「
ブラックリスト」のヒシャム・タウフィークが、自身の演じるデンベとレッド(ジェームズ・スペイダー)の関係についてユニークな見解を明かしている。
どんな映画やTVシリーズにおいても、主人公には頼れるバディが存在するものだ。
「ブラックリスト」の絶対的主人公、レイモンド・レディントン(通称レッド)でさえもバディがいた。それはリズ(メーガン・ブーン)という人もいるだろう、ミスター・キャプラン(スーザン・ブロマート)も候補かもしれない。しかしシリーズを通してとなれば、一人しかいない、それはデンベだ。
「レッドとデンベの関係かい? 分からないなあ」とヒシャム。
10シーズンを通し、常にレッドの側近的立場だったデンベを演じていたヒシャムだが、意外な答え。
「関係性という意味においては、何も変わらなかったと言えるだろうね」
デンベの体にはレッドを守るというDNAが組み込まれているかのよう。それは年月を経ても変わらなかった。
「彼らが共に過ごした時間だけが変わったんじゃないかな。ただどんな立場になろうとも、緊急時には一番に連絡を取り合う関係には違いなかった。たとえ、それが気まずい状況であったとしても。僕らは一生の絆で結ばれた仲なのさ」
それでも大きな変化はあった。シーズン9でデンべがFBIの仲間入りを果たした時だ。
「それまで(FBIの)チームとほとんど交流がなかったからね(笑)。レッドとチームが一緒の時でさえ、デンべは誰とも話すシーンがなかった。そのうち、ハロルド・クーパー(ハリー・レニックス)と交流を持つようになり、彼らはお互いをリスペクトするようになったんだ」
クーパーのおかげで、デンベは他のFBIチームメンバーから一目置かれるようになったとヒシャム。キャラクター上仕方ないとはいえ、やはり話し相手がレッドだけでは寂しかったらしい。
10シーズンを駆け抜け、「ブラックリスト」フィナーレを「傑作!」と答えたヒシャム。最終シーズンのレッドとデンべの関係も、ファンにとっては楽しみに一つになるだろう。
<「nbc.com」 7月14日>