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海外ドラマ最新レポート Vol.451  売れっ子俳優マイケル・シーン 「プロディガル・サン 殺人鬼の系譜」出演を引き受けた理由とは?

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海外ドラマファンの中には“出演者”を基準に見る作品を選ぶ人も少なくないだろう。 「プロディガル・サン 殺人鬼の系譜」で、主演の英国人俳優トム・ペイン(『ウォーキング・デッド』)と並ぶ魅力を放つのが、同じく英国人俳優のマイケル・シーンだ。マイケルといえば、映画『アンダーワールド』『クイーン』、配信シリーズでは近年「グッド・ファイト」や「グッド・オーメンズ」での好演も記憶に新しい。出演作を挙げれば、いとまのない人気と実力を兼ねた売れっ子俳優だ。そのマイケルが「プロディガル・サン 殺人鬼の系譜」出演を決めた、その理由がなんとも奮っている。英国のトーク番組でマイケル自身が語っている。

 

「実のところ、『プロディガル・サン 殺人鬼の系譜』のような何シーズンも続く可能性がある作品の場合、今後どんなストーリーが描かれるのか誰にも分からないのさ」 映画のオファーなら、始めから終わりまで脚本は出来上がっている。しかし、TVシリーズのオファーは全く別物。なぜなら出来上がっている脚本はパイロット版のみ、つまり第一話だけなのだ。 「僕らが分かっているのは、パイロット版のストーリーだけ。それなのに、これから何年も何年も取り組むことになるかもしれない仕事を、引き受けるのか判断しなくちゃならない」

 

いったんTVシリーズを引き受けてしまえば、何年間もスケジュールを縛られる可能性がある。その後、興味深いオファーが飛び込んできたとしても、引き受けられないかもしれない。何よりツマラナイ作品に長々と付き合うくらい退屈なことはない、マイケルのような売れっ子にとっては。 だから、パイロット版の脚本で全てを判断しなければならない。この作品は面白くなるのか、ならないのか。その将来性の見極めこそが、俳優の成功を左右するのだ。「しっかりと(作品を)見極めなきゃね。必ずしも第一話が上出来でなくてもいい。その後、どう興味深く進展してゆくのか、その余地がありそうなのか。その判断が肝心なんだ」

 

元シリアルキラーの外科医。クライムスリラーの愛好者には興味を引くキャラクターなれど、売れっ子が出演を決めたのはそこではない。マイケル演じるマーティン・ウィットリーと、その息子であり優秀な犯罪プロファイラー、マルコム・ブライト(トム・ペイン)との親子のストーリーに可能性を感じた。父と息子の心理戦をシーズンを重ねて描くTVシリーズならではの魅力を「プロディガル・サン 殺人鬼の系譜」に見出したのだ。 「プロディガル・サン 殺人鬼の系譜」は2シーズン全33話。マイケルがひきつけられた父と息子の関係がどのように描かれているか、注目したいものだ。

 
 
<「looper.com」  3月16日>