「7年間もニューオーリンズに住んでいたのよ。この街の思い出はたくさんできた」と、愛着を語るのはロレッタ・ウェイド検視官役のCCH・パウンダー。「家も買ったのよ。この街に馴染みたいと思ったから」 『アバター』『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』など大作映画への出演でも知られるベテラン女優は、自宅を購入するほど、ニューオーリンズに惚れ込んでいたのだ。
主役のプライドNCIS特別捜査官を演じたスコット・バクラは、ニューオーリンズのカルチャーに魅了された。劇中、何度も登場したバンド演奏シーンには格別の思い入れがある。「音楽、そして一緒に演奏してくれたミュージシャンを通して、この街で素晴らしい経験をさせてもらった。すごく感謝しているよ」 演奏シーンに登場したのは、ドクター・ジョン、ミーターズら地元を中心に活躍するブルースやR&Bの有名ミュージシャンたち。レジェンドとも呼ばれる彼らとの共演は、音楽好きのスコットに大いなる刺激を与えたようだ。
「この作品に出演させてもらって、ニューオーリンズを深く理解できた」と語るのはハンナ・コーリー捜査官を演じたネカー・ザデガン。ドイツ生まれのネカーは、米国有数の美しい街として知られるニューオーリンズでの撮影に感謝しているとか。スーパーに買い物に行けば、よく声を掛けられたとキャストたち。ニューオーリンズの住民にとっても、彼らは地元のヒーロー、ヒロインたちだったのだ。
「製作スタッフや地元の皆さん、そして街自体が最高だった。7年も経っていたなんて信じられないね! 」とスコット。「NCIS: ニューオーリンズ」は、作品に関わった皆にとって、まさに“プライド”のような作品だったに違いない。
<「wwltv.com」 2021年5月14日>