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NCIS ネイビー犯罪捜査班」で武闘派NCIS捜査官のニック・トーレス役を演じているウィルマー・バルデラマ。過去には軟派な話題も多かったウィルマーだが、43歳になった今では、婚約者でモデルのアマンダ・パチェーコとの間に生まれた愛娘ナカノちゃんを溺愛する良きパパである。先ごろ出演したTVのトーク番組では、2歳になったナカノちゃんと初めてディズニーランドを訪れた際のエピソードを披露。夢の国にまだ様子が分からず、ポカンとする愛娘の横で、ウィルマーは嬉しさのあまり号泣してしまったのだとか。
そんな微笑ましいエピソードはさておき、日本人ならば愛娘の“ナカノ”という名前にひっかかってしまうでのはないだろうか。実際、“ナカノ”は日本にちなんで名付けられたのだという。
それはウィルマーとアマンダが付き合い初めて間もない頃にさかのぼる。「アマンダと僕は付き合い始めた最初の年、世界中を旅行したんだ。僕らはとにかく深く知り合いたかったから、まず旅してみようとなったのさ」
一緒に旅をすれば人の本性が分かるというが、ウィルマーもそのつもりだったのかもしれない。
その中で、最も二人の記憶に残っている旅先が日本だったとか。「日本を旅して、その文化を理解して受け止めたことは、僕らにとってとてもスピリチュアルな体験になった。とにかく感動したよ。とても美しく、目が開かされるような旅だった」その心が洗われるような日本での毎日に、お互いの愛は強まった。初めて「アイ・ラブ・ユー」の言葉を交わしたのも日本だったという。そして二人はこの日本への旅で、心を決めた。「一緒になると決めたんだ。ずっとずっとだよ」
二人にとって日本は特別な場所になった。だからこそ、愛娘には日本由来の名前を付けたかったのだ。ちなみに“ナカノ”は、幕末期の会津藩で活躍した実在の女性サムライ、中野竹子にちなんだ。中野竹子はNHKの大河ドラマ「八重の桜」にも登場、その凛々しい生き様は放送当時に話題となった。「ナカノという名前に、何か力強く個性的なものを感じた。それに娘が成長したら、(中野竹子の)エピソードを話せるのもクールだと思ったんだ」
生まれたばかりの愛娘の名前を家族に打ち明けた時、馴染みのない響きに反対の声も上がったとか。それでも二人は意見は意見として受け止め、親としての意思を貫いた。ディズニーランドに初めて来園したナカノちゃんは、パパ似のくりんとした目がなんとも愛らしい。中野竹子のような芯の通った女性に成長するまで、両親は精一杯の愛情をかけて育てるつもりだ。
<「people.com」 5月17日>