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NCIS:ハワイ」で「
NCIS」シリーズ初となる女性リーダー、ジェーン・テナント役を演じるのが、ヴァネッサ・ラシェイ。1998年のミス・ティーンUSAに選ばれ、モデルとしてショービジネスの世界に足を踏み入れたヴァネッサは、20代前半からシットコムのゲスト出演やリアリティショーなどのリポーターとして活動してきた。
そのヴァネッサの知名度を一気に上げたのは、ボーイズグループ、98°(ナインティ・エイト・ディグリーズ)のニック・ラシェイとの交際そして結婚。アイドル人気の高かったニックとの間に3子をもうけ、母となってからも司会業、女優業を継続している。ヴァネッサが、実力・経験共に豊富な女優たちを差し置いて「NCIS:ハワイ」の主演に抜擢されたことは意外でもあった。しかし夫ニックとパワフルにハリウッドを生き抜くヴァネッサは、男性優位のパールハーバー支局を率いるテナントの姿そのものでもある。
「NCIS:ハワイ」は今秋以降シーズン2の更新が決定。結果的にヴァネッサの主演抜擢は大成功だ。そしてヴァネッサ自身も「NCIS:ハワイ」主演女優としての日々を楽しんでいるようだ。現在41歳のヴァネッサは、2021年にスタートした「NCIS:ハワイ」撮影のため、家族とともにハワイに移住した。 「私はこれまで自分の愛する仕事だけを選んできた。そして今、私は愛する場所、ハワイに住んでいる。愛する人たちと一緒にね」 米国本土からハワイへの生活拠点の移動はラシェイ一家の決意の現われでもある。
他に夫婦でリアリティショーの製作に関わりながら、ヴァネッサは念願の本の執筆も始めたという。すべてが「これまでの努力の結果」と胸をはる。 「私は今、とても幸せで落ち着きを持って暮らせているわ。おそらくそれは私の年齢のせいだと思う。たとえば、これが10年前、20年前だとしたら、今の気分ではいられなかったはずよ。だけど40歳になって地に足がついてきた。一人の女性として、妻として、三人の子供の母としても」
40代の今が幸せ。ヴァネッサの充実した生き方は「NCIS:ハワイ」の画面からもにじみ出ることだろう。
<「etonline.com」 5月18日>