６月のスーパー！ドラマＴＶは「WALKER／ウォーカー」の日本独占初放送の開始がお楽しみ。主演は、15年ものロングランに終止符を打った「スーパーナチュラル」でサム・ウィンチェスター役を演じたジャレッド・パダレッキ。全米放送開始は「スーパーナチュラル」の終了からたった２カ月後で、パダレッキにとっては復活したというよりそのまま別の番組にスライドした感覚か。

 

そして「WALKER／ウォーカー」は1993年から８シーズンも続いた懐かしのヒットドラマ「炎のテキサス・レンジャー」をリブートしたもの。しかしずばり、主人公の名前と職業、元軍人という経歴以外はほぼ異なっている。オリジナル版は映画界でもおなじみのタフガイ男優チャック・ノリスが主演。やたらと悪党を殴ったり蹴ったりし、銃をぶっ放していたが、「WALKER／ウォーカー」はソフトで、パダレッキの女性ファンが見ても安心。

 

基本設定はこう。テキサス州の公安局の法執行官、別名“テキサス・レンジャー”である主人公コーデル・ウォーカー（パダレッキ）はある悲劇に見舞われ、以後、10カ月もの潜入捜査へ。久しぶりに帰宅すると、家族とぎくしゃくした関係になり……。そんな彼は自身の心と、家族との絆の再生を目指す。

 

まだ十代で出世作「ギルモア・ガールズ」に出演を始め、来たる７月で40歳になるパダレッキは大人の魅力をアップ。コーデルの妻エミリー役を演じるのはパダレッキの妻、ジュヌヴィエーヴ・コルテーゼだ。筆者は「スーパーナチュラル」でパダレッキと共演したジェンセン・アクレスに来日時、取材したが、アクレスはパダレッキが別の仕事で来日できなかったことを詫び、パダレッキにお土産を買って帰ると語るなど、本物の兄弟以上かと微笑ましい気持ちに。

 

そうして周囲から慕われるパダレッキだからこそ、「WALKER／ウォーカー」のテーマはふさわしく、全米放送はシーズン２がまだ終わらないうちにシーズン３への継続が決まった。