米CBSで2007年から2019年にかけて放送されていた「
ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」は、毎シーズン、TVでトップクラスの視聴者数を稼ぎ出していたお化けシットコム。この超人気番組には、ビリー・ボブ・ソーントン、キャシー・ベイツ、ケイティ・セイガルといった一癖も二癖もある俳優陣がゲスト出演していた。
中でも主役のシェルドンを演じていたジム・パーソンズが最も敬愛していたのが、たびたびゲスト出演していた二人のベテラン女優。ローリー・メトカーフとクリスティーン・バランスキー(「
グッド・ファイト」)だ。シェルドンの母親役を演じていたローリーは、14エピソードに出演。クリスティーンは、レナードの母親役を演じ、16エピソードに出演していた。
二人について、ジムは「彼女たちは、俳優中の俳優だよね。僕は(子供の頃から)ずっと彼女たちの仕事を見てきた。彼女たちは本当のプロフェッショナル、この業界の職人みたいなものさ」と最敬礼。そして自身が俳優となり、「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」で共演してからその思いは確信となった。「実際共演してみて、僕の直感は正しかったと分かり嬉しかった。彼女たちとの共演は僕にとってご褒美のようなもの。予想していた通り、素晴らしかったよ! 」
「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」出演で恩恵を受けたのは、ジムだけではない。クリスティーンも別の意味での嬉しい経験を語っている。「私は『ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則』に出演した回数が多いわけではないのですが、(街の中で)レナードのママだと顔を指されることがよくあるんです」
米Paramount+の人気シリーズ「グッド・ファイト」に主演するクリスティーン・バランスキーは、エミー賞やトニー賞の常連女優。いまさら“レナードのママ”扱いは失礼ではないだろうか。
「『ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則』はメガヒット番組なんです。私はもっと酷い呼ばれ方をしたこともありますから」と、その影響力の強さは了承済み。何よりファンから仕事を覚えてもらえたことが何より嬉しいのだ。演じた役が名刺代わり、まさに職人芸だ。クリスティーンは、これからもプロフェッショナルとして、若い俳優たちの尊敬を受け続けることだろう。
<「thethings.com」 2022年12月22日>