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海外ドラマ最新レポート Vol.419  「WALKER/ウォーカー」のリンゼイ・モーガン、役のため挑戦する2つのこと

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WALKER/ウォーカー」でウォーカー(ジャレッド・パダレッキ)の新しい相棒、ミッキ・ラミレスを演じるのは、「The 100/ハンドレッド」のレイヴン・レイエス役で知られるリンゼイ・モーガン。米エンタメサイトのインタビューに答えたリンゼイが、タフな女性テキサス・レンジャーを演じるに当たり、挑戦する2つのことについて語っている。
 
一つ目は乗馬。
 
馬に乗ってパトロールする警官や保安官の姿を海外ドラマなどで見たことがあるかもしれない、米国ならではの光景だ。馬を乗りこなすテキサス・レンジャー役のため「本気で乗馬に取り組んでいる」とリンゼイ。テキサス生まれのテキサス育ちだけに、もちろん乗馬経験はある。「テキサスの人なら誰でも一度は馬に乗ったことがあるはずよ。私も以前乗ったことがあるし、トロット(速歩)ならできる。だけどギャロップ(襲歩)はまだ難しい」
 
馬にちょっとした駆け足をさせるのがトロット。ギャロップは競馬のような全速力での疾走だ。トロットとギャロップの間には大きなテクニックの差がある。とはいえ、テキサス・レンジャーが悪党を追い駆けるのにトロットで走るわけにはいかない。ギャロップで走る馬を乗りこなさなければならないのだ。そして、もっと難しいのが馬を停止させること。 「馬を止めること、何より止めるべき場所に馬の脚を止めるのが大変なの。言ってみれば、動物を使った並列駐車のようなものね。馬はとても知的な動物だから、私が適切に乗りこなせば、馬も適切に動く。だけどそれが難しい、熟練してないと馬は乗り手の言うことを聞いてくれないの」
 
そしてもう一つの挑戦がスペイン語。
 
リンゼイが演じるミッキ・ラミレスはメキシコ系。メキシコに面したテキサスの土地柄もあって、ミッキは英語とスペイン語を話すバイリンガルの設定だ。「私の母はスペイン語を話すのだけど、小さい頃から話せていたわけじゃない。自分で勉強して習得したと言っていたわ」 リンゼイの母はメキシコ系米国人。母親の両親、つまりリンゼイの祖父母が我が子にスペイン語を学ばせるのはむしろ当然だったろう。しかし祖父母はそれを拒否していたという。
 
「(祖父母の時代の米国は)人種差別が酷かったらしいの。だから祖父母は自分の子供たちが訛りのある英語を身につけないよう気を配っていた。スペイン語訛りがあるというだけで、差別を受けてしまうからだって。今は時代も変わって良かったと思う」我が子には米国人として育って欲しい、たとえ自らのルーツを断つことになっても。多様性を認める現代では考えられないことだが、そんな悲しい時代もあったのだ。
 
時は巡り、彼らの孫は仕事のため、スペイン語の猛特訓中。「スペイン語を作品内でしゃべるのはとてもクール」とリンゼイはメキシコ系のルーツに胸をはる。乗馬もスペイン語も発展途中だが、向上心は人一倍だ。 「シーズン2ではもっとできるところを見せられると願ってるわ」 「WALKER/ウォーカー」でリンゼイの成長を見守りたいものだ。
 
 
<「cheatsheet.com」  2021年8月15日>