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NCIS: LA 極秘潜入捜査班」でNCIS捜査官G・カレンを演じているクリス・オドネル。カレンは向こう見ずな一面を持つ、危険なムード漂う男だ。しかしクリス自身は元小学校教師キャロラインさんとの間に5人の子供をもうけるファミリーマンとしても知られている。そんな落ち着いた生活を送るクリスが、ある時、娘の友達に大興奮された話をTVのトーク番組で披露している。
「僕の娘の友達が『グレイズ・アナトミー』を見ているらしいんだけど、そこに僕が出てきたんで、びっくりしたと言うんだ。彼女は(俳優としてのクリスを)初めて見たんだって。おもしろいことが起こるもんだと思ったよ」
医療恋愛ドラマシリーズ「グレイズ・アナトミー」は現在も最新シリーズ(シーズン18)放送中だが、娘の友達が見ていたのはネットフリックスで配信されている過去シーズンだろう。クリスは「グレイズ・アナトミー」シーズン2~3に出演していたからだ。 「正直、僕はどんな話だったか忘れてしまった。状況はよく覚えていないけれど、僕は最後に振られてしまう役だった」 なんと15年前の話。わずか9話の出演では、クリスが忘れてしまったというのも無理はない。
それでも娘の友達の反応は、クリス自身にとって衝撃的だったという。「映画の場合、何年たってもその作品は生き続ける。撮影から数年後に公開されることだってあるからね。一方、TVの場合は撮影から数週間後にオンエアされる。その早さには驚くほどだ。だけど『グレイズ・アナトミー』はTVなのに数年経った今なお生き続けている。そんな作品に参加できて良かったよ」
現在クリスが主演する「NCIS: LA 極秘潜入捜査班」もシーズン13。クリスは「グレイズ・アナトミー」とは全く毛色もファン層も違う「NCIS: LA 極秘潜入捜査班」を愛してやまない。ファミリーマンに安定した生活を与えてくれるからだ。 「俳優はジプシーみたいな仕事だ。新しい仕事のたびに世界中を移動しているからね。だから僕の子供たちの成長期に安定した作品に出演できることに感謝している。他のキャストも同じだと思う。ここロサンゼルスで、こんな素晴らしい作品に関わっていられるのだから」
今の環境を愛するからこそ、「NCIS: LA 極秘潜入捜査班」に全力で取り組んでいる。カレンこそ、クリスに適役とも言えるのだろう。
<「etonline.com」 2021年3月26日>