでも大事な宝物をいつか取り出す日が来ると信じている。よく比較されるシットコム「フレンズ」が最終回から17年の時を経て、同窓会スペシャル「フレンズ: ザ・リユニオン」として製作され話題となった。「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」は最終回からまだ2年半だが、ファンにとって同窓会が早すぎることはない。「そうなったら、(しまいこんだモノを)引っ張り出さなきゃね。楽しみに待ってるわ」
その時まで鍵をかけて。愛すべき「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」のキャラクターはメリッサの中に、ファンの中に、これからも生き続けている。
<「cheatsheet.com」 9月26日>